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私のコーヒー時間。ひっちゃかめっちゃかな朝でもコーヒーを淹れたくなるわけ

やらなければならないことでほぼ構成される朝のルーチン。
そこに唯一入っている、私のやりたいこと。
それはコーヒーを淹れることだ。

ドリップコーヒーのこともあるけれど、なるべく豆を挽いてドリップしている。
なにしろ時間がないし我が家の怪獣たちが襲いかかってくるので手早く淹れるしかない。
なぜこんなにもコーヒーのある時間を求めるのだろう。

飲むより、淹れる作業が好きなようだ。

まずコーヒー豆の見た目がかわいい。
ころんとしてる。
艶があったりカサカサしてたり質感がある。
集合体だと形に個性がありメダカの池を見ているようでおもしろい。

見た目の次は香りと湯気と音のハーモニーだ。
豆の香り、ひき立ての豆の香り、お湯を吸ってぷっくり膨らむ豆、ほんわかした湯気、ぽこぽことフィルターを通って落ちる音、立ち上るコーヒーの匂い。

こうして書くだけで幸せな気分になる。

たまに上がってくる湯気のなかに顔を突っ込んで深呼吸してしまう。タバコを吸う人の美味しそうな顔。あれのコーヒー版だ。

温泉に足湯。湯気は心をほぐしてくれる。
さっと現れて消えてしまう見た目もいい。
まるで悩み事が湯気のなかに混じりあって空気中に揮発してしまうようなデトックスの感覚すら味わえる。

一日の始まりにゼロになれる瞬間だ。

コーヒーを飲むなら午後がいいと何かの記事で読んだ気がする。
それもいいかも知れない。
朝は、野菜ジュースや青汁にして、コーヒーは昼間に飲む。
それもいい。
けれどなぜか朝に飲みたい。
離れ離れの恋人に久しぶりに会うかのように朝が待ち遠しくなる気もする。

時間ができたら道具なり入れ方なり豆なりにこだわるのもいい。

コーヒーの美味しいと評判のお店を巡るのも楽しそう。
奥が深い世界だ。
そんな楽しみをとっておけるのもいい。

義理のお母さんはコーヒーを淹れるのが上手だ。

もうすぐお正月。
義理の実家への帰省が憂鬱な妻の話はよく聞くけれど私は義理のお母さんの入れてくれるコーヒーを飲めるのを心待ちにしている。

ありがとうコーヒー。
これからも私の人生をよろしくお願いします。


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