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社員紹介。最高の上司のことと、「ああ、私はこの人のこういうところが、好きなんだ。」と思う仕事仲間のあの人のこと。

3月末に退職してしまう人は多い。

良い区切りの時期だ。
たまたま、大事な人たちが揃えたかのように一緒のタイミングで退職してしまうなんてこともある。

激務と流産のあと仕事で燃え尽きて何もやる気がなくなったとき新しいポジションに異動した。そのときの上司は、その後2人目の産育休を経て復職してからもお世話になった。

とても良い人で、最高の職務環境に赤ちゃんも喜んだのか、お腹にやってきてくれた。

育休に入る前にはMBAも取り終えたし、子どものトラブルも多くて、人生の中でも挫折も実りも大きい難しい時期を無事に過ごせたはその上司のおかげだと思う。

上司が会社を去ってから、いろんな人が声を掛けてくれた。みなしごになった私を気遣ってくれる優しい大人たちのように。そんな思いやりや縁や、もちろん仕事も含めて、上司が残してくれたものを大切に大切に、可能な限り守っていきたい。

「大変になるね」
「忙しくなるね」

そんな言葉をかけられるとき、心の中で「何かが違う」気がしていた。

仕事はもちもん、大変になる。
でも、人の出入りや組織変更で仕事が2倍3倍に増えるなんてこれまでも経験してきた。
忙しくなるというもの、プロジェクト管理をしていると日常茶飯事、よくあることだ。

上司がいなくなったことについて、私が抱いている感情は、忙しくなるとか大変になるとかそれだけではないようだと気づいた。

過去に仕事で困ったときは、もちろん相談していたけど、例えば相談できない状況ならなんとかする方法はあると思う。

ぐちを聞いてもらったのも、精神衛生上よかったし、話を聞いてもらって頭の整理をさせてもらったのもよかった。もちろん、アドバイスはとても役に立ったことは言うまでもないし、人脈をお裾分けしてもらったことも多々ある。

でもやはり、それだけでない。
なんだろう。
私はこの、正体不明の気持ちを抱き続けることにモヤモヤし始めていた。

職場に、仲良くしてくれている仕事仲間がいた。彼女は、私の上司をとても慕って頼りにしていた。

私は彼女が大好きだ。
素直で明るくて、チャーミングで、裏表がない。
がんばりやさんで、人の言うことを聞きすぎてしまうところがあるから心配だ。 

元上司が会社を去る前に、彼女とチャットをしていたときのこと。元上司の話題になった。

「〇〇さん、辞めちゃいますね。さみしいですね。」

ああ。
さみしい、か。
私はこの言葉がほしかったんだな、と思った。

そして、彼女も、元上司がいなくてさみしいんだな、と思った。

そんなふうに、素直に気持ちを表現できる彼女を、私はやっぱり好きだなと思う。

そう、繰り返しちゃうけど、私は彼女のそんなところが大好きなのだ。

私も元上司がいなくなってさみしい。

そう思っている仲間がいたことを心強く思った。モヤモヤが晴れた。彼女をまた一層尊敬した。

もしも、彼女が私より先に会社を去る日が来るなら私は言おう。あなたがいないとさみしいと。

これから、元上司がいなくて、心がささくれた時や理不尽に思ったときはどうしよう。きっと、私の中の元上司にたずねたり、誰かに助けてと言いながらなんとかしていくのだろうなと思う。きっと、今は私も成長のときだ。

こんな素敵な人たちに出会えたことに感謝している。

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