X☆TIE(カイタイ)

脚本家のアシスタントを6年ほど務めながら脚本を学びました。 アニメ、漫画が好きで、アニ…

X☆TIE(カイタイ)

脚本家のアシスタントを6年ほど務めながら脚本を学びました。 アニメ、漫画が好きで、アニメ脚本、漫画原作が出来るよう執筆活動しております。 よろしくお願い致します!

最近の記事

  • 固定された記事

『かもねんしゃいん』第1話

大神獅子は幼少期から規格外な身体能力の持ち主だった。 堂々とした佇まいだが、性格はビビり。そんな獅子がある言葉に出会う。 “かもねんしゃいん” この言葉を胸に俳優の道を歩き始める獅子。 獅子の主戦場はエロVシネ。葛藤する日々が続く。 彼には憧れの人がいた。ハリウッドの大スター “アル・パチーノ” ある日、銀行強盗の現場に遭遇した獅子は、天真爛漫な女性・冬美サクラと出会う。自らを探偵と語る彼女にも憧れの存在がいた。 “シャーロック・ホームズ” これは、運命的な?出会いを果たした

    • 『ライジング』 第1話

      ○某国・寒村     決して豊かではない出で立ちの人たちが     暮らしている風景──その一角にある建     物に『児童養護施設』と書かれた札があ     る。       *    *    *     少し離れた広場でワイワイと楽しそうな     表情で野球をしている子供たち。     そこに、1人の男がバッグを肩に担いで     歩いてくる。※後ろ姿で見せる。 バッグの男「(見て)」※表情は見せない。     子供たちと一緒になって野球をしている     髭を蓄え

      • 『ライジング』 あらすじ

        法務省矯正局局長代理の三浦が発表したライジングプロジェクト。 それは、特別少年刑務所に送られた少年たちが野球チームを作り、甲子園優勝チームと対戦するというものだった。 勝利した暁には、減刑もしくは恩恵などが与えられ、出所出来るチャンスが得られるというもので、少年たちの更生が目的である。 一癖も二癖もある少年たち……そこに監督として現れたのは、MLBで数々の記録を塗り替え、即殿堂入りを果たした野球の申し子でありスーパースター沢村甲子だった。 が、このプロジェクトを潰そうとする者

        • 『ライジング』 第3話

          ○武蔵特別少年刑務所・外景 三浦の声「会いたいヤツ?」 ○同・廊下 甲 子「軸になる選手が必要だ」 三 浦「軸って?」 甲 子「エースだ」 ○同・光平の独房     横になっている光平。 刑務官「(来て)橘、面会だ」 光 平「?」 ○同・特別面会室     入ってくる光平。 光 平「?」     甲子と三浦がいた。 三 浦「法務省矯正局局長代理の三浦です」 甲 子「スーパースターの沢村だ」 光 平「……」     椅子に座る甲子と三浦。 光 平「(

        • 固定された記事

        『かもねんしゃいん』第1話

          『ライジング』 第2話

          ○カネシマ編集社・フロア  N 「記者会見から一夜明け……」 美菜の声「担当にしてくださいッ」     編集長の前に立っている美菜。 美 菜「追いかけたいんです!」 ○記者会見場(回想)     会見席に座っている甲子と三浦。 甲 子「なぜ監督を受けたか……まず、私の生い立   ちを少し話しましょうか」       *    *    *     ロッカーの中に捨てられている赤子。 甲子の声「生まれて間もない頃」       *    *    * 甲 子「私はロ

          『ライジング』 第2話

          『ふでおろし』あらすじ

          “朧島で行われる祭典・朧祭り 2人の男女が運命の出会いを果たす物語” ジャーナリストの古賀朔夜は“朧島”で巫女が“ふでおろし”を島民男性に行っているという話を聞き、20年に1度開かれる朧祭りの時期に島を訪れる。 朧祭りとは、巫女が二十歳になる年に婿を決めるお祭りで、候補者は島を治めている重鎮の家系“五代宗家”。 島で少女と出会った朔夜は、彼女の純粋な心に触れ、忘れていた気持ちを思い出していく。 そんな中、巫女のお披露目会が開かれるのだが……。 政府を巻き込む事件に陥り、島が、

          『ふでおろし』あらすじ

          『かもねんしゃいん』あらすじ

          大神獅子は幼少期から規格外な身体能力の持ち主だった。 堂々とした佇まいだが、性格はビビり。そんな獅子がある言葉に出会う。 “かもねんしゃいん” この言葉を胸に俳優の道を歩き始める獅子。 獅子の主戦場はエロVシネ。葛藤する日々が続く。 彼には憧れの人がいた。ハリウッドの大スター “アル・パチーノ” ある日、銀行強盗の現場に遭遇した獅子は、天真爛漫な女性・冬美サクラと出会う。自らを探偵と語る彼女にも憧れの存在がいた。 “シャーロック・ホームズ” これは、運命的な?出会いを果たした

          『かもねんしゃいん』あらすじ

          『かもねんしゃいん』第3話

          ○豪邸・広間(夜) パリピ男「(マイクに)ドリームターイム!」    黒服たちがドラッグを来客に渡していく。 まり愛・秀二「!」 ○どこかの部屋(夜) 男1「お前を始末する」 サクラ「!」 ○豪邸・廊下(夜)    扉前にペロンを追い詰めた獅子。 獅子「ご主人様が待ってるぞ」    扉を引っ掻き出すペロン。 獅子「…開けるのか?」 ペロン「にゃん」 獅子「(ドアを開ける)」    部屋──本棚の前で「にゃーん」と    泣くペロン。 獅子「?(本棚に手を掛

          『かもねんしゃいん』第3話

          『かもねんしゃいん』第2話

          ○撮影スタジオ・中    扉前に立つ、スーツ姿の獅子がいる。 N「とある組織に乗り込む刑事役を熱演している  獅子」    ガチャリと扉が開く。 N「組織の幹部に見つかってしまうシーン」 幹部「誰?」 獅子「(笑顔で)お日柄もよろしいようで」 幹部「(ニコッと)グッドラック」    疑う様子なく去って行く幹部。 監督「カットお!」 獅子「(監督に)無理ありません? お日柄   もよろしいようでって」 監督「(ドヤ顔で)やり過ごせる!」 ○街路 獅子「(歩いている)!」

          『かもねんしゃいん』第2話

          『かもねんしゃいん』第1話

                      X☆TIE(カイタイ) ○スタジオ・中 女性「(気持ちよさそうに)あん、あん♡」 男の声「ふん、ふん、ふんッ」    声を出す男は大神獅子(おおがみれお・    28)。ベッド上で、正常位の体勢で    SEXをしている。 獅子「(真顔で)ふん、ふんんッ」 ○獅子の妄想    華やかな会場──多くの人で埋め尽くされ    ている。    壇上に佇む正装した獅子。 獅子「(感激して)」    手を差し出す獅子に、オスカー像が渡さ    れる。   

          『かもねんしゃいん』第1話

          『ふでおろし』第3話

          ○朧島・船着き場     停泊場に停まっている船。     陸に足をつける朔夜。 朔 夜「(身体を伸ばし)んんん、気持ちい」  笹 「(も降りてくる)酔っとらんか」 朔 夜「ええ(モリモリのポーズをして)この通   り」  笹 「この島であんちゃんが何を感じ、どう行   動するかはわからんが……自分の肌で感じ見た   ものを信じて、やりたいようにやればええ」 朔 夜「いろいろ教えていただきありがとうござ   いました」  笹 「ええ記事書けるとええな」 朔 夜「はい!」

          『ふでおろし』第3話

          『ふでおろし』第1話

          第1話            X☆TIE ○名もなき島(朧島、五芒星島)・外景       五芒星の形をした島──。  N 「約1000年前、五芒星の形をした島で謎の   病が流行した」 ○同・畑     鍬を持っている2人の男。 男 1「(悲痛な表情で)嘘だろ」 男 2「(同じく)お前もか」     慌てふためている男たち。  N 「島民の男たちの精力がなくなってしまっ   たのである」 ○同・井戸     井戸端会議をしている女性たち。 女 1「

          『ふでおろし』第1話

          『ふでおろし』第2話

          ○船上     海を眺めている朔夜。  笹 「(来て)あんちゃん、朧島に行くのは初   めてかい」 朔 夜「(振り返り)朧島? 五芒星島では」  笹 「今じゃそんなふうに言われてんだっけ   か。朧島って言うんだ、ホントは」 朔 夜「へえ」  笹 「おいおい。あんちゃん、取材しに行くん   だろ」 朔 夜「すみません。勢いで来たっていうか……儀   式ですか? ふでおろしがどうとかっていう   ことしか」  笹 「(笑って)大変な時に来ちまったな」 朔 夜「え」  笹 「今

          『ふでおろし』第2話

          『かもねんしゃいん』第3話

          ○豪邸・広間(夜) パリピ男「(マイクに)ドリームターイム!」    黒服たちがドラッグを来客に渡していく。 まり愛・秀二「!」 ○どこかの部屋(夜) 男1「お前を始末する」 サクラ「!」 ○豪邸・廊下(夜)    扉前にペロンを追い詰めた獅子。 獅子「ご主人様が待ってるぞ」    扉を引っ掻き出すペロン。 獅子「…開けるのか?」 ペロン「にゃん」 獅子「(ドアを開ける)」    部屋──本棚の前で「にゃーん」と    泣くペロン。 獅子「?(本棚に手を

          『かもねんしゃいん』第3話

          『かもねんしゃいん』第2話

          ○撮影スタジオ・中    扉前に立つ、スーツ姿の獅子がいる。 N「とある組織に乗り込む刑事役を熱演している  獅子」    ガチャリと扉が開く。 N「組織の幹部に見つかってしまうシーン」 幹部「誰?」 獅子「(笑顔で)お日柄もよろしいようで」 幹部「(ニコッと)グッドラック」    疑う様子なく去って行く幹部。 監督「カットお!」 獅子「(監督に)無理ありません? お日柄   もよろしいようでって」 監督「(ドヤ顔で)やり過ごせる!」 ○街路 獅子「(歩いている

          『かもねんしゃいん』第2話