シェア
この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 藤崎春樹は夜の街を…
静江はとても優秀な侍女である。 「藤吉夏鈴に会ってみたい」 春樹からの突然のお願いであっ…
藤崎春樹は死んだ。 刺されて死んだはずだった。 ベットからずり落ちるようにして目が覚める…
守屋麗奈は焦っていた。 (……どうしよう、もう時間がないよ~) 時刻は昼の十二時に差し掛…
藤吉夏鈴はその眩しさに思わず目を瞑る。 先ほどまで休憩室にて寝ていた彼女には、イベント会…
藤崎春樹は少しだけ困惑していた。対面に座る女性のことだ。 その女性は、春樹の視線などお構…
《増幅・ブースト》 触れた対象の”力”を増幅させる能力。また、増幅した対象の力を知覚することが出来る。 それが藤崎春樹の”力”である。 守屋麗奈・藤吉夏鈴、両名の覚醒時に偶然にもその能力が発揮され、予知夢・時の巻き戻しの影響を受けた。 夏鈴が行使した巻き戻しを本人以外で唯一認識できたのもこの能力によるものだった。 「なるほど! そういうことやんな! つまり! その……えっと、きみ……」 大げさな頷きとともに元気よく立ち上がった保乃だったが、ちらちらと春樹の顔をみて言い
藤崎春樹はいつにもまして深い溜息を吐く。 「はぁー……」 「そんなため息ばかりついてる…
ストーカーの護衛。 それを仕事として受け持った藤崎春樹。 彼が胸にぶら下げているのはスタッ…
それは強烈な衝撃だった。 窓ガラスは粉々に割れ、爆発音とともに白い煙が溢れ出した。 轟轟…
櫻坂事務所、休憩室の一室。 爆弾による危機が去った二時間後である。 「……とりあえず、な…
日は落ちかけ夕闇が広がり出す古びた公園。 春樹たち四人を待ち受けていた黒ずくめの男。 そ…
公園での出来事から数日後。 藤崎春樹たち四人はとある合宿所を訪れていた。 「わぁー!? …
(ふぁ~あ、眠みーな……) 藤崎春樹は欠伸を噛み殺す。 本来ならソファーに寝転がり、だらけている時間だ。 それなのに慌ただしい現場の中、櫻坂のマネージャーと端っこで待機していた。 (朝も早くからごくろーなこって) 朝はニュースを見て過ごす春樹にとって情報番組――というよりバラエティに近い――を見ることは少なかった。 ましてや、その裏側を見るなんて想像もしていないわけで…… 生放送の中、忙しなく準備する番組スタッフに感心していたのだ。 そんな春樹の視線の先には、共演者と