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時間は裏切らない | 上司ニシグチ特別セミナー

「時間は裏切らない」「頑張るか、超頑張るかの二択で考えてください。」
はい、一度言ってみたかっただけです。

こんにちは、QAZです。教育機関をPRやブランディング、コンテンツで支援する会社でプランナー&ディレクターとして働いています。週1で通う映画館とカレー屋が至福の人です。

2020年2月4日(火)、上司ニシグチ特別セミナー 「パラレルワーカーの仕事術 ~ビジネスパーソンでも知らない仕事のノウハウ~」に参加しました。

参加した理由は、インハウスデザイナーとして長く活動されていたニシグチさんの「会社で効く」仕事術への興味。もう一つは、会社員でありながら精力的な社外活動を可能にしている「時間創出」方法への関心。また、映画を月に2~3本みられる程度の超プチ副業をしているので、パラレルワーカーという部分も気になっていたのは、ここだけの話。

会場は「WeWorkなんばスカイオ」内の「デジタルハリウッドSTUDIOなんば」。潜入レポートがありましたので、どんなところか気になる方は、こちらをご覧ください。


テーブルの高さからソファを置く位置まで、すべてがスタッフの動き方や設備の使い方を集めた独自データと、人間工学に基づいたデータを分析し設計されているそうです。バーカウンターではコーヒーとビールが飲み放題。ビールは、サントリーのザ・プレミアム・モルツとベルギー産ホワイトビールのヒューガルデンの2種類が用意されており、開演前にしっかり2杯を完飲

18時過ぎに一番乗りしたものの(アラフォークリエイターは、時間より相当はやく着く説)、会場を間違えたのかと不安になったのも、ここだけの話。

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時間(とき)を戻そう。 本日の登壇者は上司ニシグチさん。

昨年一年間で16回もトークイベントに登壇されたそうですが、今回は主戦場のデザインやSNSブランディングを封印し、インハウスデザイナー時代から磨きあげた仕事術について語る50分でした。


時間を味方につける

時間が奪っていくものもあれば、時間が与えてくれるものもある。時間を味方につけるのが大事な仕事になる。(『騎士団長殺し』 著:村上春樹)

作中でどのように使われたかは忘れてしまいましたが、ニシグチさんの話を聞きながら、この言葉が浮かびました。

古いところでは『恋はデ・ジャヴ』、最近だと『ハッピー・デス・デイ』など、同じ日を何度も繰り返す「タイムリープ」を扱う映画があります。どちらの映画の主人公も簡単には事がうまく運ぶわけではなく、気が遠くなるほど同じ日を繰り返し、(記憶と経験は残るという設定をいかして)最後には自分自身と物語を前に進めるにいたる。

ちょっと強引に好きな映画の話を持ち出しましたが、誰しも時間を増やすことはできません。一方で、行動に使った時間はいつか返ってくる。映画と違って同じ日を繰り返せないわたしたちは、どのようにして時間をつくることができるのでしょうか。毎日を、いかに同じ日として過ごさないようにできるのでしょうか

仕事の中の作業時間を短くして、いかにクリエイティブな仕事に時間をあてることができるかがポイント。(上司ニシグチ)

「仕事術」を駆使して時間を味方につけ、会社に勤めながら10ものコンテンツを作り上げたニシグチさん。

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一例として『IDEA POST』を紹介します。これは、365日休むことなくアイデアのイラストをインスタに投稿されていたというもの。戦略とは 「やらないこと」 を決めること…のとおり、『IDEA POST』にもニシグチさんの「継続」するための「省略がありました。

手書きにする(完成度を追いすぎない)、2色に絞る(考える時間を短くする)、シアンとマゼンタで固定する(インスタ利用層と相性のいい色)などのルール設定。 ルールを決めるのに1週間かけたと聞いた記憶がありますが、これもまたニシグチさん流。

もう一つ、ニシグチさん流といえば手書き。ブレが少なるコミュニケーションで、結果的に時短になっているようです。セミナーの中では、毎朝紙に一日のタスクを書き出して見えるところに置いておくという話が。一日の流れを俯瞰で見ることで、「時間への意識」が強まるのかもしれません。

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時間のつくり方=減らし方

お話のなかで特に印象的だったのは「余白を設けておく/自分を主体にする/便利なものは自動化する」の3つ。

余白の設定
「予定なしという予定を入れる」と言えるかもしれません。
仕事を  ①クリエイティブ作業  ②デザイン作業  ③雑務  ④バッファーの4つに分解。 1日を①②③で均等に時間配分(①は集中力の高い午前、②は午後の前半、③は疲れてくる夕方)、④は週のうち丸1日を設定。週の1/5を「予定なし」として確保しておくことで、予定から溢れた仕事や突発的な仕事にも余裕を持って向き合える体制。何もなければ①②③を前倒して行う。

自分が主体
メールの通知はoff、さらに受信設定は手動。自分の好きなタイミングで見ることが重要。ただし、読んだら5分以内に返す。 打ち合わせなどの日程を決める場合は3候補ほど提示。先手を打ってメールの回数を1往復減らせる。

自動は正義
『Google Alerts(グーグルアラート)』や『Feedly(フィードリー)』を活用し、興味があることが好きな時間に届くよう設定。検索やツイートの波に溺れないようにする。ほかにも、本を「朗読」で聴く『Audible(オーディブル)』を活用した「ながらインプット」で時間を有効活用。

デジタルツール/アナログツールの反復横跳びで味方にした時間は「未来への投資」に。

18年の会社員経験に裏打ちされた「仕事でのスタンス/スケジュール管理術/情報管理術/便利なデジタルツール紹介/おすすめ文房具紹介」。後半はBダッシュのスピードで駆け抜けないと間に合わないほどの情報ボリュームでしたが、詳細をツイートやレポートすると「セミナー警察」が飛んでくるらしいので控えておきます。

タイトルには『パラレルワーカー』とありますが、すべての働く人が「時間を味方につけ」機嫌よく働きたいと思う内容だったのではないでしょうか。

ちなみに、このnoteは一日1.5時間と設定した「バッファ」を2日分使って書きました(試してみて、あわなければやめるスタイル)。

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フェスティナ・レンテ | ゆっくり急げ

われわれの一日は小さな雑誌をつくるようなものではないか。週間ごとの編集、月々の編集。(中略)雑誌にはときに特集がある。ひとつのテーマに統一されるいくつかの原稿をならべる。しかし、多くは、相互にほとんど関係のないようなものが並んでいる。そして、適当な変化があった方がおもしろい。朝から晩まで同じようなことをしているより、ちがったことをした方がたのしい。(中略)われわれの一生はこういう 「編集」によってできた何十年がかりの大雑誌である。ただ、めいめいが編集を放棄して前日通り、先遇通り、先月通り、といったブランで生きているから、死ぬと、十行か二十行で要約できてしまう人生になってしまう。われわれは自分の生活に対しては責任のある編集者でなくてはならないのである。(『人生を愉しむ知的時間術』 著:外山 滋比古)

ふと思い返すと、周りにいる機嫌よく働いている人は、総じて丁寧な人が多い気がしています。謙虚に学び、行動している人が多い気がしています。ニシグチさんにも、そういう印象があります。肩書や働き方は、たぶん後からついてくるもの。ペースや結果を人と比べすぎることなく、自分の「編集」を丁寧に楽しんでいく。会社員がもつ不自由のなかの自由をいかしていく。

ニシグチさん、貴重なお話ありがとうございました(セミナーの質疑応答タイム風に)!


最後に余談を。今回、ニシグチさんが登壇されたきっかけはこのツイート。

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「言ってみるもんだな、ツィッター。やりたいことは言った方がいいよツィッター。」らしいので、わたしも言ってみます。

デザインの依頼の仕方が分からないクライアントと、デザイン作業に注力したいデザイナーさんの間を取り持つような役割、需要ないですかね?
策す、調べる、進める、整理する、相談にのる・・・が得意です(QAZの「さしすせそ」)。

もう一つは、昨年に経験したトークイベントのファシリテーターをしたい。仕事でセミナー登壇はしていますが、また違った緊張感と楽しさがあった。

後は、1本でも多く映画を観たいし、カレーづくりもはじめたいw 

長々とお付き合いをいただき、ありがとうございました!
ゆるゆるとTwitterもやってます。つながれると嬉しいです。



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