ねる

🧎🌧

ねる

🧎🌧

最近の記事

おしゃべりな自分

今日は歯医者に行った。 家のすぐ近くのショッピングモールの中にある歯医者なのでとても通いやすく、帰りにスーパーで買い物も出来たりするのが良くて、私にしては今のところ順調に通えている。 「少し響きますよ〜」という先生の声に続いて、歯がゴリゴリと削られる。こんな大工事が私の口の中で行われていて大丈夫なのか?とヒヤヒヤしつつも麻酔がよく効いていて痛みは全くなくどこか他人事のような感じもする。 歯医者で施術を受けている間は暇なのでよく色んな考え事をする。 この歯科衛生士さん可愛いな

    • 素直になること

      小学校1年生のとき、好きな男の子に「もう一緒に話さないから」と言ったことがある。 小学校5年生のとき、いちばん仲良しで大好きだった女の子の友達に「私じゃなくて別の子と仲良くした方がいいと思う」と言ったことがある。 勿論、どっちも本心ではなかった。 大学3年生のとき、父と母が大喧嘩をした。 母が怒っている姿を見てとても悲しい気持ちになった。母が怒っている時は大抵悲しいときだと知っていたから。 いつまでも仲良しだと思っていた2人が離婚するかもしれない。 「絶対」とか「ずっと」と

      • 記憶

        小学生の頃、友だちに「泣きながら寝ると次の日すごく目が腫れるよね」と言ったら、その友だちはとても驚いた顔をして「泣きながら寝ることなんてあるの?悲しいことがあるの?大丈夫?」と言った。 私は咄嗟に「たまにね」と曖昧に笑ってみせた。 この子は泣きながら寝ることがないんだ、いいな。 みんなそうなのかな。 泣きながらご飯を食べることもよくあった。 特によく覚えてるのは、お母さんが家出した日の朝。 お父さんが隣でなんやかんや言いながらわたしを励ましてくれてたが、私はしきりに泣きなが

        • 余計なことはしすぎるほどいい

          初めて1人でプラネタリウムに行った。 科学館の屋上から見える街の景色と合わせて夜空に見える星の解説がされた。 「これでも十分綺麗なのですが、街の明かりで見えない星たちはたくさんいます。ここで少し、街の明かりを落としてみましょう。」 解説者の方のこの言葉に続いて会場がさらに暗くなり、街の景色が消え、頭上いっぱいに星空が広がった。 「私たちが普段見ている空にはこんなにたくさんの星たちが隠れているのです。」 とても素敵な演出だと思った。 この前は1人で太宰府に行った。 駅で買った

        おしゃべりな自分

          ジョゼと虎と魚たち

          日本版の「ジョゼと虎と魚たち」を観た。 観るのは今回が2回目で、初めて観たときはひとり家で呼吸が苦しくなるほど泣いた。 「好き」「一緒にいたい」という気持ちだけではどうにもならないことがあるのだ、という事実がかなりつらく、なんて悲しい映画なのだろうと思った。 しかし、今回は前ほど泣かなかった。 悲しい映画というより、とても温かい映画だと思った。 人を愛すること、愛する人がいるということ、愛する人と過ごした思い出を胸にこれから生きていくこと。 「人の孤独を埋めるのは愛される

          ジョゼと虎と魚たち

          ひとりで暮らすこと

          去年の冬、友だちとクリスマスマーケットに行き、カップルまみれの会場で凍えながらココアを飲んで「彼氏を作る!」と思い立った。我ながら実にありきたりなシチュエーションである。 友達に勧められるがままにマッチングアプリを登録し、色んな男の人とメッセージのやりとりをした。すると、1ヶ月後には彼氏が出来た。人生で初めての彼氏だった。 すること全部が新鮮で楽しくて、今思えば多分「彼氏がいること」自体に浮かれていたのだと思う。恋愛初期あるあるなのだが、彼氏のことが大好きで仕事中も家でひとり

          ひとりで暮らすこと

          紙袋いっぱいの本

          益田ミリさんの「おとな小学生」という本を読んだ。 懐かしい絵本に絡めて幼い頃のことについて書かれたエッセイである。 読み終わった後、わたしの頭の中に真っ先に浮かんだのは母だった。 母は大の読書好きで、一緒にお出かけをしたときは必ず「本屋行こうか」と私を本屋に連れてってくれた。 「お母さんの家は貧乏だったけど、おばあちゃんは本だけはいつも買ってくれたんだよ」「お母さんが若い時はね給料日に友達と買い物に行って、友達は洋服とかバッグを買ってたけどお母さんは紙袋にいっぱいになるく

          紙袋いっぱいの本