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3.11大河の一滴を感じたボランティア

あの日、私は金沢から名古屋に向かう途中だった。シラサギは地震の揺れを伝えなかった。窓は福井の雪をいつものように映していた。あれから9年。あの日の記憶は今も鮮明だ。

地震の後、

私は、卒業生の祝賀パーティーを自粛するか?とか、被災地へのボランティア、募金活動をどうする?とか数々の判断を求められる毎日だった。

義援金のお願いに大学、ob を周り、説明をし、市役所とも協力する日々。忙しいくらい回り出す毎日。


炎天下、太陽が降り注ぐ真夏に、私は大学生100人をまとめ、宮城県牡鹿半島にいた。被災された方の感情を害さないように、事前に注意する言動を学んでから現地入りした。それもあってか、移動中のバスの中は常に静かで、私はいつもピリピリしていた。

被災地では、大人の背丈以上に伸びた、雑草を刈り取った。でも、この雑草もまた数ヶ月すると元に戻るという。

私の行動は大河の一滴なのだ

津波によって、陸まで押し上げられた舟を救い出せたこともあった。雑草の中から、30人がかりくらいの男性が引き上げ、持ち主の方に喜んでいただけたときは、この活動は、誰かの役に立っていると実感し嬉しかった。

その後、私は、社会人になり、たまたま宮城の人と話す機会があった。そのときに、ボランティアしたんですと言ったら。

一瞬、相手の顔が曇った

私は、別にボランティアアピールをしたわけじゃないけど、そう受け止められてしまっている?相手の思い出したくないことに触れてしまった?と焦った

「私のやったことは、本当、大河の一滴なんだなと感じました」

素直な感想を伝えたら、相手の顔は少しだけ緩んだ気がした

あれから9年

今年も、被災された子どもに寄付ができるカードがスターバックスで発売されてる。今年も買わないと。

大河の一滴の行動を今日もしたい


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