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昔の恋人の夢を見るのは贅沢なこと 過去日記 2016



某日

元荒川へ花見散歩
桜はまだまだ見ごろだった
桜もだけど菜の花も綺麗


川沿いに自転車をとめて歩いた
陸橋を渡りベンチに座る
チューリップも沢山
可愛い花壇があり整備されている

その後図書館とツタヤへ
ツタヤは国道沿いにあった
図書館は二階にはテラスもあり
良い所だった

帰ってきて公園でドーナツを食べ
バドミントン


夜は江國香織の金平糖の降るところ
江國香織らしくて面白い


某日

すっきりとした晴れではないが
気温は初夏の陽気
半袖でも大丈夫な程


彼は流山に行った
夕方迎えに行きLAWSONの近くに
ある入ってみたかったパン屋さんへ初めて入った
オレンジの輪切りがのせてある
パンがシトラスの風味で爽やか
キノコののせてあるホワイトソースのと2つ買ってもらい
半分こして食べた
引っ越して4カ月たち初めて入った



そのあと、近くの公園でバドミントン
彼はイヤがらずに
じゃんじゃかじゃーんを一緒に
してくれた
羽根をサーブする前に意味なく
アンガールズの真似をしてから
始める


今日は昨日より風がなかったので
結構長く続いた



昨日驚いたのは帰ってきたら
ゴムの木の触角のようなものは
葉っぱだったらしく
蝉の脱皮のように皮が剥けて
新しい葉っぱが出てきていた

ワンダホー


彼は、お母さんから
西加奈子のふくわらいを貰ったらしく
純ちゃんにとくれた

純はおうちにそのうち
レモンの木やブルーベリーの木を
育てたいと考えている
おうちでレモンやブルーベリーが
収穫できたらステキだ

某日

はだかんぼうたちを読んだ時、
誰か一人の男の帰る場所であること。結局のところ、それに尽きるのだ
という文が一番刺さって栞を挟んでおいたのだけど
読書メーターで、まるきり同じ
箇所を引用して、ここが一番好きと書いていた女の子がいたので
意外と純の感性もありきたりなんだと思った


大阪のマンションの狭い台所で
彼が崩れ落ちそうになりながら
ここが俺の帰る場所なんだと
嘆くように言っていたのを思い出していたせいか、今朝の
夢に出てきた


いつもだけど、彼は夢の中でも
獰猛で弱々しく不器用だった


だからこそ
心の奥の奥のものが、そのまんま
露呈してしまったかのような
無防備さでふたりは肌と肌を合わせていて
目が覚めて、その痛々しさが
懐かしかった

あれは恋というより、やはり
病そのものだったと
あのまま、彼と一緒にいたら
多分、廃人のようになっていたのではないかと思う



夕方、テラスにガーデンレタスと
ディルのプランターを置いた
パセリとミントはとりあえず
玄関の外に置いた
ハーブは丈夫だというけど
小さな鉢だと難しい
ディルは良い香りがする
欲しかったので嬉しい



江國香織の日のあたる白い壁を
読んでいる
彼は彩瀬まるの
骨を彩るを借りてきてくれた


夜に迎えに行くと通りに
花モクレンが咲いてる
英語ではマグノリアだ


菜の花の辛子和えを作った
トマトスープと一緒に食べたら
イタリアンぽかった

彼は大人っぽいダンスをしようと腕を組んだ
彼の突起物が臀部に
当たるので
くすぐったくて笑った



違う人と一緒にいて
昔の恋人の夢を見るのは贅沢な
ことだな


彼が
面倒くさがらずに、また加湿器の
お水を入れてくれますように


某日


地震のニュースは落ち着いてきた
昨夜で骨を彩るを読み終えた

彩瀬まるは初読なので
まだ、すべてそうとは言い切れないが、そんなに好きな作風でもないかな
その理由を考えていたんだけど
江國香織が言っていたんだけど
説明された物語より説明されない物語の方がはるかに上なのであって
と、
これは絵画のことを語っていたんだけど


それで、なんとなく彩瀬まるのは
丁寧ではあるけれど説明された
感じを受けた
そして、そういえば江國香織の
小説は説明していないような
印象がある


そのイメージは自分のなかでも
まだ茫洋としていて
言葉にするのは難しいのだけど
これは小説に限らずタチというか
人間性みたいなものにも通じていて
説明してくる感じの人は苦手だ
多分、自分自身もそういう気質な
とこがあって
求められると素っ気なくしてしまうようなとこがある


それをよく、猫みたいとか評されるんだと思った
懐いてきたかと思うと
ふっと何処か行っちゃうとか
摑みどころがないとか
よく言われるなあと



基本的に理解されたいと強く
求めてないし
反感されたい訳でも共感されたい
でもなく
自分もほかの誰かも
それぞれがそれぞれとして
スッと立っている感じが好きだ



今日はピクルスを仕込み
バナナのパウンドケーキを焼いた


彼がアレルギーの薬を
買ってきてくれた
ありがとう



日のあたる白い壁は
とても面白い
アンドリューワイエスとか
画家について調べた


某日


前ケンが亡くなった
44歳だったそう


夕方夏を殺す少女を読み始める
うとうと微睡む


この季節の身体の不調は春バテというもののようだ
寝起きで和室に行ったら
画鋲を踏んだ
そのまま歩いていたら
いつの間にか血が沢山出ていた
LINEしたら
心配して電話をくれた

髪の毛が伸びてきた
ゴールデンウィークに切って貰おう


某日


惰眠を貪る、というが貪るとは
よく言ったもので
確かに今日は貪るように眠った


雨が降っていたが静かな雨だった
なんにもしない一日でも
本当にそうかと言えばそうでもない


壇蜜の日記を読み
ベッキーの恋心について想いあぐね
川谷さんのライブにも行ってみたいと考える
非の打ち所がないような人より
ダメな人に心は寄り添う


大麻を吸っていたスノボの選手に
日本を背負ってる自覚がないと
マスコミは言う
日本を背負わなくてもいいけど
単純にもったいない


彼は
雨の中シュークリームを買ってきてくれた
ありがとう
互いに互いを子供と思いあえるのは
とてもしあわせなことだ



わたし全然可愛くないを
彼も読んでいた

ピクルスを味見したら
結構美味しかった


某日

テラスで彼の散髪
耳の上が青く狩りあがる

ベッドで
背中にくっついて欲しがるので
そうしていると、ついつい眠ってしまう
温かい



満島ひかりのトットちゃん始まる
語りはキョンキョン
全部変ですと言われるトットちゃん
面白い

まだテレビが始まった頃だけど
活気があった
黒柳徹子の若い頃を見たら
満島ひかりと似てなくもなかった
目がぱっちりしてる



読書は富士日記の中巻
彼はダンスダンスダンスを再読している
昼間はエミリーディキンソンも
読んでいた


昨日程ではないが、今日も風が
強く
風にあたると疲れやすい
彼に髪型が
モンキーマジックと言った
どんな髪型にされても動じない
男前なとこが好きだ




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