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岩手から 遠く離れた中東の食 コラボの試み ZINEで紹介

中東の奥深い文化を紹介する「カフェバグダッドアンソロジー」のかくれた目玉が、「中東と岩手の食のコラボレート」の試み。vol.1では、「酪農王国・岩手のヨーグルトで中東のエキゾチックなチーズを作ってみた」と題して、岩手の特産のプレーンヨーグルトを使っていわゆる水切りヨーグルトを作った体験を書いている。

vol.2のほうでは、「雑穀王国・岩手のヒエを、レバノンの定番サラダの素材に」というタイトルで、岩手の雑穀を使って「タッブーレ・サラダ」に挑戦してレポートした。

vol.1「酪農王国・岩手のヨーグルトで中東のエキゾチックなチーズを作ってみた」

実際に暮らしてみて、実感したことだが、岩手と中東を結びつけるものは、かなり、いろいろある。ここでは食べ物だけの話題にとどめたいが、まず羊。岩手はかつて、羊の飼育が盛んだった。主に、羊毛を刈って、軍の防寒服などに加工するためだった。そこからさらに、羊の肉を食べる文化も広がって、北海道ほどではないかも知れないが、県内の遠野市などでは今や、ジンギスカンが名物になっている。

酪農が盛んで、乳製品作りが盛んなことも中東との共通点といえるだろう。地元産牛乳で作るヨーグルトが、全国にかなり知られるようになった。「岩泉ヨーグルト」や「湯田プレミアムヨーグルト」がその代表作といえる。
そうした岩手のヨーグルトを使って、中東の特色あるヨーグルトを作れないか、と思い立ったことで、vol.1の記事につながっていった。

vol.2の雑穀のほうの話では、中東でよく食べられる「ブルグル」と呼ばれるひきわり小麦の代わりになる食材が日本にないものか、と考えたところ、岩手でたくさんとれる雑穀にぶつかった。ヒエなどの雑穀は結構、ブルグルのプチプチした食感と似ていなくもないのだ。

このほか、エジプトで特に食されるモロヘイヤやガルギール(ルッコラ)を特産品にしようと取り組んでいる地区(奥州市衣川区)があるとか、県庁所在地の盛岡では、コーヒー文化が根付いているとか、数え上げるとかなりたくさんある、というのが実感だ。


だから、6月19日に盛岡で開催される「文学フリマ岩手」で、「カフェバグダッドアンソロジー」をお披露目することは、岩手の食文化にまったく違う角度から、新しい視点を提示することになるのでは、と考えている。

来場される方には、ぜひそうしたポイントを頭に入れて、ブースに来て、ページをめくってもらえれば、と思っている。
なお、ブース番号は、B29-30。

2022年6月19日、盛岡市で開催

5月の文学フリマ東京に続き、今回も比呂啓さんと、じょいっこさんの共同出店になります。

なお、岩手県まで来るのが難しいという方には、ウェブショップでも購入が可能です。比呂啓さん、じょいっこさんのZINEも置いています。

では、当日会場で、お会いできることを楽しみにしております。

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