#186 紅茶とスコーン / 新緑の公園で過ごす
気候がよい晴れた日には
自然の中へ出かけたくなる。
春から初夏にかけて
そんな日には緑の多い公園で過ごすことが増えてきた。
もっぱら読書したり、景色を眺めたりしながら
そこでいることを楽しんでいる。
転職してしばらくは仕事を覚えるのに精一杯で
休みは仕事の勉強をしたり、
疲れてただただぐったり横になったりゴロゴロしたり。
仕事にも慣れてきて気持ちによゆうができた頃、
やっと天気のいい日に家でいるのはもったいないなと
動けるようになった。
山歩きに行くようになり、
自然の中でいると元気が出るのを感じた。
生き生きと太陽にきらめく緑濃い木々、風に揺れる枝葉、
ものすごく自然からの力をもらっていると思える。
山や海、緑が多い中に入ると
その美しさに感動して喜びがあふれてきたり、癒される。
家から10分の小さな公園であろうと
すごく気持ちよさを感じて過ごせる。
4月上旬の春先のある日、
本を持って公園に行くついでにおいしい紅茶専門店へ。
お店に入るとお客さんは私ひとり。
大きなゆったりしたソファ席を案内してくれた。
このお店はメインの紅茶の他にティーフリーで
いろんなフレーバーティーが飲めるサービス。
カップが空になると淹れてくれる。
以前来たときは何杯飲んだっけ。
まず小さなグラスにアイスティーが出る。
冷たい紅茶がのどを気持ちよく通っていく。
その後に温かいアップルティー。
甘いりんごの香りがして紅茶の苦味と一緒に味わう。
ほっと一息、リラックス。
メインは抹茶のミルクティーを注文。
抹茶と甘いミルクティーの融合が抜群だった。
ウインナコーヒーみたいにクリームが浮いていておいしい。
お楽しみのスコーンは2種類選べるので
塩キャラメルナッツと抹茶スコーンにした。
「お待たせしました」と運ばれてきたのは
アフタヌーンティーのような2段のケーキスタンド。
憧れながらまだ経験したことのなかった私は
嬉しさ倍増で、テンションがアップ。
「プレートを下ろしてお召し上がりください。」
「ハイ♪」
上の段にはスコーンとメープルシロップ、
下の段には甘夏かな?果物のコンポート、無添加キャラメルアイス、
生クリーム。
本当にこういう盛りつけって食事やおやつを楽しませてくれてワクワクする。
食べないうちから幸せ気分に包まれる。
この時間、目いっぱい楽しもう。
このスコーンのおいしさはよく知っている。
バターの風味がふわっとして、ナイフを入れるとほろっと崩れるけど、
スコーンにありがちなパサパサ感がない。
スコーンだけでもおいしいが、
この甘くて冷たいしっとりした脇役たちがスコーンによく合って、
さらにおいしく楽しめる。
一口一口味わって口に入れる。
その間にも新しい紅茶をつぎに来てくれる。
「この中からもお好きなのをお淹れできますので
飲みたいものがあったら言ってくださいね。」
とカタログみたいな本を開いて見せてくれた。
私はこのお店の雰囲気も大好きで、
カウンターには大きなやかんが二つほど並んで
いつもシュンシュン湧いている。
白い湯気が上がっている。
その奥でお店の人が紅茶を淹れたり食べ物を盛りつけたりしていて
とても幸せな光景だ。
素敵だなあと思う。
常連さんらしき人が何人か紅茶やスコーンを買いに来て
お店の人と軽く談笑しては帰っていった。
イートインのお客は私だけで、
ふかふかのソファに体をあずけて
おいしい紅茶とスコーンをいただきながらゆったり本を読む。
腹ごしらえしてお腹も心も満たされた後は
近くの公園へ。
予想以上の新緑。
木々も芝生も生き生きと息づいている。
木陰のベンチを見つけて、しばし本を読む。
ベンチの後ろの小さな1本の木がこんなに日陰を作ってくれるんだなあ。
自転車で先に進むと大きな広場に出て
空にグーンと伸びた細長い大木が並んでいて
木の下にベンチが並んでいて第二の休憩場所はここに決めた。
外に出ていくのが億劫な時もあるけど、
えいっと一足踏み出せばこんなに素敵な時間が過ごせる。
これは家でいては味わえない。
エネルギーチャージして、
さあ明日からもがんばろう。
午前中に食べたスコーンと紅茶でおなかがすかず、
帰って遅い時間に食べたお昼ごはんは
🌱お読みいただきありがとうございました(^ω^)
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