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CAEエンジニア メーカーの解析専任職 メーカーの抱える開発・設計・製造・品質課題をCAEで解決します!

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最近の記事

先日発売された機械設計4月号に投稿した記事の内容を含めてIDAJのSolution Seminarで講演することになりました。 https://amzn.to/4dnv7zy https://lnkd.in/grDwUbx3

    • 3次元CADおよびCAEの活用と認知向上のための方策についての執筆依頼をいただいた記事が掲載された雑誌が発売されます。 https://amzn.to/4345K0O

      • CAEや3DCADは高級なお絵かきソフトか!?

        メーカー内でCAEや3DCADソフトを導入したにも関わらず、効果をあげられていないとこのように経営者や管理者から揶揄される。ただ、これまでいくつかのメーカーで見てきた中において、高級なお絵かきソフトとしての利用しかできていない場面に遭遇することは多かった。ではどのように活用すれば、お絵かきソフトと揶揄されずにきちんとした効果を出すことができるのか。 DXのステージで言えば、単にアナログをデジタル化しただけのデジタイゼーションのレベルでは、お絵かきソフトのレベルを脱却できない

        • CAEエンジニアは定量評価できない解析は使えないと言う人とどのように向き合うか

          メーカー内のCAE活用において、キッチリV&Vを実施してCAEによる定量評価を可能にしたうえで使うという使い方は一部の大手企業を除いて難しいのではないかと思っている。それはV&VをしてCAEで定量評価できるようにすることは理想ではあるものの、そのためにかかる時間とお金を多くの企業(特に中小企業では)では捻出することができないと思っているためである。そのため、私はCAEで定量評価はしないし、社内では決して定量的な議論をしない。極端なことを言うと、CAEで定量評価するという使い方

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        • 3DCAD
          2本
        • CAE
          28本
        • 組織開発
          16本
        • Tグループ
          13本
        • ミニバンコンの世界
          1本
        • 自然の風景
          7本

        記事

          「CAEが使える」という言葉の罠

          CAEが使えるとはどういう状態を指すのか。たいていの場合メーカーとCAEベンダーで認識が異なることが多い。この認識が異なったまま購入してしまうと結局メーカーの経営者や管理者にはCAEは使えないというレッテルをはられ、ライセンス費用だけを払い続け、使われることのないソフトウェアだけが残ることになり、儲かるのはベンダーだけという構図が出来上がる。多分ベンダーはその状態にするために言葉巧みに営業するし、導入のためのサポートには最大限の支援を惜しまない。それはベンダーはソフトウェアラ

          「CAEが使える」という言葉の罠

          思考することを避ける他罰的な人に効果的な経験学習サイクルは回せないのではないか

          効果的な学習法として経験学習がある。私は部下や若手育成の学習といえば経験学習サイクルが回ることとして、部下や若手に関わっている。 また、組織発達において、タックマンモデルやギブの懸念に代表される各種グループ発達の理論において葛藤を乗り越えることがグループ発達には欠かせない。これは最小のグループである2人の関係においても同様であり、私と関わる部下や若手との関係において、私の働きかけから起こる葛藤をどのように乗り越えていくのかが、特に自己の成長や学習において重要であり、自己内省を

          思考することを避ける他罰的な人に効果的な経験学習サイクルは回せないのではないか

          ミニバンコンというキャンピングカーの種類があってもいいのではないか、という話

          私はこれまで購入した車はキャンピングカーだけであり、これまで約20年キャンピングカーにしか乗っておらず、その中でもミニバンをベースにしたキャンピングカーにしか乗っていない。 キャンピングカーの種類は フルコン キャブコン バスコン バンコン 軽キャンパー トラキャン キャンピングトレーラー といろいろあるが、ミニバンベースのキャンピングカーはバンコンに分類される。ただ、バンコンの多くが、ハイエースやキャラバンなどの商用車のバンをベースにしている。そのため、バン

          ミニバンコンというキャンピングカーの種類があってもいいのではないか、という話

          3DCADでどのようにDXを推進するのか

          先日、CADベンダーの方と議論になった。私が考えるメーカーにおけるDXにおいて、特に3DCADを使った設計DXをどのように考えているかを下記に記す。 設計のDXを進めるにあたっては、3DCADのフィーチャー履歴をどのように構成するかが肝でありすべてではないかと思っている。 もちろん、紙図面を2DCADや3DCADに置き換えるか、3DCADにどのような属性を付けるか、承認フローをデジタル上で完結するか、出図を3DCADデータだけで行うなどのこれまでのアナログフローをデジタル化

          3DCADでどのようにDXを推進するのか

          コミュニケーションができないCAEエンジニアの末路

          CAEエンジニアとして仕事をしているとたまに(というか結構な頻度で)コミュニケーションが得意ではないから、苦手だからという理由でCAEエンジニアをやっているという人がいる。他にも、人とコミュニケーションをするよりも、コンピューターとコミュニケーションするほうが好き、得意という人も散見される。このような方が、CAE派遣や、ベンダー、研究職としてCAEをやっているならまだしも、メーカー内でCAE専任職としてやっている場合、その会社のCAEは大丈夫かなと思ってしまう。 特にメーカ

          コミュニケーションができないCAEエンジニアの末路

          CAEエンジニアにCAEソフト操作を教えることの無意味さ

          メーカー内部のCAEエンジニアに対して私はCAEソフト操作を教えない。それはCAEソフト操作は単なる作業であり、CAEエンジニアの仕事の本質ではないからだと思っているためである。これまでもCAEエンジニアに関する記事をたくさん書いてきて、その中でCAEエンジニアは適応を要する課題を行うと書いてきた。 CAEソフト操作は数値解析作業として技術的な課題であり、ソフト操作をして解析を行うことそのものは、操作を知っていれば誰でもできることであり、CAEエンジニアでなくとも、派遣社員

          CAEエンジニアにCAEソフト操作を教えることの無意味さ

          CAEエンジニアがメーカー内部で果たすべき役割とは何か

          メーカー内部でCAEをしているとなかなか周りには何をやっているか、どのように役に立っているのか理解されづらい。理解されなくとも、利益をあげていれば特に何か言われるわけではないが組織に所属している以上、一人で仕事をしているわけではないので少なからず説明は必要であろう。特に経営者や管理者に対する説明は、自分に対する投資者であったり評価者であるため、組織内で継続してCAEを実施していくなら、避けては通れない。少なくとも、ここを避けていては組織内で評価されることは決してない。またメー

          CAEエンジニアがメーカー内部で果たすべき役割とは何か

          ラボラトリー方式の体験学習をベースとした1on1の聴き手のトレーニング

          以前も1on1トレーニング方法の記事を書いたが、それに加筆した。 人数 3人(聴く人、話す人、観察する人) 手順 5分:導入 ・チェックインは行わず手順の説明と役割、順番決めを行う ~1人目ここから~ 30分:1on1セッション ・話す人は今話したいことを話す ・聴く人はその人の聴き方で話す人の話を聴く(この聴き方がフィードバックの対象となる) ・観察者は話す人と聞く人の話されている事柄だけではなく、表情や態度、ジェスチャーなども含めて観察する。また、自分ならどのような質

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          PDCAサイクルと体験学習の循環過程の違い

          主に会社の中で使われるPDCAサイクルではなく、社内教育や部下育成の中で体験学習の循環過程を取り扱うことの違いがどこにあるのかということ。あえて体験学習の循環過程を教えたりしなくともすでに慣れ親しんで使われているPDCAサイクルをまわすことではだめなのかということに対して、私はPDCAサイクルと体験学習の循環過程の違いは、PDCAは行動のみにフォーカスしていること、体験学習は行動だけでなく思考と感情も同時に取り扱うことだと考えている。 ただ、部下育成に当たり部下側が思考や感

          PDCAサイクルと体験学習の循環過程の違い

          CAEエンジニアはオープンCAEを使うか商用ソフトを使うか

          オープンCAE界隈ではよく話題にあがることであるが、メーカーでCAEを専任としている私からすると、仕事ではオープンCAEを使うことはない。決して使うことはないということではないが、選択肢としてまずは商用ソフトでありオープンCAEは商用ソフトであれこれ手を尽くしてどうにもならない場合の最終手段でしかない。 その理由は下記の通り。ちなみに下記の見解はあくまでも私個人の意見でありオープンCAEを否定するものではない。 圧倒的にコストパフォーマンスが良いソフトウェア導入という観点だ

          CAEエンジニアはオープンCAEを使うか商用ソフトを使うか

          ラボラトリー方式の体験学習を用いた1on1トレーニングを実施してみた

          ラボラトリー方式の体験学習を用いた1on1トレーニングを実施してみた。 巷には数多の1on1があるが、今回は話し手の「今ここ」の話を聴き手がただ純粋に耳を傾けて聴くということとした。そのため、聴き手が話し手の話を聴いて何かを教える、アドバイスする、判断するということは意図していない。また、トレーニングは聴き手の聴くスキルや聴くときの態度をトレーニングする、向上することであり、話し手や観察者のトレーニングについては意図していない。 実施方法としては別途記事を参照のこと 1

          ラボラトリー方式の体験学習を用いた1on1トレーニングを実施してみた

          心理的安全性を謳う場で技術的な間違いをどのように指摘するか

          心理的安全性を謳っている場で、議論している技術的内容についてある人が技術的に間違った理解や発言をしているとする。この時その人に間違いを指摘する時の反応としては大きくは次の3パターンに大別されると思う。 ・指摘したことが受け入れられる ・指摘することはできるが相手や場が受け入れない ・間違いを指摘することの声があげられない 指摘したことが受け入れられればその後の議論もスムーズに運ぶだろうし、それは心理的に安全な場として発言している人にとっても指摘する人にとっても機能して

          心理的安全性を謳う場で技術的な間違いをどのように指摘するか