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#青空ノート

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2021年5月の記事一覧

世界

窓の外に見える景色は、私の知っているようで知らない景色。
風の匂いも雨の味も、この部屋の中で感じることはできない。
薄汚れた繁華街だって、田んぼしかないような田舎町だって、
限界集落寸前の山の中も、都内の高級住宅地も、きっとそう。
その狭い部屋から出なければ、本当に感じることはできない。

私の記憶の中にいるあなたは、本当の意味であなたではない。
今生きているあなたは、さっきのあなたと同一で全く別

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記憶の光芒と極光の箱舟――初めて買ったCDと好きな漫画

記憶の光芒と極光の箱舟――初めて買ったCDと好きな漫画

前置きが長いですが好きなコンテンツを語っているオタクを見る優しい目で見てください。

心の大掃除小学4年生の頃、何気なく流れたEテレのアニメを見た。先週が初回だったらしいけど、まあ話にはついていけないでしょうなんて思いながら。
その当時は確か、午後5時30分に土曜がバクマン、日曜日がファイ・ブレインがやってた時代で、バクマンを見た流れからなんとなく見ただけだったかもしれない。

何だこれ。何言って

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#青空ノート ノートと鉛筆

#青空ノート ノートと鉛筆

ふわり舞う髪と春の日差し、ぽかぽかと暖かい午後。

もうすぐ梅雨に入るのかなー 台風で休校になるだろうか?

目の前の緑と白のせめぎあいがどんどん白色優勢になっていく。

眠い。

授業中だから寝たらダメだけど、眠い。まばたきしようとしたら下に降りた上瞼が上に戻るのを拒否してくる始末。下瞼に糊でも塗られたのか。開かないんだったらまあこのままでいいよね……



いけないいけない、危うく寝落ちする

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#青空ノート 徹夜明けに書いたもの

ある晴れた日の午後、僕たちはホームにいた

他に誰もいない 静かな町の中の駅

ただ時計ばかり見つめながら 小さな島の中で

この時間が終わらなければいいだなんて思っていた

警告するような「止まれ」の線の向こう側はもう別世界で、

踏みだしたら戻ってこられないかもしれないと

不安になって でも 何も言えなくて

一緒にいると心地いいんだ 一生ずっと側にいたいんだ

離れたくなかった 離したくな

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