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ドールを棚に飾るだけ

我が家のリビングには2体のドールが飾られている。
結構頑張って作った。この記事で紹介しようと思う。
Twitterで少しの間だけ公開していたので、もしかすると見た事のある方もいるかもしれない。


その前に、以前ドール沼にいたことがある話を軽く。
触れた事のない方には分からない単語がたくさんあると思う。
最初の子はボークスのスーパードルフィー。
天使の里という、嵐山にある本店のような場所まで行ってお迎えした。
多分他の界隈でも使われている言葉だとは思うけれど、ドール界隈ではドールを購入する事を「お迎え」という。
基本的にスーパードルフィーはヘッドの型番、メイクやウィッグなどパーツを指定できるフルチョイスモデルと、あらかじめそれらを全て完成させてある量産型のようなコーディネートモデルがある。
他は時々発売される限定モデルなど。
コーディネートモデルは性質上、すぐにお迎えできる代わりに「その時」に「そこにいる」子を選ぶことになる。
私が天使の里に行った日に、たまたま欲しいと思っていた型番の、最後の一体がそこにいたのだった。

お迎えした当初はこの子一人だけで良いかなと思っていた。
しかしドールとは仲間を呼ぶものなのである。
どうせならヘッドのメイクを自分でしたくなり、ソフビ製のドールメーカーであるパラボックスの素ヘッド、ボディをいくつかお迎えした。
そして最初の子をお迎えしてから約一年後、より大きいサイズの子をフルチョイスでお迎え。
この時はオプションなどをつけて、たしか10万円を超えたと思う。
お財布事情もありそこまで増やせなかったけれど、本体はこのくらいだ。

当然の話だが、ドール遊びとは本体だけでは済まないものである。
服もウィッグもアイも大量に買った。
買うだけではなく、自分でも服やアイを作っていた。
このためにミシンを新調したし、撮影のためにカメラも買った。
そう考えると、多分100万円近くはドールのために使ったはずだ。

そのうち忙しくなり、ドールと遊べなくなっていった。
暗い部屋で埃をかぶっているだけというのもどうかと思ったので、当時いた子達はほぼ全員手放している。
スーパードルフィーは里子に出した。つまり売った。
どこかで可愛がってもらえていると良い。
一度ここで、私のドール趣味は終わる。


しかし数年後、唐突にドールのメイクをしたくなった。
グッドスマイルカンパニーのハルモニアブルームに出会ったのである。
スーパードルフィーとはかなり等身の違うシリーズ。
発売からまだそんなに経っていなかったので、ヘッドの形状はblooming dollの標準タイプのみだった。
今検索したらかなり種類が増えているので、興味のある方はオンラインショップを見てみてほしい。
失敗するのが怖かったのでパラボックスのヘッドでいくつか練習した後、ようやくハルモニアブルームの素体をお迎えした。

今まで触れてきたドールとはタイプの違う造形だったので、どんなメイクにするかとても迷った。
公式やTwitterで公開されているドールを参考にしてメイクする。
以前のように今回も、服とレジンアイを作ることにした。
ドール沼にいた頃とは環境が様変わりしており、型紙もレジンアイのシリコン型も充実していた事に驚いた。
ウィッグも試行錯誤しながら、できあがったのがこの子。

かなりアイラインの太い子になった。
見えていないけれど眉毛もしっかり一本一本描いてある。
よく見ると唇の間から歯も見えている。

服の型紙はDollybirdのvol.33についていたものだったと思う。
少しアレンジした。
帽子はたしかペットボトルの蓋を土台にしている。
ボディに関しては、見えないけれど関節に赤みを足してある。
勿論ネイルもした。


ハルモニアブルームには当時2種類の肌タイプがあった(現在は3種類)。
1体目に使ったのは少し黄みがかったもの。
私はもう片方の、ピンクがかったものも試したくなってしまった。
今度は全体のイメージが決まるのが早かった。
真っ白な子にするというコンセプト。
今までとは描き方まで違うので、メイクを考えるのは時間がかかった。
勿論服は作った。
アイはとても綺麗なレジンアイを見つけたのでそれを使用している。
それがこの子。

メイクに思いきり白を使っている。
あまり見えないけれどラメも貼り付けた。
この睫毛を描くのにはかなり苦労した記憶がある。

服は素体に付属されていた型紙をアレンジ。
レースをたっぷり使ったのでそこそこ値が張ったと思う。
アクセントが欲しくて、この子にも真っ赤なネイルをした。



現在、この2体がリビングの棚に飾られている。
小さいからちょっとしたスペースに飾りやすいのだ。
以前のように色々と着せ替えたり撮影したりする事はない。
ただ、視界に入ると癒される。
小物を買い漁ったり撮影に連れ回したりする財力も体力もないし、今の私にはこの楽しみ方が一番合っているようだ。
私なりの、可愛がり方だ。



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