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今月観た映画6つの話【8月のエモ活/ルックバック/キングダム/カラオケ行こ。/すずめの戸締り/バービー/カラーパープル】

今月は映画館や飛行機の中でたくさん映画を観られたので、観て良かった作品を紹介するね🤞

「やりたいことやったもの勝ち!エモ消費」を今年の抱負に掲げているので、毎月「エモ活」と称して楽しかったことを記録しているよ。

エモーションをガンガン揺さぶって楽しい人生にしていくぞ…!

というわけで、ここ最近のエモ活を振り返っていくね😌

(エモを)求めよ、さらば与えられん🤞
Ask, and EMO will be given to you.  

本記事はアフィリエイトリンクを含みます。私の自由意志で気に入ったものをアフィリエイト経由で貼ってるよ。(プライベートでは誰の指図も受けたくない自我ツヨ社畜なので、依頼案件はやってません🙏)


▼今月の映画

▶︎ルックバッグ

仕事終わりに夫と合流してチュロスとポップコーンを貪りながらルックバックを観てきた。映画だけど1時間ないので、しごおわアクティビティにちょうどいい。平日に遊んで帰るのって精神衛生上非常に良い…!

ルックバックは漫画を描くのが好きな女の子2人が漫画家を目指しながら友情を育み、漫画家として成功し、そしてお別れする青春物語。58分という短さの異例の映画だけど、観るとこの長さに納得しかなかった。あれ以上、長くても短くてもダメなの…!

短いからって満足度が低くなるかというと全くそんなことなくて、短時間で感動してしっかり号泣した。私にとって映画って感動したり何かを感じたりしたくて観るものだから、時間が長くても短くても感動できれば十分価値があると思う。むしろ、他の映画の半分以下の時間でたっぷり感動させてくれたのはすごいことなんじゃないか…?

登場人物がアニメには珍しいくらいすごく普通の人。自分より上手い人がいたら挫折したり、褒められたら頭に乗ったり得意げに踏ん反り返ってみたり。言葉もしっかりしたセリフではなくて、本当にその辺で喋っているような感じ。人間味があって、振る舞いの節々でそういうところ分かるなぁと思わされた。

絵がめちゃめちゃ美しかったのも良かった。同じ目線で山の四季が移ろったり、窓の外で太陽が登ってから沈んでいったり。時の移ろいによって変わる風景の姿を同じ視点から切り取り続けたモネの連作を思い出す。

映画の特典として、原作のルックバックのネーム本をもらった。映画そのままの内容で読むと映画が蘇る。

なんて瑞々しくて素敵な青春で、なんて悲しいお話なんだろう…もらった特典本を読んでもう一度泣いた。


▶︎キングダム

レイトショーで観てきたキングダム。

映画キングダムはお馴染みの同名の漫画が原作。秦の始皇帝が中華の7国を滅ぼして、初めての中華統一を成し遂げるまでのストーリー。原作は76巻まで出ているけど、まだ一国も滅んでいないよ😂でも大好きで新刊は発売日に買うし、何周も読んでいる漫画。

今作では主人公をこれまで導いてきた大将軍の王騎将軍が戦死する、作中でもクソデカな山場のエピソードを描く。大好きなエピソードが実写で見れて嬉しい。

何より王騎将軍が良かった…🥹大沢たかおの怒りに震える演技がアツい🥹ホウケンとのバトルは人間も武器もドスンドスンしてて重量級の戦いがカッコよかったし、キングダムの漫画の醍醐味である、一振りでみんな吹っ飛ぶのが爽快🥹

映画で描かれたのはこちらの16巻まで。

序盤の大きな山場を終えたので、もうキングダムの実写はやれないと思う(続編をやったところで、王騎将軍との別れ以上に綺麗な終わりどころがないし)

けど、カリン将軍のキャストが誰になるかだけ知りたい。シズちゃんなの?菜々緒なの?アンミカなの?それとも適役な女子プロレスラーがいるの??気になる…!!!


▶︎すずめの戸締り

うっかり飛行機の中で観たら号泣してしまい隣のインド系美少女に引かれてないか心配になった映画。号泣が恥ずかしい人は機内で見ちゃダメだけど、映画として本当に見て良かったすずめの戸締り。

観たいなぁと思いつつ、色んな人から「いいよ」と聞きつつ、母から「1番面白い映画」と推されつつ、なんかタイミングを逃して観てこなかったんだけど、いやぁ、観てみたらやっぱり良かったね。人からのオススメには乗っかるのがエモへの近道なのかも。

「地震は地下に住む"ミミズ"(祟り神的な存在で一般人には見えない)が起こしているもの。そのミミズが出てくる扉を閉める閉じ師が大地震を防いでいる」という設定。

ファンタジーだけど、東日本大震災や日本の津々浦々の街やペットボトルの一つ一つまで実在のものがモチーフになっているので、現実と地続きに感じたよ。

主人公のすずめは3.11で母親を亡くしてしまった宮城の子で、死生観がちょっと普通の子と違って命知らずなところがある。そんなすずめがなんやかんやあって力(物理)を失っためちゃイケメン閉じ師(松村北斗の声がいい…!!!)に代わって、大震災を防ぐために戸締りしまくる話。

地震のシーンは震源地が最近のニュースや体験の記憶とダブってゾッとした。ちょうど先月宮崎沖で地震があったばかりで、お盆前にオフィスで1人で残業していたら緊急地震速報とともに揺れがきてすごく怖かったよ…。ということで地震に酷いトラウマがある人は見てはいけないと思う。

でも、地震の恐ろしさがこの映画の本質ではないと私は感じたので、地震を観てもまぁ平気かな〜って人にはぜひ見てほしい。過去に何か物凄く辛い出来事があった時に、もし未来の自分が過去の自分に会えたなら何と声を掛けて何を伝えるのか。辛い出来事があっても人生は続いていくし、なんだかんだでどうにか生きてるよってことを伝えるんだろうなと。

私がよくやっている悩み解消の手段として「90歳の自分に相談したら、今の自分に何て言うかな?」というパラダイムシフト(視点の転換)がある。それと同じことだよなぁとグッサリ刺さった。未来の自分は今の自分のことを応援してるし、元気付けようとしてくれるし、きっと何とか生きてるよね。

君の名は。と同様に歌自体とその歌の使い所が良すぎて、号泣してしまった。新海誠、罪な男だよ…!


▶︎カラオケ行こ

タフな映画は観たくないけど面白い映画が観たい!というワガママなタイミングにぴったり。飛行機の中で観るのに素晴らしくちょうど良い映画。

真面目なコーラス部の部長の男子中学生が、綾野剛演じるヤクザの「カラオケ大会でビリになると組長に変な刺青を掘られる。歌を教えてくれッッ」というお願いに嫌々付き合い、そのうち奇妙な友情が芽生える。ハートフルなようなそうでもないような、でも良いもん観たな!と思えるホッコリ系コメディ。

原作は「女の園の星」と同じ作者の和山先生の漫画。女の園の星のちょっとシュールでフフッと笑える感じがまさに和山作品で好きだった。途中で泣いちゃいそうな展開に一瞬なるけど、そこはさすがの和山先生。シリアスに見せかけたおふざけである。安心して観れるな〜!

漫画でも面白いんだろうけど、映画で見て良かったのが綾野剛の歌が聴きまくれるところ。綾野剛っていいよね〜、くらいのモチベーションがある人ならここを聞くだけでもこの映画を見る価値がある。

しっかり悪い人だけどどこか呑気で無邪気なヤクザ役の綾野剛が魅力的すぎるのと、普通に歌がうまくて綾野剛のこと好きになるのが不可避…!そして主人公の子の全力紅もとってもよかった。

最後まで歌わせずに引っ張ったと思ったらここで紅を歌うのね…!というアツいところで歌ってくれるのがね、もう待ってました!って感じ🥹

終わり方も良かったなぁ。帰国後に「カラオケ行こ。」の続編の漫画「ファミレス行こ。」を思わずポチったよ。早く読みたいッッ!

綾野剛のこと好きになったし、X JAPANの紅を聴いたらグッとくるようになってしまった。好きなコトが増えるのは良き事なり!


▶︎バービー

公式SNSが原爆のキノコ雲を掲げて「バーベンハイマー!(原爆の父オッペンハイマー+バービー)」と大顰蹙画像を作った炎上で知っていたこちら。

映画館で観る気にはならなかったけど、中身は気になったので機内で観ることに。映画作品としてはめちゃ良かったよ🥹

バービーランドというお人形の世界と、お人形で遊ぶ側の人間の世界(いわゆる現実)の2つが存在している設定。バービーランドでは完璧な見た目のバービーたち(職業とかのバージョン違い)やそのお友達やボーイフレンドが、パーティーしたり踊ったり華やかでピンク色で完璧で永遠に変わらない生活を送っていた。

女性のバービーたちは様々な職業で活躍する一方で、バービーのボーイフレンドとして作られたケンに職業も住む場所もない。(主役はバービーだからケンにはそこまでの設定がない)

「バービー&ケン」のケンであり、バービーの付属品なのが彼のコンプレックス。そんなケンは現実世界で「男社会」を知ってめちゃめちゃ喜ぶ。

これ、分かるなぁ。「自分の性は異性の付属品」だと思ってるところに、自分の性が活躍できる世界があると知ったら嬉しいもんね。

ケンは「男社会」に心酔して女性を従わせ、また女性たちも「お飾りの女って楽でサイコ〜!」となり、女性が活躍していたバービーランドは狂ってしまった。

人間世界から来たグロリアが強烈なスピーチをして、自分の力を発揮せずに「お飾り女」に甘んじていたバービーたちの目を覚させたのが良かった。この演説がこの映画のハイライト…!

おかしくなったケンに、「バービー&ケンのケンではない、ただのケンのあなたは何者なの?(意訳)」と問いかける。誰かの付属品ではなく、ただその人がその人である、それだけで十分だよって話。

素晴らしい俳優陣と映像でポリコレのテーマをポップにまとめた良い映画だっただけに、「バーベンハイマー!」という被爆国として反吐が出るはしゃぎ方をしたのは残念だったな…
映画のテーマを理解していたら、あんなハシャギ方は出来ないはず。Twitter担当者が分かってなかったんだろうな😇現代のSNS担当の責任は重大である。映画はほんと良かったよ!


▶︎カラーパープル

映画館で見損ねていたので、国際線の機内でリベンジしたこちら。差別に苦しむ黒人女性が、しんどすぎる逆境の中を生き抜いて、自由を手にしていく様を絵描いたミュージカル映画。

クッソ重たいテーマなんだけど、ミュージカルなのでしんどくなりすぎないし、ゴスペル的なパワフルな歌唱が美しくてずっと聴けるから、機内で観るのに良かったよ🤞

序盤から女性差別も黒人差別もダブルで乗っかる黒人女性、しんどすぎるな…!?!?とびっくりな展開が結構長く続く。

父親に妊娠させられて生みたての赤ちゃんを奪われたり、夫に奴隷扱いされ暴行を受けたり、郵便受けを見ることを禁じられて生き別れの妹の消息を知れなかったり、「うちのメイドになりな!」と白人に拉致されそうになって抵抗したら投獄されたり。ええぇ…
これ、誇張してこうなのか?それとも史実的に結構こんな感じなの!?怖い。差別には断固としてNOを言わなばな…!と手に汗を握らされた。まぁ、白人に対して勇気を持ってhell NO(んなことNOに決まっとるやろクソが!なニュアンス)を突きつけた黒人女性は投獄されたんですがね!しんどい。酷すぎる!!

が、そんなしんどすぎる環境の中、街の男という男が色めき立つめちゃ良い女、シュグ(黒人女性)が街にやってくる。シュグは男を手玉に取り、堂々と歌い踊り自信に満ち溢れる。

シュグやNOと言って投獄された強い女性の姿は、家庭内で虐げられていた主人公を感化。主人公は家出することに。

なんやかんやあって、お店を手にした主人公はおしゃれなパンツのアパレル経営で大成功。(前半のしんどい差別展開から嘘みたいなスピード感で、気づいたら成功してた。)

カラフルなパンツを履いての歌とダンスがとっても楽しい。最終的には生き別れになった姉妹も合流してハッピー!という、スピーディースカッとエンド。

この映画の設定はわずか100年前ということにゾッとした。差別に対してNOと言っても殴られない(殴った方が犯罪)し投獄されない世の中って、歴史的にみると案外最近のこと。生まれる国や時代が違っていたら、とんでもない世界だったんだな🫠


まとめ

最近のエモ活を振り返ったよ。

今月のエモは
・映画の満足度は長さじゃなくて、どのくらい感動するか
・キングダムは原作の期待に応えまくっててサイコー!
・飛行機という、時間がいっぱいある贅沢空間で
 映画見まくれるのサイコーか…!?
でしたっ!

エモ活記録マガジンはこちら。

エモーショナルで豊かな人生にしていくぞっ🥰



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