【読んで良かった漫画6作】谷口菜津子作品が好きすぎる話【4月のエモ活】
谷口菜津子先生の漫画が好きすぎて最近たくさん読んだので語るね🤞
⚠️ネタバレがあるので、内容を知らずに読みたい人はタイトルだけ見てね
やったもん勝ちエモ消費！を今年の抱負に掲げている。ここ最近のエモ活、「読書」を振り返っていくよ😌
（エモを）求めよ、さらば与えられん🤞
Ask, and EMO will be given to you.
本記事はアフィリエイトリンクを含みます。私の自由意志で気に入ったものをアフィリエイト経由で貼ってるよ。（プライベートでは誰の指図も受けたくない自我ツヨ社畜なので、依頼案件はやってません🙏）
▶︎谷口菜津子先生の漫画が大好きな話
谷口先生の漫画が好きでせっせと読んでいる。
谷口先生の作品はプリプリな絵が可愛く、愉快で簡潔なセリフでサクサク読め、日常に溶け込んだSFの世界観が他になく、でも人間の汚さの毒がたっぷり入っていてザワザワする展開にもなる。ダーティーな展開になっても安心のハッピーほっこりエンドなので、読了後に爽やかな気持ちになれて大好き。
▶︎彼女と彼氏の明るい未来
大切な大切な清純な彼女が実はかつてヤリマンだったという噂を聞いて、「誰よりも先に彼女の処女を奪いたい」とヤバい動機でVRタイムマシンで彼女の過去にトリップしてなんやかんやするSF恋愛漫画。
私の概要の説明が下手でエッチなC級漫画に聞こえるんだけど、全くそれだけじゃないよ…！
大好きな彼女がヤリマンだったと分かって、嫌悪感を感じたり過去は過去だと割り切ろうとして割り切れなかったりそれでもまだ好きだったりと葛藤する。そんな主人公を見て、愛する人に許し難い過去があったことが分かったとして、どうしたらいいのかな？？と考えさせられたよ。
考えたことメモ📝
・過去のその人は今のその人と地続きな同一人物であり、今のその人を作っている要素の一つ。だけど過ぎ去った過去でもある。
・今後一緒にいる未来を描いていた大切な人の受け入れ難い過去（愛する彼女がかつてヤリマンだった、みたいな）を知った時にどう向き合うか。中々パキッとは割り切れないけど、かと言って大好きだからお別れするのもしんどい。うぅうん。
・主人公の一朗が彼女を奇跡みたいな存在だと大切に思っていることも、それゆえに過去を知った時のショックの一喜一憂のジェットコースターに一緒に乗る感じが、一朗が可哀想ながら面白い。他人事として読むと面白いけど、もし自分が当事者だったらと重ねながら読むとしんどいな…！！
終わり方は前向きでとってもとっても良かった…！
ドラマ化されたらしいけど、ほぼテレビを観ない社畜なので完全に見逃した🥺まぁ全2巻なのでサクッと読んで情緒のジェットコースターをビュンッと楽しめたから良かったかな。
▶︎ふきよせレジデンス
ふきよせレジデンスはアパートで隣り合って暮らす住民たちとコンビニ店員きらりちゃん（住民でもある）の話。
きらりちゃんの名言が見失いがちな現代生活のオアシスを思い出させてくれる📝
・キラリちゃん名言『カップラーメンを食べている間は幸せな時間。企業努力の結晶のすばらしい商品なんだから、卑下したら失礼。』
忙しくて夜ご飯をカップラーメンで済ませると「カップラーメンなんて…」と自分を卑下したりしちゃうけど、健康に支障ないくらいなら「カップ麺サイコー！！」ってウキウキ食べたって良いんだよね😌
・キラリちゃん名言②『季節を楽しめる人は生きるスキルを1つ持っている。』
日々歩いてる道の街路樹がカラフルになったり、花壇にお花が咲いたり、見逃しがちだけど季節の変化は探せば見えてくる。つい、お金を使って叶える旅行とか高級料理とか分かりやすい幸せにばかり注目してしまうけど、その辺に転がっていることから幸せを感じ取れるののって大事にしたいよね。幸せとは誰かや社会が決めたものではなくて、自分が感じ取れるかの問題。
上巻ではみんなを救うきらりちゃんだけど、下巻ではどうもきらりちゃんの様子がおかしい。とっても優しい終わり方。谷口菜津子先生の作品は後味がサイコーなのがいい。
▶︎今夜すきやきだよ
恋愛体質だけど女の役割に何だかモヤってるアイコと、恋愛感情が薄く日々の丁寧な生活を愛するトモコの同居の話。
noteに感想を書き損ねていたのでもう一度読み返したらやっぱり良かった🥹
刺さった&共感したところメモ📝
・世の中は恋愛至上主義すぎな感じもある。恋愛感情が薄くたって幸せになれる。（最近はこの価値観も認められるようになってきたよね。）
・カップルが喧嘩した時、「でもやっぱり好き！！」と愛だけで乗り越えても問題は解決しない。話し合え。（これを正面から言葉で殴ってくれるトモコが良かった。）
・結婚のあり方の理想は人それぞれ。理想の結婚を話し合って妥協点をデザインする気持ちで話し合ってみれば？（これを提案してくれるトモコが良かった。）
結婚、恋愛やジェンダー観の重たい話題を、しっかりと、だがしかしポップに描けるのはすごい。そして毎回出てくるご飯が美味しそうすぎて、グルメマンガの一面も。
巻末に「この漫画が古いと思われる世の中になって欲しい（雑な記憶による意訳）」と書かれていてる。この漫画を初めて読んだ数年前よりも新しすぎるとは思わなかったから、世の中も少しずつ変わってるんだなと思ったよ☺️
▶︎今夜すきやきじゃないけど
先ほどの今夜すきやきだよ。と対になるけど別々で読んでもいい一巻完結の漫画。
家事も仕事もパーフェクトなバリキャリシングルマザーに育てられたタツキは仕事に疲れ気味。働いて帰って寝る、働いて帰って寝るの繰り返しで部屋は散らかり放題。
そんな汚部屋に母の再婚相手の連れ子の弟（ヒモ体質）がセフレ全員に見放されたと転がり込む話。
刺さったところメモ📝
・狭い範囲だけでも片付けると「この場所好きだな」が汚部屋に誕生する。
・キッチンや机を使えるように片付けることは、料理をしたりゆっくりご飯を食べたりする生活の選択肢を増やすこと
・冷凍シーフードを乗せたカップ麺、アレンジした冷食チャーハン、公園のコーヒー屋さん、窓から見える景色。些細だけど日々幸せにしてくれることを見過ごさないこと。
はぁ、社畜の心に染み渡るね…🥹大事にしてこう、日々の幸せ！
▶︎彼女は宇宙一
谷口先生といえばSFとラブの融合だと思ってるんだけど、その特徴がくっきり出た先生らしくて好きな作品。
短編集なので気に入ったお話のメモ。
・カロリーファイター、タイヨウちゃんの話。たくさん食べたカロリーを力に変えて、巨大化して地球を守る戦闘員のタイヨウちゃんは、ネットで写真を拡散されたり見た目を批判されたり、挙句彼氏のDVを受けていた。
平凡で弱い子がなんやかんやでヒーローになりましたって話はよくあるけど（スパイダーマンとか）、これはヒーローも普通の女の子として大切にされたいのに辛いぜ！って話。
カロリーの力を使えば瞬殺できるけど、あえてタイヨウちゃん本人ではなく友達がDV彼氏をボコボコにしてくれたところがよかった。
どんなに強くなったって自分のことは大切にして欲しいし、自分を思い遣ってくれる誰かに守ってもらえると嬉しいよね😌
・UMA研究会はUMAガチ勢が集う硬派なサークル…なハズだったのに、オタサーの姫的な女の子が入ってみんながフニャンフニャンに溶かされる話もすごく良かった😂
硬派を気取っていても欲望にすぐ負けちゃう人間らしさも、それを嫌悪するの人間らしさも私の性癖に刺さった。どっちもわかる気がする。
最後のオチで主人公が「ブルータス、お前もか…」的に絶望するところで笑った。
あとがきの「オタサーの姫って器用な人しか出来ない」の先生コメントにほほぉ！となったよ
▶︎うちらきっとズッ友
昔は仲良しだったけど疎遠になったり、気に食わなかったのにひょんなことから仲良くなったり、嫁姑から友達になったり。色んなズッ友の形の短編集。
色んなズッ友の形にニッコリしっぱなしの一冊だった。友達って色んな形があって良いんだよなってことに気づいたよ🥹
・同じイケメンを好きになった明るくコミュ力高い光属性の女の子とミステリアスな雰囲気で目が合うだけでドキッとする闇属性の女の子の話が1番好きだった。
八方美人に器用に振る舞ってた2人だけど、この2人の間だけではバチバチに嫉妬しあう。お互いにいけ好かねぇなぁ！と言い合って、言い合い続けて、時が経って、気づいたらズッ友になっててニッコリ。
遠慮せず本音で喧嘩してたら何でも言える唯一無二の関係になってるの、いいなぁ、青春だなあ🥹
・元同級生と遊んでみたら馬鹿にするために呼ばれたことが分かって、ハリボテの友達とお別れする話もスッキリできて良かった。
自分を大切にしてくれない昔の友達とズッ友でいなきゃいけないなんてことはなくて、新しく友達を作って良いんだよなぁ😌
・もう疎遠になったけど昔仲が良かった大切な思い出とか、思春期に恥ずかしい悶々とした気持ちを共有するとか。
幼稚園、小学校、大人になって…と成長とともに色んな友達がいて、今もつながっている友達もそうでない友達もいるけど、思い出の中にはその時間を一緒に楽しんだ友達がいるなと気づいたよ🫶
他にも嫁姑でありズッ友である関係とか、疎遠になった友達との縁を復活させる話とか、ホント良かった。
まとめ
最近のエモ活を振り返ったよ。
今月のエモは
・谷口菜津子先生の漫画が好きすぎる
（新刊も楽しみに待ってます…！！）
でしたっ！
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エモーショナルで豊かな人生にしていくぞっ🥰
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