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ウチの娘はドラフト1位

かーってうれしい 花いちもんめっ♪
まけーてくやしい 花いちもんめっ♫

長男を連れて幼稚園に娘のお迎えに行った時に、とても懐かしい童歌が聞こえてきた。

あーの子がほしい あーの子じゃわからん
こーの子がほしい こーの子じゃわからん相談しよう そうしよう♪

小さな園児達が、一生懸命相談している。

きーまった!

僕と長男は、なんだか少しソワソワして見ていた。誰が始めに選ばれるのだろうかと。

○○ちゃんがほしいっ♬
○○くんがほしいっ♬

僕と長男は、顔を見合わせて、笑顔になった。娘の名前が始めに呼ばれたのだ。

「ドラフト1位だね」
小学4年生の長男が言った。

なるほどなぁ。花いちもんめは子どものドラフト会議だったのか。

ウチの娘と○○くんが中心で対峙し、ジャンケンをする。童歌なのに、なんだか緊迫のシーンだ。

娘はあえなく負けてしまい、相手チームに連れて行かれてしまった。娘はジャンケンに負けて悔しいだろうけど、僕は少し誇らしくて、嬉しかった。

ドラフト1位。
それはとてもすごいことだからね。たくさんから始めに選ばれるって、すごい。

翻って、僕が子どもの頃のことを考えたけれど、始めに呼ばれた記憶、ないな。

ほんのちょっとだけど、切ない気持ちになった。ほんのちょっと…、いや、結構な感じで娘のことが羨ましくなった。

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