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Coursera(コーセラ)「The Nature of Genius」受講中

今、courseraで"The Nature of Genius"という講義を聴講しています。

courseraでは世界中の有名大学の先生が行っている講義をインターネットで受けられます。正式に単位をもらうためには有料となりますが、ただ聴講するだけなら誰でも無料で見ることができます

最新技術に関する科目が多くありますが、私は趣味で心理学や社会学のような一般教養的なものをたまに聴講します。

英語の勉強にもなるので、おすすめです。

今、受けている"The Nature of Genius"というのは、そのまんまですが「天才」についての分析。

Yale大学の教授が提供しているちゃんとした講座です。天才についての本も出しています。欧米の大学は、心理学、哲学、人類学、社会学といったリベラルアーツも科学技術と変わらないくらいに大切にしています

この講座は、何が正しいか、よりも自分はどう思うかを考えさせるクリティカルシンキングを身につけることが大きな目的だと言っています。

日本では、先生の言うことは絶対ですが、アメリカなどでは常に、この意見についてどう思う?と問いかけられます。

この講座の中でも、常に私の意見はこうだけど、これについてあなたはどう思う?と問いかけられます。

自分で考えないこと、自分の意見を持たないことは最も良くないことだと考えられているため、普通の大学の授業でも自分の意見を授業の中でちゃんと言えているか「参加率」という数値で評価されて、これも進級のための条件に組み込まれています。

この講義では、「天才の定義はそもそもなに?」みたいな問いかけがたくさん出てきます。

まず、世界で天才と思われている人たちは「男性」で「白人」ばかり。バイアスがかかってるんじゃない?という問いから始まります。

「女性」で天才と言われる人はなぜこんなに少ないのか?

女性が何かを発明したりしても、外に発表する時は男性の名前に変えて出されていた。その方が世の中に分かりやすく納得されやすいから。世界の歴史の中でそんな力が働いていた。女性の天才は拒絶されていた(denied)、そして隠されていた。

女性の物理学教授が、物理の世界で女性がなぜ活躍できないかについて40分くらい話すレクチャーが組み込まれていました。一般的に「女性は前に出て発言する人が少ない」と思われているけれども、それは子供の時からの刷り込みがあるから。その事実自体に多くの人は気づいていないのだというお話しでした。

日本でも少し前に、女性の話は長いから会議にいない方がいい、みたいな発言をされた有名な方がいました。日本の場合は、無意識どころではなく、公の場で発言してしまっているという。歴史の話ではなく、現代の話です。悲しいことに…

天才の話に戻します。

天才が成し遂げた発明は個人で達成したものなのか?それともチームで、あるいは社会による達成なのか。発表される前にその発明に関わっている人がたくさんいるはず。

天才ピカソが絵を描く時に参考にしていた、真似をしていた別の絵かきがいた。

天才ゴッホは、日本の浮世絵に大きな影響を受けたというのは日本では有名な話です。(残念ながら、これは講座の中では言ってくれてませんでしたが…)

そもそも天才というのは、長い人類の歴史の蓄積から生まれたのラッキーな人だったという話。

地方の伝統文化なども多くの天才たちが積み上げてきた技で、今、自分が見ているのはその末端にあるもの。日本にはそんな技がたくさんあります。そう考えると注目を浴びない天才たちが世界中にたくさんいるのかもしれない。

講義を聴きながら、そんな思いが広がっていきます。

まだ、途中なので、この先どんな展開になるのか。とても楽しみ💘

世界レベルの、いろいろな分野の学びを無料で受けられ、さらに英語のリスニング、ライティングの勉強にもなります。

興味のある内容だったら楽しみながら、完全に自分のペースで進めることができるので、ちょっとハードルが高いなと思う人も、軽い気持ちでのぞいてみるのも良いと思います。

オススメです。




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