汚染

眠りは救済に最も近い形式だと強く思いながら
眠り続けてふっと目が覚めたとき

夢のかけらとして胸底に残っているのは
ふたたびの睡眠に対する希求ではなく
安らかさを破られたことへの怒りでも憎しみでも
恐怖でも悲しみでもなく

まぶたを閉じ続けていたことへの
後悔ばかり

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