非存在への愛

想像と観念を愛することができてしまう
だから子どもは産まないと
そう空想は言いました

本当に大切なもの
それが遠くにあるのなら
手繰り寄せようとなんてせず
あるがままに遠ざけておくと

存在しないものを愛せるはずがない
なんて言われても空想は微笑む
存在しないものしか愛せないのですと

もし存在するものを愛しているとすれば
それは全て自己愛ですと
空想は絶えず微笑むのです

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