無への還り

明日が来ること信頼し
ご飯を食べて
勉強し
働き
サボったり
人と話して約束をして
多くを望んだり
やりたいことがあればやり
やらなきゃいけないことやって
お風呂に入って寝床にもぐる
お酒を飲んだりもする
人には言えないことだってそう

でも明日は
明日は来ないかもしれない
次の瞬間すべては消えて
崩壊するかもしれない

無への還りは一切が
一切がただ内包してる

こう胸の内を晒したら
だから一日一日を
毎日を大切に生きようなんて
軽薄にも人は言う

一日一日なんていう連続性を
毎日なんていう複数性を含んだ表現ができるほど
人は未来を信じてる
そうして
日々を大事になんて言っている

本当は
明日が未来が来るってこと
信じて疑わないくせに

これまでを眼前に押しつけて
あらゆる言葉を貼りつけて
ただ見続けてるだけのくせに

瞬間は目の前は
常に無へと還ってる
いつだって
還ろうとしてる

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