一枚のよう

 上下にするする流れてく、無数のうちの一枚のよう。消えてたとしても気づかれず、あったところでまじまじと見られることもない、そんな写真の一枚のよう。そのときはあれこれ想われるけれど、ほんの少しすれば回顧されることもない、そんな画像の一枚のよう。目に留まったら無言のままで、削除って字に触れられるような、そんな四角の一枚のよう。

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