可能性

可能性に恋しちゃってて
その片面しか見ることができない

可能性可能性って
名前をたくさん呼んでみては
とろとろ表情溶かしてる

でも愛してるわけじゃないから
可能性の裏側は見ないし
仮に見えても見てないふりして

きらきらしてる面だけが
可能性ってものなんだって
そう信じて信じられてて
信頼なんかしてされちゃって

可能性は愛されてない
ただ一方的に好かれてるだけ
見やすくて心地よい片側だけが
ほしいないいなって求められてる

可能性はただ
持ってる一部の概念を
好きだ好きだと言われ続けて

可能性は見られてない

その反面は
いつもぽつん

もう反面は眼球に囚えられたまま
いつまでもいつまでも
幽閉されて

可能性は可能性でいることを
決して許してはもらえずに

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