54日目(かけっこ)
走る
長女は以前から速く走ることに強い憧れがあり、幼稚園の時も男の子に勝てないことに悩んでいた。そんな時、父ちゃんがふとアマプラで見つけたアニメがあった。
ウマ娘
擬人化(正確には人ではないが…)された名馬達がお互い切磋琢磨してレースに勝つために頑張るさわやかなスポ根ファンタジー(?)群像だ。長女はスペちゃん(スペシャルウィーク)やスズズカちゃん(サイレンススズカ)に憧れ、一時期は坂路調教(家の前の坂道を走るトレーニング)を繰り返していた。
もうすぐ運動会
そんな中、学校ではかけっこの練習が始まった。ところが娘は5人中5着。しかも二回やって二回とも同じ結果だった。帰宅時に、半べそで私にそのことを伝えた。
公園トレーニング
練習に誘うと娘は二つ返事で「やる!」
そこで近くの公園へ直行。
まずフォームチェック。以前私の友人から
1 なるべく足が地面につく時間を短くすること
2 顎を引いて前傾を保つこと
を心がけることを助言されていた。実際に走るのを見てみると、力が入りすぎてフォームがバラバラになっていた。また、長女から話を聞くと、前半はリードできるが後半に追い抜かれてしまうとのことだった。また、髪の毛を結ばずに走っていたことも分かり、少し叱りながら、準備とフォームについてアドバイスをした。
3 髪の毛は結ぶこと
4 力を抜いて少し大きく走ってみてはどうか
5 腕を真っ直ぐに引くと脚がついてくる
6 まっすぐ走る
7 後半に力をためる
実際にスタートとゴールを公園にかき、まっすぐな線を引いて走ってみた。何度か走るのを見ながらアドバイスをしていくとだんだん力を抜いてまっすぐ走れるようになってきた。そこにばあばも登場し、
8 スタートの姿勢を低くして勢いよく地面を蹴りなさい
とアドバイスをもらった。何度も私とスタートの確認をし、長女がしっくりくる感覚を一緒に探っていった。
実際に走ってみると
たくさんのアドバイスを一気に吸収することは難しい。でも長女は一つ一つのアドバイスをなるべく吸収しようと何度も練習した。走る前は1と2を意識して走っていたが、少ししっくりこないと感じていたのか、4と7と8を自分の感覚に取り入れた走りになっていったようであった。犬の散歩をしている近所の方から「かけっこの練習?速いね!」と声をかけて少し自信を取り戻して帰った。
翌日
また、かけっこの練習があったようで、長女は家に帰ると「とうちゃんのおかげで3位になった!」と昨日とは打って変わって笑顔で報告してくれた。同じ組の女の子には負けなかったそうだ。私は少しホッとした。今日も練習するかと聞いたら、「するー!」とモチベーションも上がり、運動会に向けて視界がひらけたなぁと感じていた。
大事件
おやつのアイスを買いに行き、家で休憩してから私が夕食を作り始めようとしといた。長女が「お腹すいたー」と言っているのもあり、じゃあ次女を見ていてね、と声をかけてから10分後くらいだった。目を覆うような大事件が起こった…。
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