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ぬか床に水は必要か?

昨日に引き続き、ぬか漬けの話をしたい。私のぬか漬けは元々、100円ショップで購入した3Lのタッパーで作っていた。自然食品のお店で買ってきた米ぬかに、海の精の塩、そしてペットボトルに入って売られているミネラルウォーター(確かサントリーの天然水)で作っていた。

ぬか床に水は必要か?

突然だが、ふと「ぬか床に水は必要だろうか?」という疑問がわいた。あれこれ漬けたら水っぽくなる。ぬか床の水分を減らす目的で干し椎茸を漬けている。
もちろん干し椎茸のぬか漬けは美味しいから文句はないのだが、こんなに水分が出るなら最初から水なんて入れないほうが良いんじゃないか? と、そんなことを思った。

実験してみよう!

それで、これまでのぬか床とは別に、新たにぬか床を2個作って、比較実験をやってみた。

まず、私が「無印くん」と呼ぶぬか床は、これまで通り、米ぬか・塩・水で作った。
そして、もう一つ、私が「実験くん」と呼ぶぬか床は、米ぬか・塩・酵素ドリンクで作った。この酵素ドリンクは、野菜や果物を細かく切ったものを発酵させたもので、水は使われていない。

この無印くんと実験くんには、毎日、同じものを同じだけ漬けることにしていた。具体的には、例えば片方にミョウガを1個入れたら、もう片方にもミョウガを1個入れる、という具合である。ナスやニンジンなどは、同じ1本を薪割りのように2分割したものをそれぞれに入れるようにした。
そして同じタイミング同じくらい良くかき混ぜる。間違っても無印くんの中に実験くんが入り込むとか、実験くんの中に無印くんが入り込むようなことがないように気をつけた。タッパーのフタの取り違えも困るので、実験くんだけフタにマーカーでMと書いておいた(たまたま使った酵素ドリンクの名称がMから始まるので)。
漬けたものを取り出すタイミングも、可能な限り同じにした。

実験結果

やってみた結果、10日くらいで実験くんのほうが無印くんよりも美味しく漬かるようになってきた。漬けた後の色も実験くんのほうが鮮やかである。
これは私の勝手な推測だが、ひょっとしたら酵素ドリンクの素材が捨て漬けの役割をしてくれたのかもしれない。

実験は大変だった…

ところで、ここまでサラッと書いているものの、この比較実験は地味に大変だった。というのも、私の手元には元々のぬか床に加えて、この無印くんと実験くんというぬか床があるのだ。全部で3個のぬか床を毎日かき混ぜるのである。
たった1個のぬか床でさえ何日か放置してしまう人がいるのだ。ましてや3個もある。更に、家族はぬか漬けを食べない。朝・昼・晩の三食のうち一食は、ぬか漬けだけで満腹という事態が続く。体調は悪くないのだが、さすがに3個もぬか床を持ち続けるのはキツい。

さすがに私も、この実験は2ヶ月ほどで打ち切りとした。この打ち切りを決断できた出来事は別にあるのだが、それはまた明日にでも書こうと思う。

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