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マンサンダルで走ることとバイクで走ることが私にとっては同じ軸にあることに気がついてしまった

ついに、人生初のウルトラマラソン挑戦まで1ヶ月をきった。そろそろ、携行品やら当日のウェアやらを具体的に考え始めている。そんな中で私的に最近一番悩んでいたのがシューズだ。

私のランニングシューズ歴は、2014年のMIZUNOのWAVE RIDER18から始まる。当時、誕生日プレゼントとしてもらったその一足が、ちゃんとしたランニングシューズとの出会いだった。

WAVE RIDER18

その頃、仕事の関係で200mトラックや25mプールや体育館が併設されている施設に住み込みで暮らしていた。だから、トラックでのスピード練習やペース走、ビルドアップ インターバル走などがとてもやりやすい環境にいた。ロードに出て走ることはあまりなく、グランドだけで結構バリエーションを効かせたメニューがこなせたのだ。このシューズと共にたくさん走った。

その後フルマラソンに2回だけ挑戦した。サブ4を狙っていたが、2回とも4時間15分くらいだった。日常の練習にはWAVE RIDERを使用していた。が、感覚的に少しもっさりと重い印象があり、大会では軽めで薄底のアシックスのシューズで出ていた。

ただ、基本私は仕事でも家でも買い物でも全て草履・下駄・サンダルで過ごすので、靴や靴下をあまり履かない。運動する時だけなのだ。それがとても、面倒かつストレスを感じる。

ということでこの夏はマンサンダルを自作して走ってきた。自作したマンサンダルでこの夏500キロ近く走った。これが快適すぎた。なんせ、靴下の準備やら靴紐整えたりやらそういう手間が皆無なのだから。

自作したマンサンダル

ただ、ウルトラ。100Kではなく安全策で78Kで申し込んだとはいうても80キロ近い距離を初めて走るのだ。クッション性皆無のサンダルは無謀なのでは?と思い、ウルトラのためだけにランニングシューズを一足新調した。色々迷ったのだが、ここは初心に帰ってMIZUNOさんでお願いしようと心に決め、わざわざ片田舎から2時間ほど時間をかけてMIZUNO東京まで出かけ、スタッフさんに助言を求めて購入してきた。(ちなみに、今年2回目の電車。電車も東京もドキドキする。人が多すぎて辛い。公共交通機関使わなすぎて、スイカとかイコカとか?よくわからんから現金で切符を購入するという時代遅れな人でもある。ていうか、切符入れられる改札が限られていてそれにもアタフタ・・・)MIZUNO東京さんでは本当に丁寧に1時間ほど時間をかけて相談に乗っていただいた。何足も何足も嫌な顔ひとつせず準備していただき、結局購入したのは、WAVE SKY7だ。幸運にも、株主優待の割引チケットがあったので少しお安く手に入れられた。

正直、今までランニングシューズが「しっくりきた」ことはない。原因は外反母趾が結構ひどいこと。外反母趾をカバーしようとすると幅広のモデルになるが、足幅は狭めなので靴の中で足が動く。スタッフさんと相談してメリット デメリット納得した上で購入した。さらに、なるべく足を固定しつつ圧迫されない靴紐の結び方も教わった。本当に丁寧に細やかな対応をしていただき感謝している。でも実は、購入する時点でうっすらと諦めの予感があった。「きっとしっくりはこないだろう」と。ただ、それでも良かった。「ここまで丁寧に見繕ってもらって、それで納得いかないということは、私にはシューズは無理なんだ」と自分を諦めさせる、納得させるきっかけが欲しかった。高い出費になったけどね・・・・

実際、購入後にシューズとマンサンダルで20キロの同じコースを走り比べてみた。結果、マンサンダルで走る方が「楽しい」ことに気がついた。だから、ウルトラもマンサンダルで行こうと思う。ただ、不整地コースが一部あるということで天候次第かなとも思っているが。

実は、マンサンダルで走りながら、何がこんなに楽で楽しいと感じさせるんやろ?とつらつら考えていたら、気がついてしまったのだ。マンサンダルで走ることが楽しいと感じることと、バイクで走ることが楽しいと感じることはとてもよく似ている、ということに。

バイクで走る時、車では気にしない程度でも、路面状態に気を配る。落ち葉、泥、凹み、石。車では問題なくてもバイクだとハンドルをとられてヒヤッとするから。マンサンダルも同じ。泥、落ち葉があればソールと足の間に挟まり張り付いて不快やし、小石なんてふもうものなら脳髄が痺れるような刺激で、身体がビクッてなる。大量に落ちてるドングリすら天敵だ。

バイクではちょっとした坂でギアのご機嫌を伺いながら走るがマンサンダルも同じだ。靴やと気にならない程度の傾斜でも、もろに足に伝わるもんやからアキレス腱のご機嫌を伺いながら登り、太もも前筋のご機嫌を伺いながら下る。

音が愛しいのも一緒。バイクの排気音を耳に直接取り込んでギアチェンのタイミングを探るのは会話してるみたいで愛しい。マンサンダルで走るとペタペタ ペチペチと独特の音がしてそれが愛らしい。

総じて言うと、両方とも直に、もろに五感を刺激してくる感じが共通してる。買い物に行ったり食事に行くなら、汚れず、快適に辿り着いて目的をこなせる車の方が良い。楽やから。でも、ただ走るだけなら断然バイクの方が楽しい。ランニングも、目的地を考えず、ただただ走るだけなら、走っている行為自体が楽しいのがマンサンダル。バイクで走ることが楽しいと思う思考回路とマンサンダルで走ることが楽しいと思う思考回路はとても似ている。

あと、マンサンダルは、走りながら足を気持ちよく刺激できる。走ってる時に、なんとなく攣りそうやなとか、ちょっと筋が痛いかもって時に、走り方をちょっと変えて、筋肉に気持ち良い刺激が伝わるように走ると、走りながら振動でセルフマッサージしてるみたいな感じにできるのも良い。

ただ、距離80キロは未知数だ。何が起こるかはわからん。やってみないことには。ということで昨日とりあえず40キロ走ってきた。コースは大体決めてたけど、大誤算が。自宅から15キロちょいの湖まで走って行って、看板見たら、湖の周りに遊歩道的な案内があったので、ここ回って帰ったらちょうど40キロくらいになりそうやなと案内に従って進入した。そしたら、もろに山中。3キロくらい山の中を登ったり下ったり。湖どこいった?って感じやった。マンサンダルではきつかったし膝と太ももにもキツかった。普通に登山靴にストック持ってる装備の人たちとすれ違うような山中やった。大誤算。それでも走って帰って40キロ。足は痛かったし疲労困憊やったけど、風呂入ってマッサージして寝たら今日は普通に回復。なんとかなるかな、80キロ?

湖の周りの遊歩道だと思って進入した山中にて街を見下ろした

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