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57.さよならピトロクリー

朝起きて、B&Bを出る準備をする。
屋根裏の、大きな窓があり、屋根の形をした天井。赤いベッド。ツインルームで私は窓際のベッドで寝て、もう1つのベッドは荷物置き場にして使った。
ふかふかで、寝心地は最高だった。

それに、窓からの景色が最高だった。

1泊しかしていないけど、とてもおせわになった部屋に感謝し、部屋を片付けて、B&Bを後にした。

にしても、この日もすごくいい天気。B&Bのオーナーさんにもこの天気は奇跡としか言えないといわれた。天気の神様が護ってくれたんです。

思い出いっぱいになった Pitlochry ステーション。昨日のサンタクロース駅員さんはいなかった。ほんとに幻だったのかもしれない。妖精駅員さん。

さぁ次の目的地は、ヨークだ!


ヨークは、イギリスの北部ノース・ヨークシャーのシティ。北部といっても、UKの真ん中くらいにある。
私はこのヨーク文化に強く惹かれていた。

なぜかというと、ここはトラディショナルなブリティッシュカルチャーがまだ生きているから。
イギリス文化(モッズは別として)で例えば、紅茶文化・家庭料理に食事・ユーモアなどなど、これぞ英国!!といった文化が本格的に息をしている。

ロンドンは何度も言う通り国際色が豊かで、観光客も多い。2重国籍ではない生粋のイギリス人と出会うのが困難である。

だけどヨークは、イギリス人の比率が圧倒的に高い。お隣のリバプールは労働階級の地域だったこともあり、中東系の人も多いと聞いた。

アンジーさんは日本で英語を勉強開始して半年くらいたってからオンラインで英会話レッスンを始めた。その時のイギリス人の先生ロビンもこのヨークシャー地方の出身。ヨークの隣町で田舎育ちとのこと。レッスン中、故郷の写真を見せてもらい、地元の話を聞くたびに、ワクワクした。

それともし私がYMS(イギリス版ワーホリビザ)に当選したら、私は絶対にヨークに住むつもりだった。※後日YMSのことも記事にします。

「もし私がYMSに当たったら・・・」
という、仮説シミュレーションするためにヨークに来た。どのエリアに住むか・どの店にCV(履歴書)を出すかなど未来の目標をつけるため。

Pitlochryから電車で2時間、エジンバラで乗り換え。また一回わざわざエジンバラで降りた。最寄りのパブでW杯の日本VSポーランド戦を見るため。

こっちに来てびっくりしたんだけど、UK民はW杯にそこまで興味がないらしい。国内リーグのほうがよっぽど面白いからとのこと。サッカーの本拠地のはずなのに! 
ちなみにサッカーはfootball(フッボール)と呼ぶ。

サッカーでも通じるけど、サッカーって言うと結構恥ずかしい思いをする。


パブのスクリーンモニターの前に座って、W杯を観戦。
現地民にとっては日本・ポーランドなんてどちらが勝とうとどうでもいい。とりあえずビールのつまみでフットボールを観戦してる。といった具合だった。

だけど、私が入店し、そこにいたお客さんたちから
「ジャパニーズ?」
と聞かれ、「YES」

というと、それならといって、みんなで日本を応援してくれた。

盛り上がりにかける試合で、日本は負けてしまった。

みんなから「よくがんばったよ。」「日本はよくやったよ。」といって、肩を叩かれた。

私が戦ったみたいじゃないか。

試合が終わったので、ここから2時間かけてヨークに向かった。

電車を待っていたら、爽やかイケメンおじさんに声をかけられた。

「ジャパニーズ?」

「YES,I’m Japanese」

「コンニチハ!アリガトゴザイマス!」

と挨拶をかわす

おじさんは日本文化が好きで、日本にも3年前に旅行にいったそう。
とても親日家のご様子で、同じ電車に乗り途中まで一緒に座った。

おじさんの目的にに到着すると、電車を降りていった。連絡先を紙に書いて渡してくれた。

電車から見える景色はどれも、キレイな緑が眩しかった。それと、空も。

そしてついにヨーク駅に到着。
そこはハイランド地方の寒さが嘘のように、暖かかった。

プロポーズまであと469日

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