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12.いつの時代もイケメンは得するんすよ。

前回のお話はこちら↑わたしのオススメ英語学習法など

マリウスから今日も連絡が来た。
「今日は金曜日だからセントラルで会おう!6時にセントラルきてね!」

と珍しく、誘いではなく無理やり来させるメールが来た。
その日はいろいろやることがあって、
「7時ならいける」と伝えたら
「7時でOK!Charing Cross Stationで!充電無くなりそうだからまた後でね!」

と、また電池問題。

夕方にもなると、冬のように寒い5月。
もう少し厚着するべきだった。と反省しつつまだイギリスの気候事情に慣れないでいた。
というより、服を持っていなかった

待ち合わせの駅で待っていても彼は来なかった。

「もう少しかかるから、マクドナルドならwifiあるし暖かいから中で待ってて!」と連絡が来た。

マクドナルド、、苦手なんだよなぁ。
まぁイケメンだから許そう。
イケメンは得だ。言われた通りマクドナルドに入る。

タダで居座るのは怒られそうだったので(実際は怒らホットティーを頼んでテーブルに置く。
一口ものまず、とりあえず座席代として支払った。

途中途中「あと10分後につく!」
「あと30分後につく!」と謎の時間軸で連絡が来てた。

イケメンだから許そう。
というイケメンフィルターによって、なんと2時間が経っていた。

帰りたかった。

マリウスのスマホ電池がないのを気遣って、あまり返事をしないでいた。
けど今度は私のスマホの充電が危うくなってきた。

9時10分を過ぎても来なかったら帰ります。
ごめんなさい。

とメッセージを送ったのが9時。

「あと5分」
とメッセージが来た。あなたの5分は何時間なんだ?

これがイタリア人、ヨーロッパ人タイムか。
とかなんとか思いつつ、途方に暮れていた。

彼は多分他の付き合いで忙しいんだろうな。
金曜日の夜だしイケメンだし、彼女多そうだしな。

と思いつつ、私は鞄の中を整理して、帰る支度をしていた。

すると、マリウス登場。

レザージャケットを羽織って、いつも以上にイケメンだった。

つづく

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