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車生活2年。日本とアメリカの違いに色々と驚いた話。

え?日本国内でそんなに走る?と、自分でも驚くけれど、私は2年間で24,000kmという距離を運転したらしい。パートナーの仕事の都合で東京から千葉県の外房に1年間だけの滞在という条件で引っ越し、車も1年しか乗らないというつもりで12年落ちの中古車を買ったのに、現在ここでの暮らしが3年目に突入した。私しか運転をしないので、正真正銘一人でこの距離を走ったことになる。

私の可愛い中古車は大手の中古車販売店で購入したのだけれど、初めて見た時はバンパーが傷だらけで塗装も剥げていた。見るからに前の所有者の運転技術がそう高くないことが分かったけれど、事故はしていなことと、中古車店で傷を全て修理をしてくれること、そして何より値段の安さですぐに購入を決めた。何なら手数料の方が車本体の値段より高かったけれど、1年だけの付き合いだからと気楽に思っていた。

アメリカでは運転をしていたけれど、日本の公道で運転をしたことが無かった私はまず教習所でペーパードライバー講習を2度受講した。初回は教習所内で右ハンドルと左側通行に慣れるために1時間ほど運転をした。何度か逆走をしかけたけれど、久々のハンドルの感覚がとても楽しかった。2度目は公道に出ての教習だ。助手席の教官は私が既に運転免許を持っているからかどうか知らないけれど、運転とはあまり関係のない話を延々としていた。それでも基礎的な運転のお作法を教えてもらい、とても緊張したけれど日本でやっと運転ができるのかとホッとした。アメリカでは合計4年ほど運転をしていたので、正直運転は苦手ではなかった。でも日本の道は狭く、車道を人々や自転車が横切る。歩道と車道の境目が無い道もたくさんある。こんなことアメリカではあまりなかった。というか、人は道をほとんど歩いていたなかった・・・・。完全なる車社会だ。

LAに住んでいた時は、通勤でこんなFree wayを走っていた⇩

現在はこんな道を走っている⇩

そしてこの2年の間にタイヤのパンクが2回、フロントガラスにヒビが1回(しかも同時に2箇所)、そして交通違反を1回という、信じがたい経験をした。
これはアメリカで4年運転していて1度も経験したことのない事ばかりだ。何かある度に心が折れかけたけれど、車のない生活はここではほぼ不可能だ。いつも助手席に乗っているパートナーに励まされ、どうにか今も車を手放さずにいる。

タイヤのパンクは2度ともタイヤに太い釘が刺さっていた。フロントガラスのヒビは走行中に前から飛んできた石が直撃し、なぜか一瞬で2か所に傷が入った。まぁ、これらは不可抗力だから仕方がない。車間距離をしっかり取っていれば石が当たることは極力避けられるとネットに書いていたけれど、はい、しっかり車間距離を開けておりました。LAでは"bumper-to-bumper"と表現されるくらい、車間距離などほとんど取っていなかったけれど、こんな事は一度もなかったのに・・・・・(泣)

そして一番衝撃的だったのは交通違反で警察にチケットを切られた時だ。もちろん違反をした私が悪い。捕まった理由は「横断歩道を渡ろうとした歩行者を邪魔した」と言うことだ。大変申し訳なかった。
だがしかし私はその時の警察とのやり取りの際、色々と驚くことが多かった。

まず、おとなしく免許書を警察官に手渡した後、待てど暮らせど警察がパトカーから出てこない。どうも書類を作成しているようだ。だが、それにしても時間がかかりすぎじゃないか?その間に私はパートナーにLINEで連絡を取ったりしていた。するとやっと警察が書類を私に渡してきた。そして私は衝撃を受ける。

え?!名前書く箇所、縦書き????????
生年月日は西暦で表記ではないの??????

「見本」

そこ?と、思われるかもしれないけれど私には大変な驚きだった。日本人なら良いけれど、外国人の名前はどう書くのだろう。。。書類を横に向けて書くのだろうか?そして書類は全て完全に日本語のみで書かれているのにも驚いた。いや、日本の警察の作成する書類なのだからそれが当然なのだろうけれど。それにしても、あまりにも日本人向けすぎる書類だと思ってしまったのだ。そして最後に「判子ありますか?」と聞かれ、「いいえ」と答えると指紋を取られた。外国人にも「判子ありますか?」と一応聞くのだろうか?いや、まさか・・。。。

しかしこれはまだ序の口だった。最も衝撃を受けたこと。それは・・・・。
「お手数をお掛けして大変申し訳ないのですが、罰金をこの日までに支払ってください。」という警察官のセリフだ。

交通違反者に対し、警察官が「お手数をお掛けして大変申し訳ないのですが」なんて、アメリカでは考えららない言葉だ。腰の低過ぎる警察官の態度と言葉に驚きを隠せなかった。

24000Kmを走っている間に色々なことがあったけれど、事故もなく日々を過ごせていることには感謝しかない。今でもワイパーとウィンカーを間違うことがたまにあったりすると、あぁ、またアメリカで運転することはあるのだろうか?と想像することもあるけれど。そうそう、アメリカでは車をバックで駐車することがない。日本での運転で一番苦労したのは車庫入れだ。なかなか上手くいかなくて何度も練習をし、今では1度で成功するようになった。「アメリカでバックで駐車するのは銀行強盗くらいよ」と誰かが言っていたのを思い出す。
東京に戻ればもう車を所有することはないだろう。今のうちに運転を楽しもう。これから先、走行距離はどこまで伸びるだろう?楽しみだ。

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