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プロ達の英語力に対する思い込み。

最近ようやく自由に移動が出来る状況になってきたので、久しぶりに国内線ではあるけれど飛行機に乗って旅行をした時の事。普段は飛行機に乗ってもフライトアテンダントの方のアナウンスに耳を傾けることなど全くなかったのだけれど、何となく数年ぶりに流れてくる彼女の英語をじっと聞いてみた。すると、スラスラと淀みなく英語が聞こえては来るのだけれど、数箇所どうしても聞き取れない言葉があった。これは英単語の意味が分からない、という事ではなく、何の言葉を言っているのかが分からなかったのだ。「それは君の英語力が足りないからだろう。」と言われてしまうかもしれないけれど、多分違うように思う。本当に、何を言っているのか分からなかったのだ。

またある夜、ニュース番組を観ていた時の事。日本人男性のニュースキャスターが英語でアメリカ人に対し独占インタビューのような事をしていたのだけれど、正直その英語は決して流暢と言えるものではなかった。それでも彼は生き生きと熱量を持ってインタビューをしていた。さすがに使う単語は高度なものが多かったけれど、何度も同じ単語を繰り返し使ったり、文法も美しい訳では無かった。

そして私は気が付いた。
今まで私は、フライトアテンダントやニュースキャスターの英語力は完璧なものだと盲目的に信じ切っていたのだ。そう、1ミリも疑わなかった彼らの英語力。そしてこれは、英語が苦手な多くの日本人が同じように思っているのではないだろうか?完璧であろうとあたり前に思っていた彼らの英語力は、全員が全員完璧なわけでは無かったのだ。英語を学び始めて数十年の私が今更気が付くくらい、私はどっぷり洗脳されていたようだ。

だから英語を使って仕事をしていない私たちは更に堂々と間違えながらも英語を話そうではないか!と、私の心はウキウキとしたのだ。英語を使うプロ達だって完璧な英語を話しているわけでは無いのだ。英語の歌を歌っているあのトップミュージシャン㊙だって、英語のインタビューの時は「ん???」と思う英語を使っている時もあるし、世界中で人気の英語で歌っているあのグループだって、MVに英語の自動生成キャプションを付けたら全く英語として判断されていなかったりしている。

日本人はどうしてもなぜか英語に対して「完璧さ」を求めがちだけれど、もっと自由に、もっと勇敢に英語を話していこうと思う。これは自分に対してそう思う。今回の飛行機でのフライトアテンダントのアナウンスは目から鱗だった。人の英語力ばかり完璧だと思わず、自分の英語力にも自信をもっていこうじゃないか~~~っ!!!



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