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バチカン市国 潜入レポート

渡欧するまですっかり一つの国として、カウントするのを忘れていた国。
大変申し訳ないです。
世界最小の国であり、国全体が世界遺産である、世界で唯一の国。

書いているだけでなんだかわくわくしてきます。

ロマンがあるというか、
そんな唯一無二の国ってなんだかかっこよくないですか?

正直、実際に訪れてみても
ひとつの国に行った実感がないんです。
まるでここだけ時間が止まっているような、タイムマシーンに乗っている最中のような。
自分の鼓動が、どこにいるよりも強く感じられました。


ローマからのアクセス

まずローマテルミニ駅からメトロで6駅。
オッタヴィアーノ駅というところで下車しました。

メトロは行先を間違えなければ、難しいの乗り物では無かったので、
すぐに到着しました。

メトロのオッタヴィアーノ駅からも徒歩10分程度。

人の流れがあったのと、近くまで行くと
当日入場の長蛇の列ができていたのですぐに分かると思います。

入国の仕方

入国と言ってもパスポートの提示はしません。
空港とは違って、大きな荷物を持っている人もいないので、本当に地方を訪れるような感覚。
荷物検査や金属探知機をくぐったりしましたが、そこまで大きな検査ではありません。

わたしたちは、バチカン美術館入口から入りました。

見てください!この大きな壁を。


訪れる前のわたしは、「片方の足をバチカンに置いて、もう片方の足をイタリア、みたいなことできるのかな!」と興奮気味に妄想をしていたのですが、現実は難しいようです。

バチカン市国が大きな壁に囲まれているなんて聞いたことがなかったですし、あの某有名漫画を思い出しました。もしかしたら、こういうところからインスピレーションを受けたりしたのかな。
これを機に一度読んでみようと思います。

帰国後調べて知ったのですが、バチカン市国に入るには二通りの入場の仕方があるようです。

まずわたしたちが利用したバチカン美術館入口。
そしてもう一つは、サン・ピエトロ大聖堂入口。

どちらも予約なしでの当日入場はできるそうなのですが、かなり長い列ができていたので予約していたほうが無難かなと思います。

バチカン美術館入口もかなり列ができていました。

バチカン美術館の入場口


ちなみに、バチカン美術館入口から入場すると
そのまま出口はサン・ピエトロ大聖堂に繋がっています。

しかしサン・ピエトロ大聖堂入口から入場すると、大聖堂を出て一度外側を周ってから、バチカン美術館入口で再度入場が必要になってしまうそうです。

ですので訪れる際は、バチカン美術館の予約を事前にし、バチカン美術館から入場するのが良いのではないかと思います。
実際予約して行ったので、ほとんど並ぶことなく入場できました。

バチカン美術館

パリやオランダでも美術館巡りをしましたが、バチカン美術館が一番といって良いほど、その場に悠然と構えている印象を持ちました。

ここから絶対に動かないんだという、気迫があふれ出ていました。

まず美術館に入ると
大きな松ぼっくりが出迎えてくれます。

もともとこの松ぼっくりは大きな噴水だったそうです。

そこから彫刻や大きなタペストリーがずっとずっと止まらずに出てきます。

個人的に一番息を飲んだ場所。
地図の間です。

地図の間

この空間を眺めていると、哲学者のソクラテスが説いた
「無知の知」という言葉を思い出していました。

自らの無知を自覚することが真の認識に至る道であるとする

コトバンク

今のように簡単には外の世界が分からない時代に、
ここまで大きなものを残すってただものじゃないですよね。

知らないということを自覚し、探求し続けることが
本当の意味での知ることにつながるのかもしれません。
この真っすぐに進む道が真実に導かれているような、気持ちになります。

システィーナ礼拝堂

ここからは写真撮影禁止ゾーン。

わたしの精一杯を出して言葉を紡いでいこうと思います。

まずシスティーナ礼拝堂に一歩足を踏み入れると、その空間の大きさに痺れます。観光客でごった返していたのですが、天井の高さといい、天井まで張り巡らされたテンペラ画が窮屈さを忘れさせてくれます。

そして有名な「最後の審判」。
この世界にはたくさんの考えがあります。
どれが正しくて、間違っている、その答えを出す必要は無いと思いますが、たくさんの考えがあることを知ること、それを止めてはいけないと感じました。

礼拝堂の中では守衛さんがスピーカーを使って「お静かに」とアテンドしていました。
どこの礼拝堂や美術館よりもその目は厳しかったです。

その場にいるとなんだか涙がこぼれそうな気持になりました。
もともと感受性が豊かなほうだと言われていましたが、そこは誰もが何かを感じざるを得ない場所だと思います。

サン・ピエトロ大聖堂

システィーナ礼拝堂を出ると、サン・ピエトロ大聖堂、そしてサン・ピエトロ広場に出ます。

わたしたちは大聖堂の中には入っていないのですが、それでも大満足の迫力でした。

サン・ピエトロ広場には140体の聖人像が、、


サン・ピエトロ広場から望むサン・ピエトロ大聖堂も迫力満点でした。

さいごに


バチカン市国にまさか自分が行けるなんて、数年前の自分は考えてもみなかったです。

冒頭、唯一無二の国でかっこいいと表現しましたが、そこはかっこいいだけでなくキリスト教の中でもっとも重要で神聖な場所だと学びました。

実際に訪れることで、また世界が一歩身近に感じます。

キリスト教について、ローマ教皇について
もっともっと学んで知識を身につけたい。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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