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僧侶が忘れられない仏事

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#私のための法事

僧侶として目指す仏事とは

私が僧侶になって間もない頃、先輩の僧侶に同行して葬儀にいった時の話です。 その葬儀は、若…

経験した心に残る葬儀 ~生後七日で死亡した赤ちゃんの葬儀~

私は今まで執行しました葬儀の中で、特に忘れられない葬儀となりましたのは、17年程昔に出遇っ…

親と子の関係と阿弥陀仏と私たち

私の今月の心に残った仏事は葬儀会場でとても大きな写真が真ん中に飾られていたことです。居酒…

母が教えてくれたこと

仏事普及協会のご法事では、故人さまを仏さまと拝むなかであらためて出遇い直すことを大切にし…

報恩の仏事

もう10年以上も前のことです。 まだ若手の僧侶であった私は、あるお葬儀を勤めることになりま…

まったく不可思議な葬儀

ある日の葬儀での出来事です。 葬儀では読経が終了した後、故人様のお姿を偲びながら、棺の中…

一休禅師の言葉がしみじみ感じた葬儀

昔室町時代に頓智(とんち)で有名な一休禅師がいました。この一休さんの沢山ある逸話の一つに次のような逸話があります。 ある所に豪商のご主人がいました。そのご主人がある時一休さんに「正月の床の間に飾る掛け軸にめでたい言葉を書いてください」。と頼んだそうです。 すると一休さんは、「親死に、子死に、孫が死ぬ」と書かれたそうですね。 するとご主人は、正月のめでたい日に死ぬなど縁起でもないと怒ったそうです。すると一休さんは、「順番に死んでいくことほど幸せなことはないではないか」。と

人生の終わり方に「負け」など無い

こんにちは。 僧侶の目﨑です。 日頃「南無阿弥陀仏」「なんまんだぶ」とお念仏申させて頂い…

心に残ったお通夜、ご葬儀

私は先日、通夜葬儀をお勤めさせていただきました。そちらのお通夜では喪主さまとご子息お二人…

親先祖が続けていたことに心を依せる

2年前に、あるご門徒さんを京都東本願寺の報恩講参拝にお誘いした時のお話です。 その方は60…

僧侶としての使命とは

僧侶になり初めて葬儀に行った話です。 先輩僧侶と同行して葬儀に言っていた頃の話です。 故人…

一つの後悔、一つの救い

はじめまして。僧侶の目﨑と申します。生まれは神奈川県の一般の家庭に生れました。 一般の家…

経験した心に残る仏事

不思議と新鮮な気持ちになる桜の季節からもう半年が過ぎ、月日が経つのがあっという間だと感じ…

報恩の仏事

もう10年以上も前のことです。 まだ若手の僧侶であった私は、あるお葬儀を勤めることになりました。 事前にどういったお葬儀なのかということは、葬儀社さんからいただくFAXで知ることができます。 今回のお勤めはまだ若い女性のお葬儀でした。 年齢は私の一つ上で、たしか30歳か31歳かそのぐらいだったと記憶しています。病気で亡くなったようでした。 お通夜当日、喪主であるご主人とご親族と挨拶をいたします。控えの部屋に入ってこられたご主人、傍らにはご主人の親に抱かれた生まれたばかりの