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経験した心に残る仏事

不思議と新鮮な気持ちになる桜の季節からもう半年が過ぎ、月日が経つのがあっという間だと感じるこの頃であります。お寺での行事や法事、さらには講座の運営に参加し、貴重な体験をさせていただいております。道場ではどなたでも入れる仏教聴聞の場として、老いも若いも、僧侶もそうでない人も分け隔てなく学ぶことができることにとても驚きました。そうした場で学びなおしができることに充実を覚えています。

そして、学びの場は道場だけではありません。普段の生活や法事の場でも等しく学びの場であります。

私の勤めた法事の最中、親族の方に「弟によく似ている」と言われ、しかもその弟さんがお仕事で葬儀に来られないと聞いて思わず「弟さんの分までお念仏申しますから安心してくださいね」と言いました。

そうしたら、とても感謝されました。

今までは発言することを恐れて、あまり参列者の方々とお話しすることができませんでした。話をするとしても控室での法名説明や、故人様の人柄など、どこか「お仕事」で話すということが抜け切れていなかったように感じます。

確かに私たちは法事で食べている以上、責任を持つということはとても大切だと思います。しかし、それ一辺倒では真に人に寄り添うということはできないのではないかと考えるようになりました。

本当に安心を得られる法事とは何なのか、真に寄り添うとはどのようなものなのかを考えさせられました。

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