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心に残ったお通夜、ご葬儀

私は先日、通夜葬儀をお勤めさせていただきました。そちらのお通夜では喪主さまとご子息お二人がご挨拶に来てくださいました。その際に私からご法名を染筆したものとお棺に入れる棺書を確認していただいています。また、その際に故人様のお名前を縁として仏法に照らし合わせ、ご法名を考えさせていただくのですが、偶々、故人様の祖父と同じ一文字をいただいた様で、とても喜ばれていらっしゃいました。

その際に、故人様の祖父のご法名を覚えていらっしゃるなぁと思い、よく覚えておられますねと、尋ねてみたところ、喪主様のご祖父様が僧侶であったとのことで、そういった事を大切にしています、とおっしゃいました。

その際に、私の祖父の法名は存じてはいるけれども、私の祖父の祖父、の法名は覚えていない、考えたこともなかった自分に気づかせていただきました。

次の日の葬儀では御斎に同席させていただきました。故人様は料理が好きで、皆で集まって食事をするのが好きで大切にしていたから、このようなコロナ禍であっても会食をしたい、という願いがあったとおっしゃいました。

自分の命を賭して会食を開き、故人様を思う心は本当に故人様を大切にしておられると感じ、故人様だけではなく喪主様のご祖父様からいただいた事を、ご子息へ引き継ぐ姿が心に残っております。

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