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コロナで見えた3大教育格差


コロナにより、教育が今大きく変わろうとしている。


・登校・通学停止。

・教育手段を対面からデジタルに移行。

・あらゆるステークホルダーが教育業界に参入。
(ビジネス、非営利団体、起業家等)

・無償かつ質の高い教育コンテンツの増加。

変化はイノベーションを生む一方で、
新たな課題を生む。

教育の新たな変化によって生じるであろう
三大教育格差についてまとめました。


1.学習環境格差

学習する環境の違いによって生まれる教育格差。
例:
・ 一人部屋が無く学習だけに集中できる環境が無い
・ 学習するためのデバイスが無い
・ 学習デバイスがiPhoneのみ(iPadに比べて画面が小さく学びずらい)

2.家庭格差

子どもとその家族との関係性の良し悪しによって生まれる教育格差
例:
・ 家族との関係が悪く、家で安心して学習できる環境が整っていない
・ 保護者のデジタルリテラシーが低い
・ 兄弟姉妹の面倒を見なければいけない
・ 相談できる大人・地域の知り合いがいない(これはとりわけ外国人児童に生じる問題である)

3.モチベーション格差

無気力な子どもや自己肯定感の低い子どもの学習が滞ることによって生まれる教育格差
例:
・YouTuneやSNSばかり見てしまう
・自分に自信がない。学習意欲がない(これは1・2の問題も同様に包括している場合がある)


1・2は経済的格差と強く関連性があります。

「学習リソースが増えた」=「みんな平等に学べるようになった」であるとは限りません。むしろ、経済格差と相関して、教育格差は拡大していく懸念もあります。

これからの学校の役割が、「教えること」であるとは思えません。
学校の役割は、子どもが安心して勉学に励むための「学習環境の提供」へと変わっていくはずです。

つまり、学校教育は「居場所(コミュニテイ)」であり、そこでの学習目的は子ども各々によって異なるものになっていきます。


学校教育が自らを「教える主体」と捉え、一方向性の教育を続ける限り、学校教育のニーズは下がる一方でしょう。

ホームスクール制度が導入され、学習手段を「選択できる」時代になれば、いよいよ学校に行く子どもはいなくなるでしょう。
公教育が批判されているうちはまだ良いと思います。
教育への批判が無関心に変わった瞬間、もう「みんなのための」学校に戻ることは難しいでしょう。


だからこそ、今、学校教育は「教える主体」でなく、「自発的な学習機会の提供」へとその役割を変えていく必要がありそうです。

教員も同じ。
教員は「教える主体」ではなくなります。
様々な専門家が学校に参入し、教員が教える役回りが激減することは目に見えています。

学校や教員の新しい在り方が今、問われています。
過去に縛られたり、保守的になれば未来はありません。
教育業界の変化の速度は飛びぬけています。

教育に携わる人は、自分が生き残り、社会にとってプラスになる教育にするためのアクションプランを一人一人が持っておく必要がありそうです。

僕が持っている教員免許も意味をなさなくなる日も近いかもしれません。
お互い頑張りましょう。


それでは

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