Tomo

福岡生まれの25歳。世界25か国50地域以上を訪問した後、ミャンマーのスタートアップへ…

Tomo

福岡生まれの25歳。世界25か国50地域以上を訪問した後、ミャンマーのスタートアップへの参画等を経て、現在は、福岡を拠点に国際連携やスマートシティ、アートのプロジェクトに参画中。九大博士課程(都市計画)。Global Shapers福岡ハブ在籍。Makers Uni. 7期

最近の記事

生きるということ

【皆さんにお願いがあります】 僕にとって大切な国ミャンマーが、 今、大変な状況に置かれています。 ミャンマーでのインターン先でお世話になり、 人としても心から尊敬している方々が クラファンを開始しました。 クーデターとコロナで困窮する ミャンマーの人々に食糧配布を行うプロジェクトです。 ミャンマーについてご存じない方も、 クラファンのページ先の文章だけでも 読んでいただきたいです。 このクラファンのプロジェクトメンバーは、 僕が心の底から尊敬する方々です。 自らの人生の全てを

    • 600字で綴る⑮「『夢は叶わない』と仮定して矛盾が導かれるとき、『夢は叶わない』ことはない」と結論づけて良い」

      要するに「自分の可能性を諦めんな」と言いたいわけですが、それでは根性論や感情論になってしまい、あなたより「社会的に」優れている人よりマウント取られれば、一瞬で崩壊します。脆い、脆すぎるよ。そんなんじゃ一瞬で淘汰されちゃいます。 今回はぼくが勝手に全人類を代表し、マウント野郎やネガティブ人間から偉そうに「夢は叶わない」と言われたとき、「どうすればその主張を覆せるか」について、みなさんと一緒に考えていこうと思います。ちなみに、実は当然のことをめちゃくちゃ周りくどく言っているだけ

      • 600字で綴る⑭「人は愛するに足り、真心は信ずるに足る」

        中村哲さんの言葉には嘘が無い。本当に一つも嘘が無い。ときには目を背きたくなるような現実までも正直に語る。人の醜さや欲。命を落としていく子どもの姿。人の弱さ。裏切りと失望。すべてありのままに語る。その一方で水と食を得て、子どもが笑う姿。人が人を信じるということ。そんな事象もまた、中村哲さんは真っすぐに捉える。 その中村哲さんがインタビュー動画の中で自身の活動を振り返り、「人は愛するに足り、真心は信ずるに足る」と結んでいる。この言葉が僕の頭から離れない。この言葉が、計り知れない

        • 600字で綴る⑬「『未来を語ること』に説得力はない」

          「『未来を語ること』に説得力はない」 これは本当だと思う。分かりやすい例でいうと、地球温暖化や気候変動に対する人々の反応。「30年後地球ヤバいです」と、どれだけ騒がれても人は変化してこなかった。20年以上前からずっと研究者やアクティビストが警鐘を鳴らし続けてきたが、大衆レベルでムーブメントが起こり始めたのはつい最近である。その一方で、「台風で水が使えなくなります」や「直下型地震が~年以内に必ず起きます」と言われると、人々は熱心に語り始める。 これはもちろん、「自分事と思っ

        生きるということ

        • 600字で綴る⑮「『夢は叶わない』と仮定して矛盾が導かれるとき、『夢は叶わない』ことはない」と結論づけて良い」

        • 600字で綴る⑭「人は愛するに足り、真心は信ずるに足る」

        • 600字で綴る⑬「『未来を語ること』に説得力はない」

          600字で綴る⑨他者からの評価を目的化するべきでない最大の理由

          一昨日、自己紹介で「大学院で勉強しています」と言ったところ、「学部で就職し損ねたんですか?」と返された。来ましたこのパターン。こういうときは感情を抹消し、流れ作業での対応をオススメします。ぼくはいつも通り、長年多くの人との関わり合いの中で拵えたTomo人間関係マニュアル取り出し、「研究したいことがあり進学しました」+「満面の笑み」で返す。日本社会は今日も通常運行のようだ。世間では、「文系大学院進学」=「就職失敗」なのだ。相手に悪気はなく、ただ疑問をもって尋ねてきただけ。別に攻

          600字で綴る⑨他者からの評価を目的化するべきでない最大の理由

          600字で綴る⑧「コーヒーで人生が変わる」

          NHKの逆転人生という番組が面白い。今回私が観たのは、アジア人初のワールド・バリスタ・チャンピオン井崎英典氏の逆転劇であった。井崎英典氏は福岡で「ハニー珈琲」を営むコーヒー屋の父の下生まれた。今となっては日本各地で見られるカフェであるが、かつての日本では珈琲の人気は乏しく、借金を抱えながら店を続けている時期もあったという。コーヒー屋の父の下、スポーツに長けていた井崎氏は、推薦でバトミントンが盛んなスポーツ有名校に入学。しかしながら、そのレベルの高さから挫折。学校にも行かなくな

          600字で綴る⑧「コーヒーで人生が変わる」

          600字で綴る⑦「"短い"70年にできるだろうか」

          「庭園を極めるには100年じゃ足りん、でも今日死んでも悔いはない。」そう語るのは国内外で"庭師"として活躍される73歳、江頭博明(エトウヒロアキ)さんである。庭造りの腕と実績が認められ、今やアメリカの大富豪から声がかかるほどである。▶生まれは久留米。北九州に移り、高校で造園業を学びながら、造園家である父の下3年間経験を積んだ。「本場を学びたい」という思いから京都に移り、修行に励んだ。そのレベルの高さに自信を失いながらも、庭園への情熱は途絶えることなく73歳になる今日までプロの

          600字で綴る⑦「"短い"70年にできるだろうか」

          600字で綴る⑥「鯉は海を泳ぐべからず」

          「お前はなんで泳げないんだ、もっと真剣にやれよ」、そう責められているのは鯉。鯉といっても海に迷い込んだ鯉である。そんな鯉は言う。「ボクが悪いんだ。もっと背びれをつかってのびのびと泳がなきゃ…」。泳げないのは当然である。鯉は淡水魚。海では泳げないのである。にも関わらず、鯉は海を選び続けた。息苦しさを感じていながら…▶サミュエルの言葉「天は自ら助くる者を助く」は、挑戦者のバイブルである。才能や置かれた環境ではなく、自身の努力次第で夢は叶う。これは間違いない事実だ。数々の先人がそれ

          600字で綴る⑥「鯉は海を泳ぐべからず」

          600字で綴る⑤空飛ぶクルマ

          「空を自由に飛びたいな。」子ども頃歌ったこのフレーズが今や現実味を帯びてきている。▶「100年に一度のモビリティ革命を起こす。」そう語ったのは「空飛ぶ車」を開発する株式会社SkyDriveの代表取締役福澤氏。東京大学工学部卒業後、トヨタ自動車に入社。2017年に製造業の経営コンサルティング会社を設立の後、翌年の2018年当会社の起業に至った。Googleの創始者ラリーペイジも注目・投資する「空飛ぶ車」業界。SkyDrive株式会社はこの領域に「日本初」着手するスタートアップと

          600字で綴る⑤空飛ぶクルマ

          600字で綴る④信用を買う

          8月に入り猛暑が続く。関東地方では最高気温36度を記録したという。熱中症警報アラートが鳴り響く中、人は屋内に居所を移すが、屋内でも安心するべからず。新たな危険はスマホの中に潜む。ネット販売に関する消費トラブルが相次いでいるという。北九州市消費生活センターによると、2020年4月から7月までの3ヶ月間で北九州市内の健康食品に関する消費トラブル相談件数は約180件。注目すべきはその被害者の内訳で、若者がその40%を占める。増加の背景としては、コロナ禍で若者のネット通販利用率が増加

          600字で綴る④信用を買う

          600字で綴る③バス停

          近すぎず遠すぎず、そんな間隔を保つのは難しい。人間関係ではない、バス停の話だ。国土交通省によると、現在、東京都内のバス停の間隔はおおよそ350m-400m。各バス会社はバス停の間隔200m-300mを目標に整備を進めているという。理由は、人間がストレスなく歩ける距離の限界が200mだからという。面白い。地方ではどうだろうか?場所によっては、バス停の間隔が1000m以上開いている地域もあるという。バスを頼りにする高齢者にとっては厳しい現実である。バスの本数は減少し、運行本数は一

          600字で綴る③バス停

          600字で綴る②筑肥線

          福岡県筑肥線から眺める景色に心奪われる。盛る博多から少し離れた、今宿駅から下山門駅の間、ぼんやりとしていれば見逃してしまう束の間の贅沢がある。澄清な空と群青な博多湾、両脇の小戸と今津、奥の方には能古島の緑に溢れ、青と緑のコントラストが映える、いかにも日本らしい美しい景色が車窓いっぱいに広がる。難しい顔でスマホを覗き込む人々も皆顔をあげ、束の間のひとときを楽しんでいるようだ。▶ふと社会に視線を戻すと、新型コロナウイルスによる不景気で倒産する企業が相次ぎ、失業者数は増加、中国とア

          600字で綴る②筑肥線

          600字で綴る① 日本教育は成果主義でなく「評価主義」ってはなし

          「結果を出すことが全てである」とは果たして本当だろうか?私たちは自己実現のために結果を出すことは必要なことだが、"マインドセット"の観点から言うと必ずしもそうではない。スタンダードフォード大学で心理学を教えるCarol S. Dweckは、著書"マインドセット"の中で成果主義に対して疑問を呈する。本著では、「硬直マインドセット」と「しなやかマインドセット」の2タイプの人々を取り上げ、それぞれの特徴について説明しているが、そこで分かったのが、「成果主義に走ると、自分と他人とを比

          600字で綴る① 日本教育は成果主義でなく「評価主義」ってはなし

          コロナで見えた3大教育格差

          コロナにより、教育が今大きく変わろうとしている。 ・登校・通学停止。 ・教育手段を対面からデジタルに移行。 ・あらゆるステークホルダーが教育業界に参入。 (ビジネス、非営利団体、起業家等) ・無償かつ質の高い教育コンテンツの増加。 変化はイノベーションを生む一方で、 新たな課題を生む。 教育の新たな変化によって生じるであろう 三大教育格差についてまとめました。 1.学習環境格差 学習する環境の違いによって生まれる教育格差。 例: ・ 一人部屋が無く学習だけに集

          コロナで見えた3大教育格差

          腹は立てず気は長く人は大きく心は丸く

          中村元一 今は亡き僕の祖父で、 長野県辰野町にあるお寿司屋さんの創業者です。 葬式の日、 外は立っていられないほどの暴風雨でした。 それでも、参列者は1000人以上。 会場から人が溢れるほどでした。 40代・50代のおじさん達が、 「親父、ありがとう。」と 祖父の亡骸に声をかけていました。 「人は死ぬときに価値が分かる」 というけれど、 じいちゃんの人望はどこから来ていたのだろう。 じいちゃんは多くを語らない人でした。 だからじいちゃ

          腹は立てず気は長く人は大きく心は丸く