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600字で綴る⑮「『夢は叶わない』と仮定して矛盾が導かれるとき、『夢は叶わない』ことはない」と結論づけて良い」

要するに「自分の可能性を諦めんな」と言いたいわけですが、それでは根性論や感情論になってしまい、あなたより「社会的に」優れている人よりマウント取られれば、一瞬で崩壊します。脆い、脆すぎるよ。そんなんじゃ一瞬で淘汰されちゃいます。

今回はぼくが勝手に全人類を代表し、マウント野郎やネガティブ人間から偉そうに「夢は叶わない」と言われたとき、「どうすればその主張を覆せるか」について、みなさんと一緒に考えていこうと思います。ちなみに、実は当然のことをめちゃくちゃ周りくどく言っているだけのNoteです。お付き合いください。ちなみにお察しの通り今回は600字ではありません。

前提としてまず言いたいのが、日本では「受験成功→人生勝ち組!」⇆「受験失敗!→人生オワコン!」みたいな論が通説みたいになってますが、そんなわけないですよね、普通に考えて。通説に流される必要はないです。

まず、あなたが否定されたとき、それは「完全に」否定されているとは限りません。Aの否定というのは、主張Aの打ち消しであり、「A」と主張すると間違いになってしまうとき、を指します。

例えば、「お前は野球が上手ではない」と言われたとします。「上手ではない」というのは「下手」とは限りません。「上手ではない」には、「下手」という要素と、「上手とも下手ともいえない」が含まれています。しかも、「お前は野球が下手」と言われた場合についても、「上手」と立証することができない十分な事実がなければ「下手」と認めることができません。つまり、「上手」と対になるのは「下手」ではなく、「上手」を満たさない全ての主張となります。

加えて、「AでなければBでない」というような主張にも注意が必要です。

「野球が下手なので、あなたはプロ野球選手になれません」と言われたならば、まず、先ほど上げた前提「A」について、野球が下手と立証できるかどうかの十分な根拠があるか確認したうえで、それがB、つまり「プロ野球選手になれない」という結論を「必ず」立証できるかどうか審議が必要です。

例えば、「地方で生まれ育った」から「成功できない」という主張については、たしかに「地方で生まれ育ったこと」で「情報や人脈に上手くリーチできず」、「成功できない」といえるかもしれません。しかしこれは、「地方で生まれ育ったこと」が「成功できない」という結果に「直接」影響しているというよりは、「情報や人脈にうまくリーチできない」ことが問題の根本です。地方でもオンラインで情報収集をバリバリ進めていた人は、いとも簡単に成功できるかもしれません。つまり、相関関係(AとBの間に関係性が見られる〈必ずしも原因と結果になっているとは限らない〉)を、因果関係(原因Aによって結果Bが起きている)のごっちゃにしない方がいいかもしれません。

要するに「否定」というのは難しいんです。否定の証拠立てに必要となる状況はそのコンテクストによっても変わってくるため、一概に否定はできないということです。

ただ「必ず」否定できる主張もあります。僕らは「矛盾」は必ず否定できます。どういうことか。それは「夢は叶う」という主張と「夢は叶わない」という主張が同時に両方成立するという「矛盾」は必ず否定できるという点です。

「夢は叶う」かつ「夢は叶わない」が同時に成り立つとしたら、そこには「矛盾」が生じます。「夢は叶う」も「夢は叶わない」も、肯定されうる主張ですが、両者は同時に存在できません。

例えば、「お前はプロ野球選手になるという夢は叶えられるけど、プロ野球選手になるという夢は叶えられない」とか言われたら、「?」となりますよね。全く持って意味不明です。

つまり、Aと「Aでない」が同時に成立するという状況については必ず否定できます。この「矛盾」だけはどんな状況においても「必ず」否定できるんです。つまり、矛盾の否定は必ず正しい、ということです。

言い換えると、Aと「 Aでない」は同時に成立できないので、「A」と仮定して矛盾が導かれるとき「A」でないと結論づけて良い、ということです。

ついてきてますでしょうか。めちゃくちゃややこしくなっているようですが、結構シンプルです。

「夢は叶う」という主張と「夢は叶わない」という主張が同時に立証されることは不可能なので、「夢は叶わない」と仮定して、「夢は叶わない」という仮説に矛盾が少しでも導かれるとき、「『夢は叶わない』ことはない」と結論づけて良いんです。なぜなら、「夢が叶う」という主張と「夢が叶わない」という主張は同時に存在できないからです。

あなたが「夢は叶わない」と信じてやまないネガティブ人間なら話は別ですが、「夢を叶えたい」と思うなら、この論は最強の武器です。つまり、「夢は叶わない」という仮説に矛盾が生じる限り「夢は叶う」という主張で結論づけて良い。つまりあなたが「夢は叶う」と信じ続けることは、全くおかしなことではなく、「夢は叶わない」という仮説が立証できてないマウント人間の問題です。(まぁこの論だと、逆もしかりですが、「夢は叶う」と を疑ってやまない人間には、早く目切りつけて「かわいそうに」と言ってサヨナラしましょう)

だから、自分のこと、自分の進みたい道のこと、夢のことすべて信じて良いんです。もう夢は叶わないという主張が完全に立証できる状況になったとき諦めればいいのではないでしょうか?

夢途中にあるぼくは少なくともそう信じてます。

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