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卵巣がバカデカになったので手術する記録 1日目

こんばんは、いつの間にか卵巣が牛サイズに腫れていた焼豚女です。(正確には牛の卵巣嚢腫よりデカいと獣医の先輩に言われた)

今日はこの記事を病院のベッドの上で書いています。入院は2年前の扁桃腺摘出手術の時に10日間ほど経験して慣れたもので、事前に病院のネット環境を調べてPCも十分に使えるなと判断してからのコレです。
なんとこの病院、数カ月前に院内WiFiを完備したばかりだそうで、入院のタイミングが今でめちゃくちゃラッキーなのです!入院生活たのしんじゃうぞ~~~(ゲーミングノートPCもiPad Proもウキウキで持参した豚)

すべての始まり


事の始まりは3月下旬、突然の激ヤバ腹痛に見舞われて救急車で運ばれた個人的大事件。しばらく当時の記事の引用でお楽しみください。

3/25の早朝、経験したことがないほどの腹痛に見舞われました。冷や汗ダッラダラの中#7119に電話、近くの救急病院を教えるから自力で電話をかけてタクシーで向かってくれ、無理そうなら躊躇わずに救急車を呼べと言われました。教えてもらった救急病院の中には過去扁桃腺ブチ取りの際に入院した病院もあり、まずはそこに電話してみよう…などと考えていたのですが、意識が遠のくほどの激痛に根負けして人生初の119ダイヤル。

「火事ですか、救急ですか。」という問いかけに「うわ!ホンモノや…!」となりつつ、冷や汗ダッラダラ流しながらその時の症状を伝えました。我ながらなかなかに的確な受け応えだったと思います。
家の場所と目印になるものを伝えて「すぐ向かいます」とのことで、目についた中で一番デカいトートバッグに財布と普段持ち歩くポーチ、お薬手帳が入った常用薬ポーチ、おぱんつとタオル数枚、携帯の充電器など思いつく限りのものを突っ込みました。着替える余裕はなかったのでノーブラパジャマにその辺にあったコートを引っかけて待機。遠くからピーポーが聞こえてくるのをインターホンの前で突っ伏して聞いていました。
ご想像に違わず救急隊が入れるような部屋ではないので、オートロックを解除したら玄関から廊下に出て崩れるように待機。屈強なオニーサンたちに支えられて(痩せておけばよかったと後悔しました)階下のストレッチャーに乗せられ、救急車までゴロゴロと運ばれました。

救急車に乗せられてすぐ病院に運ばれるかと思いきや、そうではないんですね。血圧やら体温やら色々と測られ、腹痛ということでお腹のあちこち触診もされ、自力でギリギリ這い出て来れた(意識飛ぶほどヤバくはない)という緊急性の程度などなど、色んなことを加味して運ぶ先の病院が決められていくようでした。
#7119で伝えられた病院の名前を挙げてみましたが「触診した感じ婦人科系の疾患も疑われるので、その救急外来がある別の病院に運ぼうと思います」と言われ、へ〜ほ〜となりました。

目的の病院に患者を放り込んでいいか確認を取って、やっと発車です。道端で聞くピーポー音はあんなにデカいのに、中から聞く分はとても遠く感じて不思議でした。ドライバーのオニーサンは色んな信号を無視して(?)最短でわたしを病院に届けてくれました。運ばれているうちに腹痛は強くなったり弱くなったりを繰り返し、陣痛かと思いました(もちろんそんなこたぁない)。

病院に着いたら一通りみんなが受けるような検査を受け、CTを撮ったら見事に婦人科系の臓器に異常が見つかりました。救急隊オニーサンの英断スゲーです。その頃には腹痛がやや落ち着きつつあり、車椅子にも普通な感じで座れるようになっていたのですが、ちょうど当直でいらっしゃった婦人科のお医者さまから「何でそうやって平気そうに座ってられるのかわからない」と言われ、わたしもよくわからなかったしまたあの激痛が来たら死ぬと思ったので、1泊入院させてもらうことにしました。

婦人科と言っても病棟は産婦人科と共通です。何やらハッピーでベイビーなムードが漂う空間に謎の腹痛で七転八倒する独身女が運ばれてきたわけですが、みんな陣痛で七転八倒していたのであまり悪目立ちせずに済みました。さすが産婦人科、大部屋なのに部屋にトイレも付いていて、めちゃくちゃ綺麗で感激です。
ハライタがヤバすぎたのと入院が大好きなのとで、この1泊2日の間はメンタル的ドドドドドうつからは逃れることができました。

運び込まれたその日は緊急手術の可能性があるとかで絶食。とはいえ点滴で栄養を入れられ続けていたし、うつの延長で特に食欲もなかったので平気でした。
基本的には陣痛に苦しむ同室のお姉さんの呻き声を聴きながらうつらうつらし、たまにハライタがぶり返しては目を覚まして悶絶、を繰り返していました。ハライタがかなり強まった際看護師さんにそれを訴えると、問答無用で座薬を入れられ、お尻の処女喪失のあっけなさに凹みました。

そんなこんなで一晩を過ごし、緊急性はなさそうだねということで一旦退院、後日精密検査ということで話がまとまり、ノーブラのままタクシーに乗って帰宅しました。

このときから「卵巣が何やらデカそう、そしてそのバカデカ卵巣が捻じれたことによる痛みであるだろう」と言われていたのですが、CTだけでは確定できないらしく後日精密検査を~・・・ということになったのでした。

その10日後くらいにMRIを撮り、「本当に卵巣がバカデカだね」ということを確認し、「卵巣嚢腫」という判定がつきました。何だか中には脂肪とか水だけでなく髪の毛とか歯が詰まっているらしいです。ブラックジャックのピノコみたいな感じ・・・かもしれません。ついでに撮った子宮には、これまた握りこぶし大の筋腫がゴロゴロついているということで、「邪魔だから一気に取ってくれ~」と懇願し、この手術が実現しました。

こういう手術には計画が必要みたいです。わたしの場合は腹腔鏡手術(おなかに数か所穴をあけて空気を入れておなかの中でチョキチョキするやつ)でやれるそうで、おなかをガバっと開くよりも身体に負担も少ないし傷跡も小さいしってことで、腹腔鏡に自信ニキ先生の予定を押さえるところから始まりました。開腹手術だとしても手術跡ってちょっとエロいしアリだなと思っていたんですけどね。まあここは大人しく婦人科の先生に従います。

更に、手術時の出血を抑えたり筋腫を小さくしたりする目的で、ホルモン剤を3カ月近く飲まされ、疑似的に更年期に追いやられました。ただでさえ暑がりなのにホットフラッシュがヤバくてクソでした。自律神経バグりまくりです。特定の物質(今回は女性ホルモン)があるかないかで簡単に影響されちゃう人体ザコだなって思いました。

というわけで、最初に救急車で運び込まれてから実際に手術に至るまで、3カ月も空いてしまいました。この間に一度腹が捻じり切れるかと思うほどの痛みで病院に泣きながら電話したこともありましたが「おなかが痛いということで・・・え~っと・・診察希望ですか?」などと聞かれ、それがわかんないから電話しとんじゃあ~とキレながら電話をブチ切り腹痛に悶えながら枕を濡らした日もありました。でもおなかさすさすしながら横たわっていたらじわじわ治っていったので、卵巣がゆらゆら捻じれかけたり戻ったりをしてわたしを弄んでいたのでしょうね。腹立たしい。

そういえば、この記事を書いた頃「約束を入れると腹痛になる」という症状に悩まされていたのですが、実はこれも卵巣が「あらよっと!」と捻じれかけていたのかもしれないですね。身体の持ち主(わたし)がストレスを感じると捻じれて回避させようとしてくれている・・・と考えると卵巣の動きも涙ぐましく思えます。

入院当日

そんな感じで特に問題もなく(?)入院予定日まで安静に過ごし、無事今日という日を迎えることができました。わーい。

豚の悩み

Twitterには書いていたのですが、手術にあたって本当に気がかりなことが「オカン襲来」です。わたしと母親は表面上仲良しなのですが、まあ、何とも言えない絶妙な関係性でして、長時間は一緒にいたくない、何より弱っているときに会いたくない!そんな仲です。今日は入院手続き前に一緒にランチをし、わたしが「ほな入院してくるね~」とバイバイしたのも束の間、荷物整理のゴタゴタが終わった頃30分ほど面会に来てしまわれました。まあ今日はただの健康体(精神病だが)なので、母親対応も気合で穏便に済ませられました。我ながらとてもえらいです。

ちなみに看護師さんやお医者さまには「何が何でもわたしが精神病患者で休職中だと言ってくれるな」と事前に口酸っぱく申し送りをしています。明日は手術の付き添いという形でオカンが来てしまうのですが、わたしが麻酔で眠っている間にスタッフの皆さまにポカやらかされないことを祈るばかりです。いや、麻酔でラリっているときにうっかり何か言ってしまわないか自分が心配です。精神力で勝負だ。押忍。

肛門、再び

初回入院した際、痛み止めの座薬を入れられたという話をしましたね。あれがかわいく思えるような体験をしました。

そう、浣腸です。

普段から下痢気味、しょっちゅう激しめにうんこを我慢し肛門括約筋はバキバキのわたしですが、浣腸には抗えませんでした。「便意が来てから1分は我慢してほしいです」と言われ、「1分!!!究極便意で東海道線1駅我慢できるおれには刹那だね」と内心余裕綽々のシャクシャインでした、

が、浣腸液を入れられてトイレに座るなり

1分!?!???!?!?!?!?!今何秒経った?!?!?わからん!!!!数えるか!!!!!!いち・・・に・・・・さあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)

全然無理でした。

こんなに抗えない便意があるんだと思い知りました。本当に恐ろしかったです。最初の浣腸液を出したら終わるかと思いきや、そんなことありません。浣腸液に刺激を受けた腸がグイングインで、その後も断続的に出続けるのです、下痢が。トイレで漏れました、声が。あまりにおなかがグイングインするので我慢できませんでした、声を。

何が恐ろしいかって、明日の朝ももう一度浣腸なんですよね。殺す気か。このグイングインで卵巣も捻じれるわ、とキレそうな焼豚女。明日もなんとか生き延びたいと思います。

それでは、また・・・きっと明日は手術だから書けなさそうなので明後日以降がんばります。応援よろしくお願いします。

ちなみにわたしの肛門から注入された浣腸液はコレ↑の3倍量でした。そんなん死ぬやん!!!!!!!!!!!!!!!!!!


つづく

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