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映画から考える。

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映画から現代の問題を考えます。いや、そんな難しくするつもりはないんですが、年間映画100本以上観るのに、何もアウトプットしてないのはもったいないと思い、簡単な感想を書いていこうと…
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バカバカしいよね。

 17本目、『検察側の罪人』。劇場公開から半年ほどでWOWOWがやってくれるありがたいパターン。ジャニーズのトップスターが初めて共演することでもだいぶ話題になった作品。ちょっと楽しみにしました。 ストーリーとしては、ベテラン検事と若手検事。研修時の先生でもあったこのベテラン検事に憧れてた若手検事なんだけど、このベテラン検事、若い頃に好きだった女の子が無残に殺されてた過去をもっている。で、全然別の事件の容疑者に、その時効となった事件の犯人と思しき人物があがってきて、どんどん正

「それ、原作ではね」っていう奴。

 16本目『人魚の眠る家』。これもこないだまで映画館でやってたイメージですが、それをWOWOWが早くもやってくれたので、録画して、観たわけです。ありがたし。 さて、ストーリーは自分の子供が植物状態になっちゃったお母さん、離婚秒読みのロボット研究者の旦那。子供にたくさんの機械をつけて、動かしてどうにか「生きている」と思い続けているお母さんがどんどん孤立していくっという感じのかなりの重さ。俳優陣がしっかりしているので、よりね。 で、そもそも僕は東野圭吾が大好きで、ほぼ全部の小

探偵なんだから推理しろよ。

 2020の14本目の映画『ナイブズアウト』。別の映画を見に行ったときの予告編がおもしろそうだったので、映画館で観ました。基本WOWOW待ちでいいやって思うので、なかなかのレアケース。 さて、この映画ですが、今どき珍しい、超王道推理サスペンス映画。探偵が関係者を集めて自分の推理ショーを披露するという、もう日本ではアニメの中でしか行われないようなお話。だから、僕も最初は設定も80年代とか、ちょい前なのかなあって思ってたんだけど、バリバリの現代。上の写真の子供もスマホ持ってるし

ちょっとした怖い話になっちゃう。

 前回の記事からだいぶ時間があいてしまいました。映画はちょいちょい観てたのですが、それを文章化するというのはだいぶカロリーの高い作業ですね。書き始めれば一気にかけるんですが。今回は『フォルトゥナの瞳』。WOWOWでやってたのを録画して観ました。 人が死ぬときの運命が見えてしまう「フォルトゥナの瞳」という能力をもった主人公が、好きになった女性の死の運命を観てしまったことから始まる物語です。 さて、この映画は、「未来見えちゃったときどうすんの?」という感じなんですが、さらに未

わざわざアカデミー賞なんて獲らなくてもね。

 12本目は『パラサイト 半地下の家族』。話題の映画ということで、実はだいぶ前、1月の末頃、既に映画館で鑑賞していたのですが、これを書くのを怠けている間にアカデミー賞獲っちゃって、書きづらくなっちゃいました。 さて、ということで、内容は僕がなんじゃらかんじゃら言うまでもなく名作で、大概の人は楽しめるのではないかと思います。完全なる富裕層、完全なる貧困層、そして、中間より貧困気味の半地下の家族。ともすれば、完全なる地下に落ちかねない層の人々が必死にあがいて生きているわけです。

「スパイダーバース」って言葉の意味。

 11本目は『スパイダーマン:スパイダーバース』。アカデミー賞の候補などが発表される1月は、昨年のアカデミー賞作品をどんどんやってくれるありがたいWOWOW。その流れで、昨年の長編アニメ映画賞のこの作品もありがたく録画させていただきました。前回の『アンブレイカブル』でアメコミのヒーローについて語ったあとに、なんでスパイダーマンなんだと、書きづらくてしょうがないです。  スパイダーマン映画初のアニメ化ということもあり、アニメ映像は本当に美しい。「コミックの世界を歩いているかの

僕はヒーローにはなりたくない。

 10本目は『アンブレイカブル』。WOWOWでやっててなんか面白そうだなあと思って録画してたのを、ちょっと時間があいたので観てみました。 当時はあの『シックス・センス』のシャマラン監督の作品だということでハードルが上がりすぎててがっかりしちゃったという評価だったみたい。そもそも『シックス・センス』だって「最後に大逆転がある」なんて触れ込みだったらそんなにびっくりしないと思うんですよね。最近の映画で似「ラスト○分、衝撃のどんでん返し」みたいなキャッチコピーついてたりするけど、

自分って何かを考えちゃう。

 9本目は『トイ・ストーリー』。言わずとしれた名作で、ザッピングでWOWOWを観たときに偶然ちょうど始まったのでなんとなく観始めたら最後までしっかり観ちゃったという。WOWOWの良さよね。名作所以よね。 もうこんだけ有名なんだから今さらネタバレも何もないと思いますので、あまり気を使わずに書いていきます。『トイ・ストーリー』シリーズは僕も当然好きで、ディズニーランドとかでも観るとワクワクしちゃう。男ですが、人形遊び結構好きだったので、「おもちゃが動き出す」という設定だけでワク

子供の頃の遊びって全く覚えてないよね。

  7本目、8本目は『20世紀少年』の第1章、第2章。こちらも年末年始のWOWOW映画スペシャルでやってて、録画をしていました。もちろん、3章も録画しているのですが、とりあえず、時間の関係で2章までしか観ていません。そのうち3本目も観るでしょう。  この映画は大学生のときに映画館で観ました。この映画のために、漫画を全巻揃えて部室においてみんなで読みました。というのもこの映画のプロモーションが「ほーら、原作にこんなにそっくりでしょ」てきな感じだったのです。  で、浦沢直樹の

「老害」って、結構おもしろいけど。

6本目は『運び屋』。こちらもWOWOW。なんか、以前、別の映画を観るためにトーホーシネマズに言ったときにデカデカとポスターがはられてて、僕くらいの人間でも、クリント・イーストウッドという俳優で映画監督もやるおじいさんのことはなんとなく知っているわけです。 で、僕もイーストウッド作品は何本も観てるので、「観たいなあ」とは思っていたものの、一人で行くのもなあって思っているうちに公開終了、で年始のWOWOWでありがたくやってくれたという流れですね。 で、確か最近のイーストウッ

ものづくりの苦労はものづくる人にしかわからない。

 今年2本目はあの『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督が以前に作ったショートムービーの詰め合わせ『上田慎一郎ショートムービーコレクション』。WOWOW。映画フリークではないんですが、映画が好きだってのはあるので、あんなにも話題になった「かめ止め」は池袋のちっちゃい映画館とトーホーシネマズと2回も見たんです。で、よかったなあ、今後この監督に注目だっとなんとなく思っていたんですね。  で、上田監督の新作が2019年の秋くらいに出て(なんだかんだで見に行けず)WOWOWでそのう

ディズニーという世界観。

 新年1発目に観た映画は『メリー・ポピンズ リターンズ』。WOWOW。みんながゆっくりするであろう年末年始はWOWOWも話題になった映画をバンバン出してくれます。おかげでまだ日本の劇場公開から1年たってないのに、話題のディズニー作品を家でまったり観ることができる。  僕が映画ミーハーたる所以というか、当然のごとく、前作の『メリー・ポピンズ』は観ていません。なので、後々調べると、前作のオマージュだったり、前作の俳優さんが登場していたりと、ファンが楽しめるしかけがたくさんあった