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ものづくりの苦労はものづくる人にしかわからない。

 今年2本目はあの『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督が以前に作ったショートムービーの詰め合わせ『上田慎一郎ショートムービーコレクション』。WOWOW。映画フリークではないんですが、映画が好きだってのはあるので、あんなにも話題になった「かめ止め」は池袋のちっちゃい映画館とトーホーシネマズと2回も見たんです。で、よかったなあ、今後この監督に注目だっとなんとなく思っていたんですね。

 で、上田監督の新作が2019年の秋くらいに出て(なんだかんだで見に行けず)WOWOWでそのうちやってくれるだろうなあってときに、実はこの「ショートムービーコレクション」なるものも映画館でやってたことを知り、そして、WOWOWでやってくれる、ありがたい。ってな流れですよね。

 ショートムービーだって一本の映画なんだから、これは今年の2本目~5本目なんだって言うズル臭いカウントを僕は平気でやっちゃいます。でも感想はまとめやるっていう。いいの。それで。

恋する小説家(2011年/40分)
ハートにコブラツイスト(2012年/30分)
テイク8(2015年/19分)
Last Wedding Dress(2014年/24分)

という4本の映画からできています。それぞれ基本は独立作品なんですけど、『テイク8』と『Last Wedding Dress』は調べたところ、2年連続で映画祭に出品された作品で、結婚式場がスポンサーになってるんで、どちらも同じ豪華な結婚式場で撮影が行われています。で当然「結婚いいよね」って内容になっていて、それはそれで素敵だと思います。

「かめ止め」を観た人には、観たことがある俳優さんもいて、「なんかみんなで頑張ってきたんだなあ、『かめ止め』ブレイクしてよかったね」って気持ちになれます。

「かめ止め」が映画作りの青春を描いているみたいに、『恋する小説家』は小説家の苦悩と青春が、『ハートにコブラツイスト』はミュージシャンの苦悩と青春が描かれています。やっぱ、ものづくりしている人は、ものづくりしている人の描き方が上手で、そういう人は「ものなんてつくれねえよ」って思ってるんですよね。いや、言葉だとちゃちいですが。で、なかなかおもしろいのは同じものづくりの苦悩を描いているのに1本目と2本目が全然違う運命をたどっていること。この二人の主人公のこれからを想像すると、なかなかね。しんどい気持ちになります。

ちなみに、『恋する小説家』はエンドロールの最後に監督のちょっとした遊び心も垣間見えて、というかそこまでセットなんだろうけど、そういうの良いよねって感じ。

『ショートムービー Part2』も録画はしてあるので、そのうち観るんだろうなあ。楽しみ。

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