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【KPI・KGIとは?】ゴールまでの中間目標、効果的な設定方法

こんにちは、事業計画研究所です。

本日は、事業計画を立てる上でも重要となる中間目標の設定方法をKPIとKGIを用いてお伝えします。

よほど優秀な組織でなければ、目標や目的を共有せずにチーム全体が足並みを揃えて進むことは難しいことだと思っています。

以下でご紹介するKPIが適切に設定されることにより、目標が明確化され組織および事業の方向性を示すことができるようになります。

良ければ最後までお読みください。

KPIとは?

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KPIとはKey Performance Indicatorsの略で『重要業績評価指標』と訳されます。

事業や組織における達成目標(売上や利益など)に対して、ゴールとなる目標達成までの度合いを評価するための指標です。定量的な数値を設定することが一般的です。

少し余談ですが、数値的な目標設定が行われているため、個別の実績評価を行うのにも用いられることがあります。(例:売上100万円達成したか否か等)

値を設定するのに、5force分析などのフレームワークが活用されるケースもあります。市場の構造(競合他社の情報)や収益性などに焦点を当て、具体的な目標設定に繋げていきましょう。

<5フォース分析についての記事はこちら↓↓>

KGIとは

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対してKGIとはKey Goal Indicatorの略で『重要目標達成指標』と訳されます。

読んで字のごとく、達成目標(売上や利益など)のゴールを指します。

この辺りは少し具体例を示してみます。

例:果物屋さんの場合

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商店街の一角で、果物の店頭販売を行う業者が『店の年間売上を100%アップさせたい』というKGIを設定した場合

そこからこの企業では、売上を増やすための方策を練るために以下などの案が出されました。

・web広告を出す
・SNSを活用していく
・果物の品揃えを増やす
・商品の質を高める
・客単価を上げる

ここから更に分析を重ねます。

●半径500m以内に果物を販売している店舗
・スーパー2件、ドラッグストア1件
・果物の販売をしている八百屋さんが1件
(商品のラインナップは大きく変わらない)

●客単価は800円ほど
・旬なフルーツほど、値段が多少高くなる傾向
・季節に関わらず、リンゴ・バナナは良く売れる
 ➡一番人気はバナナ

●同県内の産地直送の独自の仕入れルート
・低コスト且つ高品質の果物を提供

●店内で顧客を対象としたアンケート結果
・店のことをどこで知ったかの回答
1位:地元で通りすがりに
2位:TwitterなどのSNS
3位:知り合いからの紹介や口コミ

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上記の分析の結果から売上100%アップのKGIを達成するためには

・旬なフルーツであれば、客単価が高くなる傾向にある点
➡『旬なフルーツの販売個数』

・店のことを知った経路にTwitterなどのSNSが2位となっていた点
➡『
Twitterのフォロワー数』

これらを増加させることが売上アップにつながるのでは無いかという仮説を立てることが出来ます。そして、これらの仮説のもとにKPIを設定していきます。

✅旬なフルーツ販売個数 ➡ 各季節ごとに150%増加
✅Twitterのフォロワー  ➡ 10000人(現在2500人)

すごく簡易な例ですが、こういった定量的なKGIおよびKPIを設定することで冒頭でも記載したように企業内の方向性を示すことができます。


まとめと注意点

上述したように定量的で数値で示すことができる目標を設定することが重要なポイントです。

『売上を上げる!』という目標では、その目標がどの程度で達成されている者かが不明確となってしまいます。ここでは必ず定量的なKGIとKPIを設定するようにしましょう。

またより細かく分析をすることで、更に精度の高い目標を設定することが出来るようになります。事業計画においても重要な指標であるゴールと中間目標、是非設定してみてください。

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