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辞書の生き物            #1 人寄せパンダ

「人寄せパンダ」ひとよせパンダ。

「客寄せパンダ」 きゃくよせパンダとも

パンダのように人気や知名度があり、イベントなどで客を集めるために使われる人や物に使われます。
日中国交正常化を記念して中国からジャイアントパンダの「カンカン」、「ランラン」が贈られたのは1972年で、公開された上野動物園には長蛇の列ができ、30秒しか見られなかった時期もありました。
「人寄せパンダ」の言葉自体が広まったのは、日中国交正常化の立役者で日本列島改造論など当時人気を誇った田中角栄首相が、選挙の応援演説で「私が人寄せパンダになろう」と自虐的に発言したことが由来とされています。
2021年に生まれた双子パンダ「シャオシャオ」、「レイレイ」の人気も衰えていません。

モナリザ

もう一人の「人寄せパンダ」としては絵画のモナリザが印象的でした。モナリザが国立博物館で展示された際にも多くの観覧者が集まりましたが、これは1974年でしたので、人寄せとしてはパンダの方が先輩になりますね。

親子三代の獣医師

自己紹介します。
 我が家は祖父が陸軍の獣医師で、父と私も獣医師免許を取得しています。日本で親子三代にわたって獣医師免許を持っている家系は少ないのではと思います。我が家の庭には犬猫に限らず、ウサギ、タヌキ、ウズラ、キジ、ジュウシマツ、サツマドリ(鹿児島の闘鶏用のニワトリ)、などがいましたが、野生のイノシシが紛れ込んできたこともありました。飼っている生き物の面倒を見るのは私の当番で、朝晩のエサやりは大変でした。こういう環境でしたので、小さいころから動物には興味があり、辞書をめくって動物由来の言葉を探すのが好きでした。当時はインターネットがない時代で、紙の辞書が友達でした。
 辞書にでてくる動物関係の言葉は多く、それだけ日本人の生活に身近なところにいろいろな動物がいたことがわかります。これまで調べてきた動物由来の言葉を順番に紹介していきたいと思います。由来については諸説ありのものもありますので、うんちくの一つとして楽しんでください。

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