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人間の皆さん、こんにちは。 シンタロウのさんすう vol.1

はじめまして。シンタロウです。僕はネコです。

ちょっと何を言っているかわからないかもしれないけど、まあ聞いてください。僕の前世は商人でした。なかなかのやり手(?)だったみたい。財を成し、そして晩年は教育者として算学を子どもたちに教えていました。

そして現代。僕は猫として生まれ変わりました。気づいたら、猫でした。でも正直、ラッキーだと思ったんだ。なぜなら、猫ってだけでみんな無条件で「かわいい♡」って言ってくれるから。前世の僕はどちらかというとブサイクでしたからね(笑) 

そんな僕には生まれながらにある特殊能力が備わっています。日本語がわかる。そして日本語が喋れる。ツッコミどころばかりの話ですが、どうかツッコまないでください。僕も困ります。だって生まれた時からそうだったんだもん。

縁というものは恐ろしいものです。そんな僕をペットとして飼ってくれることになったのがある夫婦。その夫婦は旦那さんが数学者で奥様は投資家をしています。数学者はもちろん数を扱う学問の専門家。そして投資家もお金(つまり数字)を管理し運用していく人。要するに数字大好きなご夫婦ってこと。怖い!(笑) そんなご夫婦に選ばれて(?)僕は家族の一員にしてもらいました。


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そんなお二人とお話をしていて、とても思ったことがあります。現代で生きる人間の皆様がとても数字に苦手意識を持ってしまっているということです。例えば奥様がよく言っています。

「同世代でママをしている子たちがよく言っているんだけど、子供が算数できないんだって。そんなに難しいのかしらねぇ。わたしは子供の頃から算数が一番得意だったわよ^^」

旦那さんもよくこんなことを言っています。

「私がこんなことを言ってはいけないけれど、人間は数学なんて知らなくても、算数さえできれば生きていける。私のようなアカデミックの世界で生きる専門家はそうはいかないが、普通に仕事をしている大人は算数さえできればいいんだよね」

とっても共感しました。だって、僕がかつて商人をしていたとき、教育者だった時に思っていたこととまったく同じだから。時代が変わっても大事なことは変わらないんだなーって思ったんだよね。

いま旦那さんが大好きな数学の最先端の研究ができるのは、数と仲良くできているから。

いま奥様が投資を楽しんでいられるのは、数と仲良くできているから。

ふたりともとても楽しそうに人生をおくっている。近くにいてそれがよくわかる。やっぱり現代の人間はもっと数と仲良くできたほうがいいと思うな。

でも一方で、思ったんだよね。この旦那さんや奥様のように「すでに得意」な人からすると、数字が苦手とか算数ができない人の気持ちは理解できないだろうなーって。この二人はあまりにレベルが高すぎて。それに旦那さんはやっぱり数学の最先端の研究をしてもらいたいし、奥様も投資を楽しんで欲しいとも思うんだよね。

そこで僕は考えたんだ。僕ならできるかもって。かつて商人だったこと。そして子供たちに算学を教えていたこと。きっと現代の皆さんも、本質は同じだと思うんだよね。数字が苦手な人でも、今からでも、数字の大切さを知ってもらい、数字と仲良くなってもらうヒントを伝えることが。

幸か不幸か、旦那さんも奥様も平日は忙しくしていて、なかなか家にいないんだ。つまり僕がひとりぼっちの時間がとーっても多い。「暇だにゃー^^」です。だからここで暇つぶしを兼ねて、現代の皆様に向けて「数」のことをいろいろ書き綴ってみようかなって思います。ネコの書く記事なんて誰も読まないかもしれないけど、まあそれは別にいいと思っています。所詮、僕のひとりごとみたいなものだからね。でもひょっとしたら、強面で冷たそうなコンサルタントの正論は聞きたくないけれど、僕の記事なら読める人がいるかもしれない。いまさら算数のドリルなんてやる気にはなれないけれど、僕の記事なら読める人がいるかもしれない。自分が数字に強くなることは諦めているけれど、愛しい我が子にはそこで苦労させたくないなと思っているママやパパなら、僕の記事を読みたいかもしれない。

ということで、次回からここで数の話をしていこうと思います。更新も気まぐれ。1週間に1回かもしれないし、毎日になるかもしれない。自由気ままにはじめます。テキトー? そうだよ。テキトーでいいんだ。寝たい時には寝て、食べたい時には食べて、遊びたい時には遊ぶ。皆さんはご存知ないかもしれないけど、猫全体の平均寿命は15.03歳と言われています。人間に比べてとっても短いでしょ? だから僕は自由に生きるんだ。

では次回(vol.2)から本格的に数の話をします。お楽しみに。

最後まで読んでくれてありがとにゃ。



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シンタロウ(猫・オス)

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人間に算学を教える猫・シンタロウ。なぜか日本語を喋ることができる。前世は商人として財を成し、晩年は教育者として算学を子どもたちに教えていた。そして現現代。猫として生を受けたシンタロウは現代の人間があまりに数字を苦手としていることに剛を煮やし、ブログなどで人間に算学を教え始める。飼い主である夫妻は夫が数学者・妻が投資家。日中はふたりとも外出が多く、自宅でひとりぼっち。暇つぶしで書き始めた「シンタロウのさんすう」は、数字に苦手意識を持つ大人や子供に数の大事さをどう教えようか悩むパパやママが“ムッツリ”読んでいるともっぱらの噂。

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