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【授業】「サッカー日本代表がブラジル代表に勝つ確率」には3種類の答え方がある  〜深沢真太郎の「稼ぐ力がつく!数学的思考の授業」〜


深沢真太郎の「稼ぐ力がつく!数学的思考の授業」       
Vol.58   2021.2.23号


ビジネス数学教育家、深沢真太郎です。

この配信型授業はあなたの数学的思考力を飛躍的に高めるヒントをお伝えするものです。
多くの大手企業やプロスポーツ団体などに採用されている研修プログラムがベース。
実践し続けることでビジネスで使える数学的思考が身につきます。

数字と論理で考える力は説得力あるロジック作りに役立ちます。
それはつまりビジネスコミュニケーションの質が劇的に高まる。
それは突き詰めていけば、あなたの「稼ぐ力」を高める。
これがこの授業のコンセプトです。

ではさっそく始めましょう!




【メイントピック】「サッカー日本代表がブラジル代表に勝つ確率」には3種類の答え方がある 


本日も学びのためにお時間をとっていただき、ありがとうございます。

前回よりスタートした確率思考の話題。
少しずつ確率というものの本質に迫っていくことになります。

今回のテーマは「分類」と「計算」です。

まずは分類。
実は確率には3種類あります。
結論から示します。

・数える確率 数学的確率
・推測する確率 統計的確率
・仮定する確率 主観的確率


<数える確率 数学的確率>
シンプルにいうと一般的な教科書の定義。
あれが数学的確率となります。
起こりうるすべての場合が何通りかを数え、事象Aの起こる場合が何通りかを数える。
その2つの数を比率で表現する。
これを数学的確率と呼びます。
そういう意味では、学生時代に数学の授業で学んだものが数学的確率と認識して良いと思います。
一般的な正六面体のサイコロをひとつ振るとき、起こりうるすべての場合が何通りかを数えると(もちろんですが)6通りです。
一方「1」が出るという事象の起こる場合が何通りかを数えると(もちろんですが)1通りです。
2つのものを数え、それを比率で表現する。
だからサイコロで「1」が出る確率は(1/6)となります。


<推測する確率 統計的確率>
こちらもシンプルに表現します。
過去のデータから未来を推測するときに使う確率です。
具体的には、次の2つの数の比率で表現します。
・ある場合が過去にどれほどあったか
・その中で特定の出来事が起こった場合はどれほどあったか


<仮定する確率 主観的確率>
これも定義はシンプルです。
ある特定の出来事がどれくらい起こりやすいかを人間が主観で数値化します。
必ず起こると思えば100%、絶対に起こらないと思えば0%、ということになります。


説明は以上ですが、これだけではあまりに抽象的で伝わらないと思います。
これらの違いを例で理解しましょう。

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