AI時代の哲学(4/9)

AIについて考えていくと、結局哲学的なところに到達してしまう。「意識とは何か」「睡眠とは何か」「人間とは何か」みたいなことだ。
それは、AIが人間のような挙動を示すので、人間という存在を考え直さないと、自分のアイデンティティを保てないからなのだろう。
また、AIが進化した後の世界を想像するのも、哲学が関係してくる。AIが平等で幸福な世の中にしてくれる、といったら「じゃあ平等って何?」となる。ただこれは経営者が昔からずっとやっていたことで、昔は一部の人しかそれを考える境地に達することが出来なかったのが、AIによって才能が民主化され、誰もがそれを考える権限を得たと言っても過言では無いと思う。
そう考えると、行き着く先は「自分は何をしたいのか」になるはずだ。結局人間は自分の世界しか知らないので、この世の中で自分が何をするのかと言うことを考えなければならない。今まではそんなことを考える暇もないくらい労働を強いられていた。けど、今はAIに労働を強いることができるとなると、人間の役割は「何がしたいか」を考えることになるだろう。それは、究極的な哲学になる。学生の自己分析なんて言うほど甘いものではない。人生を決めるのだから。それを考えられない人はAI時代、物凄くつまらないものになるだろうから、今のうちにその練習をしておくのがいいのかもしれない。

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