コロナワクチンの誤接種が多数報告されていますが、今度はミスにより副作用が心配な点滴薬が投与されてしまったという記事がありました。このようなミスから自分の身を守るためには、どうしたらよいのでしょうか。
PCR検査結果の入力ミス
以下、読売新聞からの引用です。
この記事だけではわからない部分があったので、他の記事も探してみました。
以下は、山陰放送のサイトから引用です。
この男性はコロナ以外の病気等で入院することになっており、おそらく入院前にPCR検査が課せられていたから検査を受けたら、陰性だったのに入力ミスで陽性扱いになった。カルテを見た医師がコロナ病棟に入院させて、レムデシビルを投与。検査結果は+か-だけで入力していたので、今後は数値も入力して再発防止に努める・・・ということのようです。
別の医師が翌日に、体内のウイルス量を示す数値を問い合わせたとのことなので、この男性にはコロナの症状はなかったのでしょう。そのような人にも、レムデシビルを投与しているのでしょうか。当初レムデシビルは、重症の患者を対象にしていたはずです。
以下、2020年5月7日の記事から引用です。
さらに調べてみると、2022年1月に軽症での投与が追記されたようです。申請から3日間で特例承認された薬を、軽症の人にまで処方するようになっていたとは知りませんでした。
高額でも患者負担なし
この薬はかなり高額ですが、保険適用になってからも患者負担は生じていないようです。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬「ベクルリー®点滴
静注用 100mg(一般名:レムデシビル)」薬価基準収載のお知らせ
製薬会社のリリースには、「63,342 円/瓶」とあります。投与については、「投与初日に200mgを、投与2日目以降は100mgを1日1回点滴静注する」とありました。
先ほどの記事では、24日に搬送され、25日にはミスに気づいたようなので、おそらく初回投与で済んだと思われますが、63,342 円×2瓶=126,684円が公費で支払われるのでしょう。
レムデシビルの効果や安全性に疑問
今回のように軽々しくコロナ治療薬を処方している病院は、他にもたくさんあると思います。
患者側として、このようなミスに巻き込まれないためにはどうしたらよいのでしょうか。もし公費でなければ、このような高額な治療薬を勧められたら、本当に必要なのか考えると思います。けれども、コロナワクチン同様に、自己負担がないものほど慎重になるべきだと思います。
そもそも、レムデシビルは効果や安全性に疑問があります。
承認条件に係る評価報告書(2021年5月31日) より
評価報告書は、原薬など、重要なところが黒塗りです。
さらに、年月日がたくさん隠されています。臨床試験の人数も、とても少ないです。
この時点では、「ヒトへの安全性を担保することは困難と考える」と書かれています。
「結果が得られ次第、適正に評価を行い」と書かれているので、承認した時点ではまだ結果が出ていなかったということでしょう。結果も出ていないのに、承認された薬なのです。
2021年3月15日に開催された「 第3回医薬品等行政評価・監視委員会」の資料に、副作用の報告などがありました。
【資料3】レムデシビル(ベクルリー点滴静注液100mg、同点滴静注用100mg)の安全確保に関する施策の実施状況等(医薬・生活衛生局の説明資料) より
以下、一部引用です。
2020 年 5 月 11 日~2021 年 2 月 14 日に302 例 422 件の副作用報告があり、そのうち死亡は7件。肝機能異常や肝障害も多いです。
効果に関しては、世界保健機関(WHO)が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する既存の抗ウイルス薬4剤の転用を検討する連帯治験(WHO Solidarity Trial)を2020年3月から実施し、その最終結果が下記の記事に書かれていました。
「全体および重症例ではレムデシビル投与による院内死亡率の有意な低下は認められなかった」「入院期間は、対照群と比べてレムデシビル群で約1日長かった」「換気療法施行済みのCOVID-19患者において、レムデシビルの有意な効果は認められなかった。それ以外の入院患者では死亡および換気療法移行を若干減少させた」などと書かれています。
元の論文は下記です。
そんな薬が、公費だからとどんどん処方されているのです。
以下、ミクスOnlineより一部引用。ベクルリー=レムデシビルです。
自分や家族の身を守るために、特にコロナ治療薬については、どのような薬か事前に調べておくことが大切だと思います。