12/6発売【文春電書】文春文庫12月新刊
寝不足ぎみの、電子書籍マーケティング部のTでございます。11月公開の映画「ある男」、12月公開の映画「ラーゲリより愛を込めて」、また来年公開の映画「大名倒産」などなど、文春文庫原作の映画公開がつづき、その対応に追われている・・・からでは、もちろんございません。
連日の熱戦が続くW杯に心を奪われているからであります。
寒くなるに伴い、新型コロナウィルスの感染者も増えてきました。どうぞ、みなさまご自愛くださいませ。
さて、今月も力作ぞろいの文春文庫新刊をご紹介いたします。
誉田哲也『妖の掟』
『妖の華』に続く、吸血鬼シリーズの第2弾!
第3弾の単行本『妖の絆』と同時発売です!
時代を越えて生きる一族、闇神(やがみ)の紅鈴と欣治。ある夜、暴行されていた情報屋の圭一を助けたことから親しくなる。圭一の仕事を手伝ううち、大和会系組長3人殺しに関わることに。一方、紅鈴たちに忍び寄る影もあり……。闇夜にヤクザと警察とこの世ならぬものが入り乱れる。誉田ワールド全開、傑作ノワール!
同時発売の第3弾はこちらからどうぞ。
第1弾にして誉田さんのデビュー作
上田秀人『本意に非ず』
光秀はなぜ信長を討ったのか――。 文庫書き下ろしの人気作家による 本格歴史小説集、遂に文庫化‼
明智光秀、松永久秀、伊達政宗、長谷川平蔵、勝海舟。
歴史の流れの中で、理想や志と裏腹な決意をせねばならなかった男たちの無念と後悔を描く傑作歴史小説集。
伊岡瞬『白い闇の獣』
「やつは獣だ」
家族×愛情×憎悪×暴力×裏切り×誠実×応報×赦し 『代償』『悪寒』の著者渾身の衝撃作 伊岡ワールドの真髄!
小6の少女・朋美が誘拐され、殺された。捕まったのは少年3人。だが少年法に守られ、「獣」は再び野に放たれた。4年後、犯人の1人が転落死する。失踪した朋美の父・俊彦が復讐に動いたのか? 朋美の元担任・香織はある秘密を抱えながら転落現場に向かうのだが――。“慈悲なき世界”に生きることの意味を問う、著者集大成!
天童荒太『巡礼の家』
舞台は愛媛県・松山市の道後温泉。三千年余の歴史を重ねた温泉宿「さぎのや」。
いにしえより行き場を失った数多の人々を迎えてきた遍路宿で、家出少女の雛歩は自らの生き方と幸せを見つけていく。〈いま、世界に一番あって欲しい場所〉を描く感動作。
天童さんの直木賞受賞作。映画化されたベストセラーがこちらです。
藤井邦夫『介錯人 新・秋山久蔵御用控(十五)』
乱暴狼藉をはたらいていた食詰浪人たちが、次々と殺されてしまう。その太刀筋から只者ではないと、久蔵は探索を開始するのだが……。亡き妻のために外道に落ちた男の無念とは?
西村京太郎『東京オリンピックの幻想 十津川警部シリーズ』
「1940年の東京オリンピック」はなぜ実現せずに終ったのか? 当時のオリンピック宣伝担当、満州事変を指揮した石原莞爾、そして昭和天皇。それぞれの思惑に十津川警部が迫る!
著書の戦争への思いが、強くにじむ傑作ミステリー。
山口恵以子『スパイシーな鯛 ゆうれい居酒屋2』
お酒と女将の手料理で客の心は不思議と軽くなり……。
元昆虫少年や漫談家、ちゃんこ屋の主人などなど、新小岩の路地裏にひっそりと佇む居酒屋・米屋に今夜も悩みを抱えた一見客が訪れる。
シリーズ第1弾は発売後即重版がかかりました!
大人気シリーズへと育ちそうです。
いいお話満載!!発売即重版の第一弾。
乾くるみ『ハートフル・ラブ』
『イニシエーション・ラブ』著者が放つ珠玉のミステリ7篇。
実習グループの紅一点をめぐる理系男子の暗闘を描いた「数学科の女」や日本推理作家協会賞の候補となった「夫の余命」ほか、どんでん返しの名手の技が冴えわたります。
絶対映画化不可能と言われたのですが、見事映画化! 累計発行150万部超の大ベストセラー。今更読んでも驚かされます。
白石一文『見えないドアと鶴の空』
結婚して六年。繁村昂一は、二年前に出版社を辞め、失業中。 大手代理店に勤める妻の親友・由香里の出産を手伝ったのを機に 際どい三角関係が始まる。 2人の関係にきづいた妻は、昂一をある場所に連れ出した。 次第に、思いもかけない事実と、人間関係の重さ、繋がりの凄まじさに 目を見開いてゆく昂一。 この世に奇跡は必ずあるし、それはいつでも、誰にだって起こりうることなのだ―― 奇跡の意味を描く傑作デビュー長編。
藤野恵美『淀川八景』
児童書の世界で長いキャリアを誇る著者の手になる一般文芸書。
傷ついても、すぐに癒えなくても、共に生きる。
陰惨な家庭をサバイブした姉妹、妻から逃れるように淀川縁を歩く夫、気儘に暮らす個人投資家――大阪で今まさに息づく、八つの物語。
逢坂剛『銀弾の森〈新装版〉 禿鷹Ⅲ』
冷酷非情、狡猾で利己的。元祖悪徳刑事がふたたび。
渋谷の利権を巡りヤクザの抗争に火をつけたのは神宮署生活安全特捜班のハゲタカこと禿富鷹秋。稀代の悪徳警官が新装版で戻ってきた。
群ようこ『おやじネコは縞模様〈新装版〉』
いつもお腹をすかせてやってくる外ネコのしまちゃん。厚かましいけど、どこか憎めないしまちゃんがある日大怪我をして……。蚊からサルまで登場する、笑いと涙のご近所動物エッセイ。
髙尾昌司『刑事たちの挽歌〈増補改訂版〉 警視庁捜査一課「ルーシー事件」』
Netflixにてドキュメンタリー映像化。2022年12月6日から全世界に配信予定。 Netflixでの映像化が決定したことを受けて、著者は元捜査員たちに再取材と出演交渉を行いました。事件から20年を経て、一課の元刑事たちを訪ね歩いたことで、捜査本部に後から投入された山代班の“潜行捜査”の実態が明らかに。彼らの存在なくして、この事件が解明されることはなかった――。 登場する捜査員たちは幹部に至るまですべて実名。ここまで詳細かつ正確に捜査の実態が描かれたノンフィクション作品は、なかなかありません。
今月もお読みいただき、ありがとうございました。
また来月もお楽しみに!!