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『職場における多様性〜働きがいの追求〜』(前編)

こんにちは!
慶應義塾大学 商学部 牛島利明研究会 プロジェクトz 3年のしのです。

第一弾の記事はいかがでしたか?まだご覧になっていない方はこちらからどうぞ!↓
 第一弾「自分らしさとは」前編後編
本日は第二弾「職場における多様性~働きがいの追求~」の前編をお届けします!

私たち学生は、中尾さんが追い求めるディーセント・ワークに共感し、「様々な生き方や働き方を知りたい、考えたい、伝えたい」と思い、プロジェクトzとして活動しています。
プロジェクトzとは、「NPO法人ディーセントワーク・ラボ」「慶應義塾大学商学部 牛島利明研究会」と美大生の3者が集まった有志グループです。障がいのある人の一つ一つに向き合う丁寧なモノづくり(お菓子作りや、フェルト作品づくり)の姿勢と、そこから生まれる商品の魅力を少しでも多くの人に伝えるための活動を行うと同時に、私たちのディーセント・ワーク(働きがい)についても考えています。数年前からスタートしたこのプロジェクトでは、様々な活動に挑戦してきました。
2020年度の今年は、生き方・働き方をテーマにラジオ番組を行うことになりました。ラジオをまとめた記事も同時に公開していきます。


さて、今回第二弾のテーマは「ダイバーシティ×ディーセント・ワーク」、すなわち「多様性と働きがい」です。今回はなんと、ディーセントワーク・ラボの代表理事である中尾文香さんをゲストに迎えています!最後までお楽しみください!

〇人紹介
めい(インタビューアー)
慶應義塾大学牛島利明研究会のプロジェクトZのメンバー。好奇心旺盛で、色んな話を聞いたり色んなことに挑戦したりするのが大好きな大学3年生。就職活動が終わったら、資産運用に挑戦したいと考えている。

中尾文香さん(インタビュイー)
NPO法人ディーセントワーク・ラボの代表理事。
障がいのある方が働く施設や企業に対して、社員さんと一緒に働く環境の支援・改善をしていくお仕事など、幅広く活躍している。また、5年ほど前より、慶應義塾大学商学部牛島利明研究会の学生や美大生とともにプロジェクトzを主導している。

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ーディーセント・ワークって何だろう?

めい:
まず「ディーセント・ワーク」について簡単に教えていただけますか?

中尾さん:
端的に言うと働きがいのある人間らしい仕事のことです。SDGsという国連が定めた、2030年までに世界中で解決していきたい17つの目標の8番目にも「Decentwork & economic growth(働きがいと経済成長)」とあります。
「こういう風に働きたいな」という人生設計や、家族の安心や社会保障などを含めて、安心して働いていく、また「自分のキャリアはこういう風にして、世の中で作っていこう」とか、あとは働いていない時間も含めて「どうやって社会で役割を果たしていこうか」ということも含めた考えだと思っていて、「世の中で自分がどういう風に社会に貢献したり、大事な人に貢献していこうか、自分の幸せも含めて考えよう」ということだと思います。

めい:
ありがとうございます。個人的に、社会の中で役割を自分で見出して、働きがいを持って生活を充実させている人は日本に少ないのではと思っていて、というのも日本の社会人で仕事に対してストレスを抱えている人が9割ほどいるというニュースを見て、日本は働きがいを感じられない国なのではないかと思っているのですが、中尾さんはその点いかがですか?

中尾さん:
そうですね、「働きがいってそもそもなに?」と聞かれて、「自分の働きがいはこれです」と明確に答えられる人は日本だとあまりいないかもしれないですね。
お仕事で海外に行った際に現地の人に「何をしたいですか?」と聞くと、中学校くらいの子たちも将来はこういうことがしたいというのがとてもリアルに言えて、その中の1つに、必ずと言っていいほど社会貢献に関する内容が入っているのが印象的です。
例えば、「地域で子供たちにこういうことを教えたい」とか、働くってもちろん金銭的な稼ぐという意味もあると思うんですけど、金銭的な意味だけではなくて、地域や社会の中で、自分を通してできる何かによって満足感を得られることが本当の真の意味での働きがいだと思っています。お仕事って言ったら、「毎日職場に行って、言われたことをやって、嫌なこともたくさんあるけどお金のためなら仕方ないよね」と思う人が多いけれど、それだと働きがいがあるとは言えないのかなと思います。

ー多様なモデルの存在が選択肢を広げていく

めい:
確かに海外の人は、「これやりたい!こういうことしたい!」と自己主張をすることがよくあるなと感じるのですが、日本人で、胸張って人前で自分の意見を言うことは少ない気がします。なぜでしょう?海外と日本で何が違うのでしょうか?

中尾さん:
日本人の、言うのが恥ずかしいという謙虚な性格もあるのではないでしょうか。叶っていないことを言うなんて!みたいな。そういう文化的側面もあると思うし、あとは働くモデルが日本だと想像しづらいというのも一因だと思います。海外だと、様々な活動をしている人がいるというのを自ら調べたり、地域の活動が活発だったりするので、そこから子供たちが想像していくのかなと思います。そういうモデルに出会う機会が日本ではなかなか少ないですね。

めい:
周りにいる大人たちが様々なことをしていて、それを見ることで自分のキャリアとか未来が描けるというイメージですね。

中尾さん:
そうですね!しかもそのモデルが一つしかなかったら、選択肢は広がらないですよね。例えば、「大企業で働いて30歳くらいまでに結婚して子どもを授かるのが幸せ」という1つのモデルだけが目指された時代もあったと思うんですよ。でも今はすごく多様になってきているので良いなと思う一方で、自分にしっくりくるモデルに出会うのは難しい傾向はまだあると思いますね。

めい:
う~ん、そうですね。日本人は固定観念のようなものがすごくあると思うので、他人と同じ人生を描きがちですが、最近は型に縛られず、各々がキャリアを見出していこうという風潮に変わってきているのかなと感じます。それが各会社のダイバーシティ推進にも繋がるのかなと考えています!

前編は以上です!続きは、後編をご覧ください!

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プロジェクトZ
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