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『自分らしさとは?』(後編)

こんにちは!
慶應義塾大学 商学部 牛島利明研究会 プロジェクトZ 3年のめいです。

前回に引き続き、「自分らしさとは?」の後編をお届けします。
「プロジェクトZとは何か?」「この企画って何?」といった点に関しては、前編をご覧ください。

〇人物紹介
かれん(インタビューアー)
慶應義塾大学牛島利明研究会のprojectZのメンバー。バーのカウンターに立ってお客さんと話すのが大好きな大学3年生。インタビュー相手であるさやかさんとは、バイトで知り合った。

さやかさん(インタビュイー)
東京農工大学に在籍する4年生。神奈川県生まれ東京育ちの都会っ子だが、自然や野生動物に興味があり、それらと人間が共存する社会について勉強している。1年間大学を休学し、半年間インドネシアへ留学。現地の学校で熱帯農業について学んだり、現地のホテルでインターンをした後、日本に帰国。現在は、愛知県にある渥美半島にプチ移住をし、シェアハウス作りを行っている。

ー繋がりが繋がりを生む

かれん:
それでは、前編に引き続き、愛知県渥美半島でのシェアハウスについてお伺いしたいと思います!空き家をシェアハウスにするのはどのように行うのですか?

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さやかさん:
畑と田んぼのついた空き家を買い取って自分たちでリノベーションをしています。古い畳を剥がしてフローリングにしたり、ボロボロだった壁に漆喰を塗ったりペンキで色をつけたり、縁側をウッドテラスにしてハンモックをかけて、チルスペースにしたりというのをひと夏かけてやっていました。

かれん:
本当に一からですね。今までシェアハウスにいらっしゃった方はいますか?

さやかさん:
沢山います!友達や先輩・後輩など色々な関わりの人を呼んで、入れ替わり立ち替わり手伝いに来てもらっています。あとは、繋がりが繋がりを呼ぶ感じで、シェハウスに来てくれた私の友達の友達が、(その友達の)インスタの投稿を見て興味をもって来てくれたこともあります。

かれん:
来る人も第2の家のような温かい居場所を見つけることができるというのも素敵ですね。シェアハウスでの日常はどのようなものですか?

さやかさん:
1人目の住人である社会人のお姉さんはリモートでプログラマーのお仕事をしている方なんですけど、彼女の場合は朝まず畑で種まきや水やりを小一時間して、そこからお仕事をして、夕方仕事が終わったらまた豚や畑の世話をして、という暮らしをしています。私自身もリモートでインターンをしたり、webライターの仕事をしたりしながら、人それぞれ自分のペースで少しずつ暮らしづくり、家や畑づくりに携わってもらうという感じで回しています。

ー多様な暮らし方/生き方を知ってほしい

かれん:
どろんこ村を通して、来てくれる人にどんな体験や生活をしてもらいたいですか?

さやかさん:
一番は、「こういう暮らし方」とか「こういう生き方」もあるんだよっていう新しい選択肢を増やしてもらえたらいいなと思っています。当たり前のように都会で生きていて、「満員電車つらいな、でもそれは仕方ないよね。」とか「バイトで時間に追われるのつらいな、でもお金稼がなきゃいけないから仕方ないよね。」とか自分はその生き方しか知らないから多少しんどくても仕方ないって思っていたんですけど、本当はそうではなくて、自分たちにとっての当たり前じゃない生き方がたくさんありますし、色々な生き方があることをもっと知ってもらえたらいいなって。自分らしく好きな暮らし方/生き方を始めるきっかけになればと思っています。

かれん:
ありがとうございます。私は生き急いで「早く成長しなきゃ」「早くアップデートしなきゃ」と思ってしまうのですが、別の選択肢・方法で自分をアップデートさせることも考える必要があるなと感じました。さやかさんにとって自分らしさとは何ですか?

ー自分らしさは今そこにある自分自身

さやかさん:
「自分がありたいようにある」っていうことが誰にとっても自分らしさなのかなと思います。本来、自分らしさとか自分自身っていうのは今そこに自分としてあるわけなのに、「社会の流れ的にそれを優先できない」とか「このままでは当てはまらないのではないか」みたいなところで、無理に帳尻を合わせようとしているのが問題なのかなと感じています。働くというのは自分がありたい姿ややりたいことのための手段でしかないのに、学生だと就職先がゴールになってしまっているなと感じます。でもそうじゃなくて、その先にある自分が何をやりたいのかとか、生きていく中で自分がどうありたいかっていうのを見据える途中に仕事や趣味があってほしいなと思います。


かれん:
ありがとうございます。自分らしさって何だろうって考えたときに、自分らしさが手段になってしまうと違うんですね。ある会社で働くことって手段でしかなくて、その先にどういう目的を持って働いているのか、生きているのかっていうところを見誤らないようにしないといけないんだなと改めて感じました。さやかさんがこのシェアハウスをやっていくのはあと半年間だと思うのですが、その先のことは考えていますか?


さやかさん:
来年には大学に戻らなくてはいけないので、ここに住んでがっつりやるのは、一応年度変わりくらいを目途ですね。一時はこの先、職としては何をやるんだろう、院に行ったりドクターをとった方がいいのかなって悩んだ時期もありましたが、ゴールがそこにないなと思うようになってからは、なるようにしかならないというか、常に自分のやりたいことややらなくてはいけないことをバランスよくやっていけばいいかなと思っています。なので、自分が実現したいこと、つまり持続可能な社会に変えていくという軸を持って、そのときできることを大きくも小さくもバランスをみながらひとつひとつ進めていこうと思います。

かれん:
ありがとうございます。さやかさんのお話を聞いて、一歩引いて色々なやり方があるんだよっていうのを知ることが大切だということと、目的と手段、ゴールと手段は違うから間違えてはいけないということが二つ大きな教訓として学べたなと思います。


以上、二部構成にしてお届けしてきました。
さやかさん、ありがとうございました!
もっと詳しい内容を知りたい方はこちらのラジオをお聞きください!
次回以降もお楽しみに。


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