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『自分らしさとは?』(前編)

こんにちは!
慶應義塾大学 商学部 牛島利明研究会 プロジェクトZ 3年のめいです。

中尾さん個人のnoteになぜ学生が?と疑問に思われた方がきっといるでしょう。本題に移る前にまずはその疑問を紐解いていきます!

私たち学生は、中尾さんが追い求めるディーセントワークに共感し、「様々な生き方や働き方を知りたい、考えたい、伝えたい」と思い、プロジェクトZとして活動しています。
プロジェクトZとは、「NPO法人ディーセントワーク・ラボ」「慶應義塾大学商学部 牛島利明研究会」と美大生の3者が集まった有志グループです。障がいのある人の一つ一つに向き合う丁寧なモノづくり(お菓子作りや、フェルト作品づくり)の姿勢と、そこから生まれる商品の魅力を少しでも多くの人に伝えるための活動を行うと同時に、私たちのディーセント・ワーク(働きがい)についても考えています。数年前からスタートしたこのプロジェクトでは、様々な活動に挑戦してきました。
2018年度は、「オフのスイッチ」と題した、施設でのものづくりの魅力にフォーカスした温かなイベントを開催しました。

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また、昨年2019年度は、「働き方ピクニック」と題し、働き方や生き方にフォーカスをしたトークイベントを開催しました。

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そして、2020年度の今年、生き方・働き方をテーマにラジオ番組を行うことになりました。ラジオをまとめた記事も同時に公開していきます。

第一弾の今回は、「レールにハマらない自分らしい生き方」をメインにしたトークをお届けします。
*本記事は二部構成となっております。前編・後編、さらにはラジオを合わせてお楽しみ頂ければ幸いです。


<前編>


〇人物紹介
かれん(インタビューアー)
慶應義塾大学牛島利明研究会のprojectZのメンバー。バーのカウンターに立ってお客さんと話すのが大好きな大学3年生。インタビュー相手であるさやかさんとは、アルバイトで知り合った。

さやかさん(インタビュイー)
東京農工大学に在籍する4年生。横浜生まれの都会っ子だが、自然や野生動物の保全に興味があり、それらと人間が共生する社会について勉強している。1年間大学を休学し、インドネシアへ留学。現地の学校で熱帯農業について学んだり、バリ島のホテルでインターンをした後、日本に帰国。現在は、愛知県にある渥美半島にプチ移住をし、空き家を改修したシェアハウス作りを行っている。(どろんこ村のシェアハウス

ーやらないで後悔するなら、やってみよう

かれん:
では早速、さやかさんにお話を伺っていきたいと思います!さやかさんは、インドネシアに留学して現地のホテルでインターンをされていたと伺ったのですが、それはどういうきっかけで始めたんですか。

さやかさん:
まず、インドネシアには大学の交換留学プログラムで行きました。大学1年生の時に語学留学でフィリピンに行ったのをきっかけに、自分の住んでいるアジア地域についてさらに理解を深めたいと思ったからです。そして、ホテルのことは、ウェブマガジンで知りました。「環境にやさしく、泊まるだけで社会貢献ができる」というコンセプトの「エコホテル」です。私はもともと持続可能な社会や人と自然が共生できる社会の実現に興味があったので、そのホテルを知った時はわくわくしましたし、「ここで働いている人たちのことを知りたい」と思いました。そこで、そのホテルを訪れ「ここでインターンをさせて下さい」と直談判し、働くことになりました。

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↑さやかさんのインターン先のバリ島のエコホテルである「Mana Earthly Paradise」

かれん:
直談判で働くことになったんですね!それをしようと思えるほど、さやかさんを突き動かしたものって何だったんですか?

さやかさん:
自然や動物が好きで、環境問題をなんとかしたいという気持ちが幼い頃からあったので、このエコホテルにいくことが(持続可能な社会の実現に向けた)ヒントになるという確信があったからですかね。あとは、やりたいことをやらずにはいられない性格もあると思います。「やらないで後悔するより、死なないならやってみよう」という価値観が染みついているので、迷いなく行動しちゃいましたね。(笑)

ー都会住みだからこそ気付いた、自然や動物の魅力

かれん:
知的好奇心と行動力の塊ってことですね!(笑)都会で育ったさやかさんですが、なぜ「自然」や「野生動物」といった住んでいる環境とは離れている分野に興味を持たれたんですか?

さやかさん:
たしかに田舎とは真逆の暮らしをしていましたが、だからこそ「今の社会って絶対このままじゃもたないよな」とか「こんなにエネルギーを使い、こんなに人やモノが集中して成り立つわけがない」という違和感がずっとあったんだと思います。あとは、両親が幼い頃、動物園やキャンプによく連れて行ってくれたおかげで、自然や動物に触れる機会が沢山あったので、人間が生きていく上でそれらの存在が欠かせないことを実感していたのも大きいです。

かれん:
むしろ都会にいたからこそ気付いた課題意識だったんですね!実際、エコホテルでのインターンでは、どんなことをされていたんですか?

さやかさん:
日本人のお客さんを増やすために、英語で書かれたホームページを日本語に訳すのが主な業務でした。他にも、現地でやっている研修プログラムの計画を練ったり、インスタやフライヤーのデザイン、記事の作成など、幅広く働いていましたね。

ー日本人としての意識の芽生え

かれん:
色んなことに挑戦されていたんですね。そのインターンを通して、さやかさん自身に何か変化はありましたか。

さやかさん:
ありましたね。現地に行くまでは、インドネシアに対して「ごみ問題や自然破壊が進んでいる」というイメージを持っていて、先進国で生活している身として途上国の現状を少しでも変えられたらいいなと思っていました。しかし、いざ行ってみると、紙ストローを使っているお店やマイボトル持っている人が多かったりと、日本よりもはるかに進んでいることも沢山あって、まずは、日本人として日本の課題に向き合うべきなのではないかとそこで初めて気付いたんです。インドネシアでは、環境意識の高い欧米人の方とも沢山接して、こういう人達と一緒に生活を送った方が正直居心地がいいなとも思うこともありました。ですが、まずは日本人の価値観や暮らしのあり方を変えていきたいという思いが強くなり、インドネシアに行ったことで自分の進路が大きく変わりましたね。

ー挑戦の場と安心できる場

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かれん:
今話を聞いていて、使命感や責任感に突き動かされて新しいことに挑戦し続ける姿勢がすごいなと感じました。

さやかさん:
今までは、自分の使命感に突き動かされて「より向上心をもって頑張らないと」って思っていました。でも、インドネシアに行ったことで「well-being」という考え方を学び、価値観が変わりました。自分の一番いいあり方は、自分を追い込んで突き進むことではなく、「挑戦できる環境」と「いつでも帰って来られる、安心できる環境」のどちらも持っていて、それらを行き来できることだと思うようになりました。

かれん:
その2つの環境をうまく行き来できる場がいま作っているシェアハウスなんですか?

さやかさん:
そうですね。
大学2年生の頃、「WWOOF*」という制度を活用して愛知県にある渥美半島を訪れ、「渥美どろんこ村」という農園を経営されているオーナー夫婦と出会いました。彼らは、野菜の生産だけでなく、都会の子供達に「自分で育てて食べる経験をしてほしい」という思いから、子供達をファームステイという形で受け入れる活動もされています。私は、3年前にそのおふたりと初めて出会い、現代社会への違和感や持続可能な社会についての話で意気投合しました。それ以来何度かそのファームステイのお手伝いに行く中で、去年の夏ごろ若者向けの、持続可能な暮らしを体験できるシェアハウスを一緒に作らないか、という話をいただき、その立ち上げを任せてもらうことになりました。

*WWOOFF(ウーフ):安く旅をしたいという若者が、旅先で出会った方に滞在場所と食事を提供してもらう代わりに労働力を提供するシステム。(例えば、農業や畜産を営む方、地方でゲストハウスを経営する方など、人手が足りず困っている方々の家に泊めてもらい、仕事のお手伝いをする。)

前編は以上です!続きは、後編をご覧ください!
また、詳しい本編を知りたい方はこちらのラジオをお聞きください!

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プロジェクトZ
Instagram:@project_z01
Twitter:@byZ95737579

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