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越前での出会い、まひろと周明/大河ドラマ『光る君へ』第22回

しゃべれるんかーーい。
日本語、しゃべれるんかーーい。

視聴していた全員が思ったに違いない。

今回もあっという間の45分。
ラストの衝撃が冷め止まないまま、数日が経過してしまった。

(以下、ドラマの内容を含みます)

越前へと旅立った為時とまひろ。好奇心旺盛なまひろは、いきなり浜辺で宋人をつかまえて、話をしようと試みる。

「周明」と砂浜に名前を書く大ちゃん!(違う、松下洸平さん)
これは、幼き日のまひろ&三郎と同じ展開ではないの!!

と、ひとり盛り上がる。

しかし、そんな風にきゃっきゃしていたら、都では道長が帝との子を宿した定子や、病床の母にひと目会いたくて戻ってきた伊周のことで頭を悩ませていた。上に立つ者の辛さよ……。大人になったとはいえ、やはり三郎は三郎なのだった。

道長は為時からの文を読み、「これ、まひろの直筆じゃん!」とテンションが上がるも、宮中はそれどころではなく、「その問題については越前でどうにかしろ」(意訳)というそっけない返事をよこしてきた。それを読んだまひろの感想には、「なんだよ、お前使えねーな」(意訳)という落胆の気持ちがありありと伝わってきた。そうだった、まひろは昔から道長には手厳しいのだ。

それにしても、賄賂を渡し、ことなかれ主義で押し通して「うまくやって、私腹を肥やしましょうや」という役人たちは、今にも通じていてこちらも頭が痛い。為時だから断ったものの、宣孝なら絶対自分のフトコロに入れている。まひろと宣孝が夫婦になったら、道長はどんな顔をするだろう。あの涼しい顔で納得して、胸の内では激しく動揺するのが想像できる。だけど、道長だって妻と妾の両方いるじゃんね。たとえそれが自分の務めだとしても。

今回は、明子がねっとりと登場。すっかり道長のトリコになった彼女もまた、まひろの存在を知ることになったとき、どうなるかが注目される。倫子もこわいが、明子もこわい。この明子なら、まひろを呪詛してもおかしくない。モテモテ道長は、光源氏の伏線なのかな。

ところで、通詞として登場したのは藤堂院長! 安井順平さん。 気づいたのも束の間、一瞬で退場。早い。あちらのドラマも2週連続出番がなかったので、そろそろ院長の見せ場があるのではないかと期待する。

ラストで日本語がペラペラだと判明した周明。謎に包まれた宋人の彼と、もっと意思疎通できると分かったら、まひろはさらに接近すること間違いなし。周明とはどんな人物なのか。薬師の彼は、目的をもって日本にやって来たのだろうか。

越前に来ても、結局乙丸の心配は尽きないんだなあ(笑)。乙丸にも幸あれ!


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